京大卒の主夫

京大は出たけれど、家庭に入った主夫の話

東大を舐めている人と縛られている人

先週は、note界隈で、「東大」がキーワードになる話題がホットだったなぁと思って。

どれもタイトルだけでお腹いっぱいだし、長いですが興味があれば。

note.mu

note.mu

note.mu

みんなコンプレックス抱えてますね。東大の人も、そうじゃない人も。

もちろん、それは誰にでもあるものなので、決して良い悪いで測るものでもないと思います。言語化されたものだと「無意識の偏見」ですね。

www.nikkei.com

 

と言いつつ、お前のブログの名前も何なんだ、と突っ込まれそうですが。

 

これはただのSEO対策です。主夫も京大卒も「アイコン」としては覚えられやすくて、便利だなぁというただそれだけの理由です。

学歴という記号

「学歴」って結構厄介な記号です。主夫の私だから堂々と言いますが、学歴が高いからといって、収入が多いとは限りません。幸せかどうかも人それぞれです。

それなのに、ときどき統計の指標としてそれが使われるので、誤ったストーリーを描かれがちになります。私は統計に「学歴」が出てきたらだいたい疑います。

 

京大卒でも東大卒でも、ほとんどの人は少し周りよりお勉強ができただけで、それ以外は何も変わりません。

 

それでも、「そうはいっても・・・」という気持ちを皆抱えているから、こういう記事がホットになるんだと思います。

 

高学歴の主婦・主夫問題については、子育て界隈でも時折話題になります。

lazyplanet.hateblo.jp

(古い記事なので、少し加筆修正しています。。) 

学歴への私費投資の是非

少しだけ論点を整理すると、今の日本は、それなりの学歴を得ようとするとそれなりに教育資金が要る社会です。lazyplanet.hateblo.jp

そして、多くの人はそれを追認する形で認めています。

最初の大学生の記事は、その努力・私費を費やしてきた時間を長々とした文章で訴えています(私も飛ばし読みですが)。

だから「東大に入るには、カネがかかる」というのは、正論です。一方で、そういう地平とは全くべつのところで、「東大」というステータスが軽く扱われていることが気に入らない、というのが彼の文章からは伝わってきます。

 

お金がかかるし、すごく勉強しないと入れない、というのは皆知ってるのに、どうして「東大」はよっしゃ東大目指すぞ!みたいなノリで軽く捉えられるのでしょうか。

 

富士山に例えてみる

たぶん、「富士山」が分かりやすいですね。

このご時世、素人が軽く「明日、天気良さそうだし富士山登ろうかな?」とかツイートしたら、山の専門家から「お前舐めてんのか、山を」とお叱りを受けると思います。

mainichi.jp

実際、こんなことがあったようなので、舐めていてはいけません。

でも、確かになんか遠目で見てると「登れそうだな、あれ」って気がします。そして多くの人は挑戦してみても、最後まで登る人は少ないですよね。もちろんそれぞれの楽しみ方があるので、最後まで登らなくても、楽しめればそれでいいのですが。(私もとても登れる気がしません)

f:id:lazy-planet:20180722124836j:plain

これは鳥取の大山ですね。

「東大」というのは、ただの分かりやすい記号にすぎません。「富士山」と同じ日本一。ただそれだけです。

でも、富士山登頂記みたいなのは読まれても、富士山挫折日記は読まれないのかもしれません。私は挫折日記も読んでみたいです。

 

「東大卒」というレッテル

では、2つ目の記事について。

ここでは、「社会に出てからも舐められますよ、東大生は」と忠告しています。

 

彼女に私が言えるのは、それはただ「パワハラを受けているだけなので然るべき相談窓口へ」です。おそらく、その会社では東大じゃなくてもいろんなスキを突いて、「~のくせにそんなのもできねえのか」と言ってきます。

 

そうした「隙」は、スティグマあるいはレッテルとして説明できます。

その人の抱える有形無形の属性を突いて攻撃してくる人は、大学という環境から一歩踏み出せば至る所にいると思います。

「レッテル」「スティグマ」などさまざまな言い方がありますが、それらは、ネガティブな属性だけではなく、ポジティブな属性にも使われます。

 

