京大卒の主夫

京大は出たけれど、家庭に入った主夫の話

教育

小学3年生の2月からの通塾の是非

約9か月ぶりに戻ってきました。お久しぶりです。 ※AdobeStockから しばらく、「主夫」とか言ってられないくらい忙しかったり、気楽に書けるnoteに浮気していたりと、こちらは書いていなかったのですが、やっぱり家庭にまつわることはこちらにしっかり書いて…

習い事か学童か、ちょうどいい子どもの放課後の過ごし方

我が家の習い事について、とりとめなく書きます。 習い事のメリットと費用感 うちの子は、ピアノと体操教室に通っています。どちらもそろそろ1年。よく続いたなぁと思います。 ピアノはまだまだ下手だし、歌も音が外れていますが、体操はやっててよかったと…

『学校における働き方改革』を親の目線から読む

中央教育審議会が提出した、『新しい時代の教育に向けた持続可能な学校指導・運営体制の構築のための学校における働き方改革に関する総合的な方策について』という長々しいタイトルの資料を読みました。長いのはタイトルだけではないのですが。 学校における…

東大を舐めている人と縛られている人

先週は、note界隈で、「東大」がキーワードになる話題がホットだったなぁと思って。 どれもタイトルだけでお腹いっぱいだし、長いですが興味があれば。 note.mu note.mu note.mu みんなコンプレックス抱えてますね。東大の人も、そうじゃない人も。 もちろん…

『社会学はどこから来てどこへ行くのか』という問い

タイトルの本を読みました。 ある程度、文系の思想史に明るい人、社会学系統の大学院生向けだと思います。出てくる著名な研究者、知らなくても読めるけど、知らないと何の話か全く分からない気がする。というところで、あまり親切な本ではありません。 私も…

「文系大学教育は仕事の役に立つのか?」という問い

タイトルの本を読みました。 文系大学教育は仕事の役に立つのか―職業的レリバンスの検討 作者: 本田由紀 出版社/メーカー: ナカニシヤ出版 発売日: 2018/08/31 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る タイトルだけでお腹いっぱいにな…

学童保育の「従うべき基準」の参酌化

学童保育の基準廃止 先日、こんなニュースがありました。 digital.asahi.com こちらの記事、何の説明もなくて分かりづらいのですが、厚労省の出している学童保育の「従うべき基準」が「参酌(参考)すべき基準」に変更される、というものです。 そのなかの最…

小学校の連絡はたしかに紙だけど、

連絡は紙! 下記の記事。まあ、その通りです。 toyokeizai.net 欠席連絡が一番面倒ですね。近隣の友達に「休みます」という旨を書いた連絡ノートを学校に持っていってもらう、というものです。 そのへんのアナログさについては、このブログでも、詳しくは下…

なぜ幼児教育無償化は問題なのか

ふたたび保育の話になりますが、ちょうど池本美香さんの新しいレポートが日本総研に上がっていたので、ご紹介です。 保育の費用負担の在り方 ─幼児教育無償化を考える─ (http://www.jri.co.jp/MediaLibrary/file/report/jrireview/pdf/10739.pdf) 上記レポ…

保育における親の参画のあり方

学童連絡会のはなし 先日、学童の保護者会の外部会議に参加してきました。 保育園のときも、こうした会議はあったのですが、公設公営の学童の多くは、「学童保育連絡協議会(学保連)」と呼ばれる組織に属しています。 市区町村、都道府県でそれぞれ市連・県…

ウチの子どもの習いごと【雑感】

習い事について、我が家の例を。雑感なので、まとまってなくて読みづらいです。 就学前は全て保育園にお任せ ウチは、就学前の幼児期には特に習い事はさせませんでした。 保育料もそこそこ高いし、私が働いていないし精神的に不安定なおかげでそんなに余裕が…

スポーツで稼いではいけないのか?

東京2020大会ボランティアの募集 先日、東京オリンピックのボランティア募集が始まりました。 はじめに断っておくと、私はオリンピックの『ボランティア』に対しては批判的な立場です。最低限、有償ボランティアの平均額程度の支給はあるべきだと思います。 …

校長先生と教頭先生と飲んできた

先日の学童の記事、話題を提供してくださった髙崎さんにお見せしたところ、好評いただいたので、ちょっとホッとしています。なので、今回は閑話です。 PTAのパパの会 少し前の話です。PTAのパパの会主催で、学校の通学路をみんなで歩いてみようという企画が…

フランスの学童との比較。放課後の『時間』

先日、学童についての記事を書きました。その後、twitterで何件か学童関係者からの反応があり、また興味に任せていろいろと調べています。 lazyplanet.hateblo.jp 『学童』と何か そもそも『学童』が何を指すのか、というところを明らかにしないとそもそもの…

長い長い放課後のはなし【学童】

『放課後』の子ども ”子どもは幼稚園や保育園、小学校が終わった後の放課後、どのような環境でどのように過ごすのが理想的なのだろうか?” と、疑問を投げかけるのが、下記の記事です。 toyokeizai.net うちの子どもは「学童保育」に預けていますが、親が専…

『体操服の下に肌着は着てはいけない』で植え付けられる抵抗感

先日、『 体操服の下に肌着は着てはいけない』という学校の謎ルールについて、学校とやり取りしました(※連絡帳で)。 奇しくも、SNSでも話題になっていたことのようで、朝日新聞も下記のような記事を出しています。 www.asahi.com うちの子は、それほど…

大学無償化で教育格差は是正されるか?