分かりやすいのが、「美人」とか「イケメン」とかですね。

「美人のくせに、性格悪い」「イケメンのくせに、仕事できない」見た目と性格・能力に何の因果があるのか、と。

かといって、「私が仕事できないのと、イケメンなのが何か関係ありますか?」と開き直ることもできません。「仕事できないのは、自分が悪い」と思いがちだから。

でも、その人がうまく軌道に乗れるように導いていくことは本来は会社側の仕事です。モチベーション高いままスマートにオン・ボーディングできたら、そのほうが経営効率も定着率もよくなります

「オン・ボーディング」とは? - 『日本の人事部』

 

学歴の高低にかかわらず、レッテル貼りでその人の価値を不当に貶めることは無意味です。とはいえ、皆そんな透明なメガネをかけてはいないので、甘んじて受け入れてる人の方が多いと思います。世知辛い世の中ですね。

 

学歴とジェンダー意識

最後にこれです。

東大で行われた、東大生の多く集まる場で、かなりの程度の低いやり取りが行われていたことに、最後の記事の著者は違和感を感じています。

でも、学歴が高いからといって、”まっとうな"ジェンダー意識((ジェンダーレスともジェンダーフリーとも違うし、現代的な意味でジェンダー意識高い系ととらえてください、すなわち女性の権利や現状の生きづらさ等といったものに理解はあるんでしょうか?

 

ここ最近の、医学部の差別的対応を見ると、学歴(賢さ、社会的階層の高さも含め)関係無いんじゃない?と思います。

このあたりは、学歴と性別役割分業という文脈でいろいろと研究されてるはずですが、これまた学歴が統計に絡むと厄介です。

低い学歴であれば、低賃金労働から共働きせざるを得ない状況になり、逆に高い学歴だと一人の稼ぎで賄えてしまう、という逆作用が働きます(大雑把にいうと)。だからといって、単純に高学歴のほうがジェンダーへの理解がないとは言えません。正しく理解ある男性であり、合理的な理由があれば、性別にとらわれない役割を果たすでしょう。

 

一般に、家事・育児の性別役割分担という意味では、いくつかの仮説があります。

・学歴差や所得差が少なくなるほど家事分担が平等化するという相対的資源仮説

・時間的制約の少ない方が家事を行うという時間的制約仮説

・男性=稼ぎ手の意識が強いは男性の家事参加が低いというイデオロギー仮説

・家事・育児のニーズそれ自体が大きければ男性の参加が高まるというニーズ仮説

・世帯内外で夫婦以外に家事の担い手がいれば男女とも家事参加が減る代替資源仮説

・夫婦の情緒関係が強いほど家事育児を夫婦が一緒に行うことが増加し,夫の家事参加が高まるという情緒関係仮説

(※『共働き夫婦の家事・育児分担の実態』下記リンク参照 より抜粋)

日本労働研究雑誌 2017年12月号(No.689)|労働政策研究・研修機構(JILPT)

 

単純に学歴だけでどうこう結論づけることはできません。ただ、学歴が高かったとしても、ジェンダーについての知識が不足していれば、当然ジェンダー意識の高い学生は現れます。

話を東大で行われたイベントに戻すと、その場の雰囲気は実際には分かりかねますが、ジェンダーフェミニズムの未履修者が多数いたのではないかと思われます。いくら他の勉強をしていたとしても、地頭のよさだけで、高度なジェンダー意識が身につくとは思えません。

東大においては以前もこんな炎上を起こしています。

www.todaishimbun.org

覚えていますか?旅行会社が企画した「知的な東大女子が飛行機で乗客の隣に座って過ごす」というアレです。これは、その後東大内で実施されたアンケートで母数は少ないので、話半分くらいにしか信用できませんが、

この問題に対して、「東大のジェンダー的な問題は深刻だと思うか」の質問に男子は回答者の2割弱が、女子は4割が「はい」と回答している

とのことです。そもそも東大自体に女子は少ないし、母集団もその割合に近い数ですが、それでもこの差は深刻だし、そもそも女子ですら4割しか問題と思っていないところが、深刻です。他大学に比べたらマシ、くらいに思っているのかもしれません。

東大でも、(社会・教育・哲学等を除く)一般の学生であれば、特に日常的な場面においてジェンダーにおける「意識高い系」は少数派である、というところだと思います。

このnote記事自体も、東大に過剰な期待を寄せているところがあるような気がしてならないです。この人は「東大ブランドを傷つけられた」と反論者の多くを分析しているようですが、たぶん間違ってます。

自分の所属組織のことを悪く言われたら、誰だって俺はそうじゃない、とかこれは正確じゃない、と言いたくなります。東大関係者だってその例外ではない、というだけのことです。

 

なんか、学歴って面倒ですね。でもそれを無かったことにされると、本当に受験勉強頑張ってきたその努力は報われないことになりますし、でもそればっかりに縛られず、一定の効果を期待しつつも過剰に期待を寄せないという、扱いの難しさがあります。

 

学歴(偏差値)も収入も、具体的な数字で分かりやすいモノサシである、というだけで、それで測れないものはいっぱいあります。

私も収入で測られたら辛いものがありますが、それで測れないものが、何かあるはず・・!と前向きに生きようと思います。

 

追記

2015 - Information - マイクロソフトのダイバーシティ - Microsoft

マイクロソフトが、"Unconscious Bias"についての無料のe-Learning講座を公開していますね。英語ですが、日本語解説があるので、分かりやすいです。

Home - Learn

スーパーで働く主婦の『安定と処遇格差』の共犯関係

『主婦パートタイマーの処遇格差はなぜ再生産されるのか』という本を読みました。

昨年末に出版された、とても分厚い鈍器本です。大きな図書館なら置いてるはずです。(値段も高いので買わないように。)

なぜ、この本を手に取ったかと言えば、私がスーパーマーケット産業で働く"主夫"パートタイマーだからです。この本の調査対象のコミュニティにどっぷりと属しています。

ちなみに、今の勤務形態も賃金も満足しているから、働いています。その前提のうえで、この本をレビューします。

主婦制度と主婦協定

スーパーにおける主婦のパートタイム労働者は、低賃金にもかかわらずとても安定して何十年とその会社に属しています。この本の問いかけは、「なぜそんな待遇なのに、皆そんなに働いているの?」というところから始まります。

それをひも解くために、膨大な量の聞き取り調査を各関係者に行い、人事制度や市場構造などもふまえて考察しています。

そのなかで、彼らが働くうえでどんな考えをモデルにしているのか、というところを見出しています。その鍵概念が「主婦制度」と「主婦協定」です。

「主婦制度」とは

男性稼ぎ主型ジェンダー・システムに基づいて、私的家族における役割と地位であるはずの主婦という役割と地位を、社会的な役割と地位にする『制度の束』(12 頁)

「主婦協定」とは

主婦であるパートタイマーの家庭優先性の保証を主な内容とする、パートタイム労働市場における行為者たちの行為ルール(13 頁)

と定義しています。

これらは働く主婦たちが、暗黙のルールとして内面においている行為の規範であると同時に、明文化して会社の制度としてルール化した外部規範でもあります。

もちろん、実際にそんな名前の制度や協定が存在するわけではなく、これは著者の造語です。複数の内部的・外部的なルールが束となって、「主婦」という立場を保証し、社会的な役割と地位を約束する制度が出来上がっている、ということです。

興味深いのが、彼女たちがこのルールをうまく利用していることで、完全にそれを内面化していることです。内面化とは、すっかりそのルールが染みついてしまっている、自分の行為の基準になってしまっている、ということです。

それが、格差の再生産につながっていると指摘しています。

 

f:id:lazy-planet:20200920144955j:plain



スーパーにおける正社員と非正規社員

ここで、スーパーの労働構造について少し説明します。

基本的にどのスーパーも、少数の(男性)フルタイム正社員と、多数の(女性)パートタイマーで成り立っています。正規・非正規に男女の制限はないにも関わらず、私のようなパートタイム男性は少数で、フルタイム女性もまた少数です。

 

その理由としては、フルタイム社員の労働強度の強さがあります。基本的に365日毎日スーパーは営業しています。

店長・主任など責任ある立場であれば、休みの日であっても不測の事態が起きれば対応する必要があるし、多数の商品を取り扱うスーパーでは、不測の事態が至る所でよく起こります。そして、季節・天候・テレビCM・特集、様々な要因でトレンドが変わり、売れ筋が変わります。店勤務でなくても、それらに対応しなければならないのは同様です。