前回の続きです。 lazyplanet.hateblo.jp 前回の記事では、 ・大学無償化は低所得者のみ、大半は出世払い ・学費の親負担→学生負担への移行 ・学費以外の親の負担は多い というところを確認しています。 親の負担に依存する以上、親の資力の差によって、大学…

大学の学費は親が払わなければならないのか?

大学無償化に関する、専門家会議が進んでいます。 今年中には骨子がまとまる予定ですが、子育て世代にとっては家の次に高い買い物といわれる大学進学費のゆくえは気になるところです。 大学無償化は「出世払い方式」 まず、初めに断っておきたいのが、現行の…

田舎の高校から都会の国立大に進学する話

こちらの記事にぶら下がって、書いているブログをいくつか見て、私も少し思うところはあるな、と感じたので、思うままに記します。 gendai.ismedia.jp 何に絶望したのか? この著者が絶望したのは、田舎では「想像力が奪われている」という事実でした。 「大…

家庭科で習う技術と道徳のはなし

母親の手作り神話 先日、こんな話題がありました。 趣旨としては、家庭科の先生が「ミシンではなく何でも手縫いを」という方針を掲げていて、その理由が「ミシンを使ったら母親の愛情がない」というものだった、というものです。そんな家庭科なら教えないで…

教育格差は当然なのか?

以前、こちらの記事が話題になりました。ベネッセと朝日新聞が共同で実施した「学校教育に対する保護者の意識調査」の最新版の結果をふまえた記事です。 www.asahi.com 詳しい統計データは、こちらから。 berd.benesse.jp 問題の設問は、次のようなものです…

なぜPTA会長は男性が多いのか?

4月になると話題のPTAです。 強制入会だの、ベルマークだの、平日の活動だの、こと話題に欠かないのがPTAですが、ここでは「なぜPTA会長は男性が多いのか?」議論を取り上げます。 9割のPTA会長が男性 (I-7-2図 自治会長及びPTA会長に占める女性の割合の…

子どもの学用品がほぼネットで揃う時代

先日、娘の小学校入学の説明会がありました。 親が主に聞きたいことは、年間の行事日程と学用品購入、その他事務的な手続きの話なんですが、丁寧に児童による学校案内などもさせてくれました。 さて、揃えなければいけない学用品はいくつもあるのですが、ほ…

ニトリのカラーボックスでリビング学習環境を整える

子どもが来年、小学生になります。 昔ならこのタイミングで学習机を買うのが通例だったようですが、いまは住宅一般が狭くなっていることもありリビング学習を行う家庭も多く、我が家でもしばらくはリビング学習のままでいいかな、と判断しました。 というか…

子育ては自己犠牲なのか?論

「あたしおかあさんだから」の件 絵本作家の「のぶみ」さんは、個人的な好き嫌いでは「嫌い」です。 今回の件も、また「のぶみ」案件か、とそんなに興味はありません。 論点は、下記の記事で中野円佳さんが解説しています。 news.yahoo.co.jp 当たり前だけど…

幼児の見る虚無動画の選別と排除

親の価値基準で子供向け動画は排除されるべきか? 以前、こちらの記事が話題になりました。 nejiko.hatenadiary.com まず我が家の状況ですが、子どもが1歳くらいの頃にiPadを購入。 子どもも触れる場所で共有していたので、小さいころからタブレットは自然に…

東京都保育ニーズ実態調査を読みとく

www.metro.tokyo.jp そろそろ、また保育園の当落情報で一喜一憂する季節ですね。 東京都の実施した、「東京都保育ニーズ実態調査」(平成29年8月~9月実施)の速報版が出ていましたので、ちょっと覗いてみました。 東京都といえば、待機児童対策としてベビー…

「いじめは楽しい」か?

いじめは楽しいのか? www.huffingtonpost.jp 「いじめ」に関する話はとてもナイーブで、個々のケースによることも多いので、あまり深い話が語られることはないかもしれません。 一方で、子を持つ親としては当然、心配のタネではあります。 自分の子がいじめ…

「文字環境の砂漠」での幼児教育

togetter.com おはようございます、物のないオシャレ新婚家庭にあこがれる主夫です。 下の写真はきれいな状態の我が家ですが、普段はこんなではありません。 きれいな状態の我が家 下の写真がふだんのそれです。 汚い状態の我が家 インスタやFacebookにはア…

絵本の世界に「ワーママ」は必要か?

少し前にこんな記事がありました。 www.asahi.com お母さんはエプロン姿で家事、お父さんはスーツ姿で仕事へ。そんな両親の描かれ方が多いことに「違和感があった」。 とのこの記者の妻が述べたことからの、記事です。 男女の役割が固定された家族像ばかりを…