異動も頻繁にあります。異動が決まれば、2週間前後で赴任地にいきます。場合によっては単身赴任、引っ越しを伴うこともあります。

まとまった休みがとれる時期はわずかで、 「連続休暇」という特殊な休暇形態を初めて聞きました。それは、まとまった休みが取れる制度ではなく、土日に休ませないための制度です。

 

一方で、パートタイマーは、働く時間もシフト制で比較的自由に選ぶことができます。繁忙期・繁忙時間帯はもちろんあります。しかし、子どもの病気や自身の体調不良、その他の都合に合わせて休みを取るのは比較的簡単です。

スーパーマーケットは、チェーン展開で全国あるいは地域で複数店舗展開している大企業であることが多く、福利厚生も社内制度も整っています。パート社員であっても有給は取れるし、要件を満たせば健康保険に加入する義務があるし、教育や研修を受けることもできます。従業員割引もあります。

現在のスーパーマーケットは、正社員比率を低くしていくことで、競争力を維持しています。安売りをしない、チラシも出さないコンビニのほうが確実に人件費率が低く、それらに対抗するには、長年勤めている大量の高技能低賃金パートタイマーによる支えが必要です。だからこそ、彼女たちをつなぎとめるための(賃金以外の)環境改善は常に行われています。

「主婦として」働くための環境面では恵まれており、労働柔軟性は非常に高いのです。

 

本書の指摘と今後

本書の指摘は尤もなことです。たしかに、主婦が自らの働き方を内面化していることが格差の再生産につながっています

外部からの観察で、このことを綿密に描き出しているのは本当にすごいと思います。読んでいてとても面白い。けれど、話がかなり古いです。昨年末に出された本なのに、10年近く前の調査が描かれています。この本の終章で提示されている「新たな人事制度」は、既にもう過去の制度となり、さらに新しい人事制度に代わっています。

 

ただ、人事制度が変わっても何ら状況は変わっていません。少しだけ変わっているのは世の中のほうです。

世の中の 『働き方改革』の強い流れに押されて、これまで無制限で働かせ放題だった正社員の働き方ができなくなりました。より高い経営効率を求めるために、需給予測のコントロールをかなりシステムに頼り、現場を回る正社員の数を減らしました。

その結果、正社員と非正規社員の「共犯関係」ともいえる「キツイ仕事は俺らやるから、家庭になんかあったら主婦のみんなは休んでいいよ。でも賃金格差はあるからね。」という性別役割分業の前提が崩れ始めています。

 

正社員は口減らしをされ、今はまだ非正規社員は守られています。が、徐々に非正規社員のマルチ人材化が進んでいます。事務職であっても、レジを打つように、みたいなことです。それぞれの領分を守ってきた彼女らの安定も少しずつ崩れようとしています。

そうしたそれぞれの処遇の変更に違和感を感じている社員も少なくありません。一言で言うと、「不穏な空気」が流れています。

 

リアル店舗の今後

今後リアル店舗無人化されるのか、といえば、たぶんなりません。

正直、決済システムだけが自動化されたところで、発注・品だし、整理整頓・掃除、サービス対応、自店調理などレジ以外の業務が山ほどあるからです。むしろレジにかかわる部分はほとんどおまけです。

最新のレジは本当に直感的なUIで、間違えることもほとんどないし手戻りも楽です。

www.icr.co.jp

スーパーのメインターゲットはほとんど、1~2人世帯の高齢者です。無人化なんてしたら、カゴを運んでもらえないし、決済も困ります。

そうした方への手厚い配慮は、地元で働く主婦パートタイマーで成り立っています。そして社員の数は、圧倒的にパートのほうが多く、その数は数万人に上ります。その力は経営上も決して無視できるものではありません。

彼女たちの立場は守られ、システム化によって優先的に切り捨てられているのは、バイヤーやバックオフィスの正社員のほうです。

しかし、その施策によって安定に保たれていたパワーバランスが徐々に崩れてきているのではないか?というのが、ここ最近の内部から見たスーパーマーケットの実情です。

 

共犯関係の解除

フルタイム正社員=高強度・高賃金、パートタイム非正規社員=低強度・低賃金という共犯関係は、組合も認めている事実です。

主婦である以上、フルタイムのように働くことはできないし、家庭優先でいつでも休める、時間も変えられる柔軟な働き方ができる環境はむしろありがたい、と思わせる構造作用がとても強固に出来上がっているのが、この共犯関係です。「賃金」による格差はそのために懲罰的に使われています。共犯関係をみんな暗に理解しているからこそ、それに納得して働いています。

 

会社としては、ずいぶん古臭いですよね。その共犯関係は崩すことができるんでしょうか。また、崩す必要はあるんでしょうか。

 

私の立場で言えるのは、「他でも稼ぐ」「家庭を大事に」「逃げ道を作る」です。

現状維持のままでもパートタイマーとして、月に10万前後の稼ぎは得ることができます。それだけで満足の人は、とりあえずそのままでいいのではないでしょうか。何十年とやってきた人の精神力はパートでも強いです。なんとでもなる、という強さを日々感じています。

それだけではワーキングプアだという人は、そこでのステップアップを目指すよりも、複業で+αの稼ぎ口といざという時の回路を持っておきます。そして「家庭」という土台を保ちつつ、いざというときの「逃げ道」を確保します。他のことも考えられないくらい、今の仕事が手一杯なら、少し余白を作れるようにします。

 

こうした個人レベルの解決策を提示する意味は、共犯関係があまりに強固で、中から解除するのが困難だからです。だから外に回路を作ります。複業は稼ぎのためではなく、他の社会と接続するために行います。

 

上記は、パートタイマーの戦略になりますが、フルタイム正社員にも同様のことは言えるのではないかと思います。共依存して共倒れしてしまう状況では、フルタイムの社員が仕事を失った時の方がダメージが大きいです。

このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法

このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法

 

個人の行為論的な解決としては、このようなものになるのではないでしょうか。別の拠り所を持つことで、内面的な行為の規範を少しずらす、という感じです。

 

組織的な解決としては、経営者が音頭をとって壊していくしかないと思います。

 

あ、ちなみに今日も、調子上がらなくて会社を休みました。すみません。

 

ネガティブなメッセージを受け止める『82年生まれ、キム・ジヨン』

ポジティブな話をしたので、バランスよくネガティブな話をします。

 

タイトルにある『82年生まれ、キム・ジヨン』という本を読みました。

内容については、詳しくは下記の記事や、公式にも特設サイトが作られていますので、そちらから引用します。

www.cinra.net

www.chikumashobo.co.jp

『82年生まれ、キム・ジヨン』は、韓国で2016年10月に初版2000部で刊行されました。キム・ジヨン氏(韓国における82年生まれに最も多い名前)の誕生から学生時代、受験、就職、結婚、育児までの半生を克明に回顧していき、女性の人生に当たり前のようにひそむ困難や差別が淡々と描かれています。

そして彼女はある日突然、自分の母親や友人の人格が憑依したように振る舞い始め――。彼女を抑圧しつづけ、ついには精神を崩壊させた社会の構造は、日本に生きる私たちも当事者性を感じる部分が多々盛り込まれています。
 韓国ではその共感性の高さから、国内だけで100万部という異例の大ベストセラーとなりました。

いわゆるフェミニズム文学ですが、ただそれだけであれば100万部のベストセラーにならないでしょう。本書は、精神が崩壊した主人公の主治医(精神科医)の手記という形で、淡々と彼女の身に起こったことが記述されています。それはその年代のごく普通の韓国人女性の歩んできた人生です。

彼女は、正社員として働き、結婚し、子どもも生みました。それだけ聞くと、とても順調な人生に思えるかもしれません。それにもかかわらず、なぜ彼女は狂ってしまったのか。彼女を狂わせたものはなにか。

彼女自身の人生を描くことで、彼女のまわりにある空気・社会そのものの輪郭をあぶりだしている、そうした作品です。言うまでもなく、彼女を狂わせたのは、女性への社会的な抑圧であり、それにがんじがらめになっている彼女自身を含めたすべての当事者です。

この物語に、特に救いはありません。

彼女はいかにして救われるのか

この物語が問いかけるのは、「彼女がこうならないために『私たちは』どうすればよかったのか?」です。

訳者あとがきからの引用になりますが、原書の解説を書いたキム・コヨンジュ(女性学専攻)は、

「彼女一人で解決できないことは明らかだ」とし、この本を読んだすべての人がともに考え、悩むことからすべては始まるだろうと示唆しています。

これは、「キム・ジヨン」だけの固有の問題ではなく、「私たち」の問題です。

タイトルに固有の名詞が使われているのは、固有の問題がそのまま普遍的な社会問題につながっていることを強調しています。

韓国も、日本と同様にジェンダーギャップ指数のランキングは144か国中、118位(日本:114位)と低いです。

こうした社会において女性たちがあげ始めた声は、女性嫌悪バックラッシュ(反動)などさまざま形で現れます。#Metoo運動の盛り上がりによって、女性を忌避したり、男性だけで集まろう、みたいなことが起きるようなものです。そうした反応が、この問題を解決するものではないことは、自明だと思います。

記者がセクハラに遭うなら、男性だけが記者になればいい、というのは被害者にも加害者にも社会にも向き合っていない態度です。

www.huffingtonpost.jp

 

ネガティブなメッセージを受けとめる

一般に、ネガティブなメッセージを発信する場合、小説という形を取ってそれが発せられることが多いです。人間の心の闇や社会の暗部などといったネガティブな描写や言説が通りやすいからです。

それらを発信すること、あるいは受け止めることもまた、ポジティブな言説と同様に必要なことです。

実際には、うまく逃げ道を作ったり、根性で乗り切ったり、用意周到に立ち回ったりと、たくましくあらゆる知恵や手段をつかって乗り越えている人もたくさんいます。でも本当にたくましいその姿は、普段あまり光が当てられないことが多いように思います。

それをポジティブに発信することも、ネガティブに発信することも社会にとって大切なことのように思います。「保育園落ちた、死ね」はネガティブな思いの発露かもしれませんが、「保育園落ちたけど、私頑張る!」じゃ届かない層に届けるためには必要な発信です。

 

社会がそれによって、1ミリでも動くなら、ネガティブなメッセージにも十分に意味はあるし、それを見ないふりせずにきちんと受け止めることをしたいと思います。

 

82年生まれ、キム・ジヨン (単行本)

82年生まれ、キム・ジヨン (単行本)

 

 

ポジティブなメッセージを味方に

先日、オヤノミカタという会社の松井さんと話す機会があって、非常に面白いなあと思ったのでご紹介です。 

www.oyanomikata.com

何してる会社なの?

オヤノミカタっていうくらいだから、なんか子育て事業とか福祉関連のことやってるのかと思ったら、全然違いました。

ECサイトやったりイベント開いたり、いろいろやってるみたいですが、ほぼ営利事業がメインとのことで。基本的には企業のアウトソーシングの仕事を取ってくるというのが主な事業だそうです。

 

何で私と接点を持ったかといえば、ファザーリングジャパン関西のメンバーと共同で、クラウドファンディング「パパバッグ」を作ろう!みたいな企画をしているからです。

これについては、また今度書くとして。

 

いろいろしてるけど、なんで「オヤノミカタ」なの?というところを訊くと、「実は社員は僕一人だけで…」という話から始まりました。

ほとんどの業務は、関西在住のフリーランスに業務委託しているそうです。そのフリーランスをしている人の多くは、時間的・空間的な制約があって、短時間・在宅などの条件下でしか働けない育児真っ最中の親だそうです。

そういう人でも働ける会社にしようとしたら、今のこの形になった、ということです。オフィスらしいオフィスもなく、みんなバラバラに働いてる。

確かに、企業から仕事を取ってきてフリーランスの人に投げる、という業態であれば、オフィスも社員も要らないですね。距離の近いクラウドソーシングみたいな感じ。

 

「親の味方」になることなら何でもやる、と話していましたが、根幹となるのは、親の働ける環境を実現させ、実験的でありながらもちゃんと事業会社として成立させているところです。バラバラに働く人をまとめて一つ一つの仕事を完遂させて信頼を得るには、非常に高いマネジメント能力がないとできません。

 

松井さん自身も、仕事漬けの生活ののちに専業主夫になるなど、両極端な立場を経験されています。極端だけど、ある意味でバランス感覚を掴んでいる人なのだと思います。

 

いろんな働き方があっていい 

 度々、このブログでは書いていることです。

どんな生き方をしても、働き方をしても、よっぽど悪いことをしていなければ、尊重される社会がいいと思います。

lazyplanet.hateblo.jp

今は、いろんな業務ツールがクラウド化して、連絡手段も多様にあります。まとまった時間がとりづらい時期は助け合えて、たまに集まってあとはどこでも働ける、という環境を構築するための素材だけなら、十分にあるはずです。

 

そうした環境が整っている組織は、いろんな生き方・働き方をしている人が集まるようなとても多様性のある組織だし、それをまとめるのが本当の意味でのマネジメントであるように思います。同質的な集団をまとめるだけなら、それほど難しいことではありません。それは会社に限った話ではないですが。

 

先日も書きましたが、そうしたインクルーシブな環境のある組織は強いです。そういった組織がもっと増えたらいいな、と思います。いろんな働き方や生き方が肯定されるような場所はまだまだ少ないです。

lazyplanet.hateblo.jp

 

ポジティブなメッセージ

こんな記事を書きたくなったのは、ポジティブな刺激を受けたからで、それがこの二人の記事です。

www.tsumako.com

www.gu-gu-life.com

仕事にやりがいを感じていて、それでも諦めざるをえず専業主婦をしている、という立場にありながら、お二人とも全体的なトーンが非常に明るくて前を向いている感じがとても素敵です。

母親が、仕事を辞めないで続けることも、子どもに大事なメッセージを与えると思う。

けど、母が、仕事を辞めるという決断をしたことも、きっとメッセージになる。ポジティブなメッセージ!

 (id:umet)

マイナスな要因で人生が変わったけど、意外と悪いことばかりじゃないし、何なら今楽しいよ、みたいなね\(^o^)/

 

片意地張る必要がもう無いじゃない、私達!

「意地」や「周囲の目」「思い込み」とかから開放されたから(-ω-*)

(id:gu-gu-life)

実際には、自己肯定に至るまで、いろいろな葛藤や辛い思いも抱えていたことと思います。でもこうしたポジティブなメッセージはとても勇気づけられます。「主夫」という立場もまたとても脆く、肯定されることが少ないから。

 

私はと言うと、極端に自己肯定感の低い人間です(妻に言わせると)。いや、単純に体力や精神力がないだけなんですが、HPもMPも低い人間って、賢さや素早さみたいな能力値が高くても、あんまり戦いの役に立たないですよね(何の話だろう)。

だから、普通に戦うことはできなくて、でもなにか違う戦い方を見いだせたらいいなぁと思って、今日も生きています。

 

ポジティブなメッセージを発信することは私にはまだまだ難しいのですが、それでもそういう味方がいるんだと思うと心強くて、ちょっと頑張ろうと思いました。

近所の倒れた木で、クリスマスリースを作る

子どもと一緒に、クリスマスリースを作りました。

出来たのはこんな感じ。

きっかけ

秋の台風のとき、すごくたくさん木が倒れました。あんな大きな台風は初めて経験しましたが、それは木も一緒だった模様で、市内の至る所で、ひどく傷んでいました。

近所でも、倒れた木がいくつもあり、なかにはそのまま放置されたままのものがあったので、「なんかクリスマスリースを作るのに丁度良さそう」と思って、いくつか拝借しました。

 

以下、作り方。

作り方 

リースの土台となる蔓の輪っかも、飾りも全て100円ショップで購入。

この輪っかに麻紐をくるくる巻いていきます。

こんな感じ。

その、麻紐を巻いたところに、どんどん木の枝を差し込んでいきます。なるべく小さめに切ったものを、何度も差していくことでふわっとした感じにします。

 

また、てっぺんから、それぞれの方向に同じ向きになるように差し込んでいく方が、きれいに見えます。枝によってはちょっとチクチクするので、軍手をした方がいいかもしれません。

 

で、枝を差した状態のものがこれ。

ここからは娘の出番で、一緒に飾り付けをします。

 

てきとうに、ぐるっとリボンを巻きます。一番上のリボンは髪飾り用のものを購入しているので、ピンで留めています (クリスマス会で娘に付けたらかわいいかな、と。)

 

今度は、グルーガンを使って、松ぼっくりの飾りを付けます。娘がやりましたが、熱いので注意が必要です。

 

まだ、なんか物足りないので、鈴をつけました。

それで一応完成。

なにも飾りつけないほうが、潔くてかっこいい気もしますが、まあいいや。

作るのも楽しめたし、素人なりにそれなりのものが作れた気がするので、満足です。

 

その後、関西蚤の市という手紙社主催のマルシェに出かけたのですが、やっぱり素晴らしいものがいっぱいありました。

第5回関西蚤の市 | 2018.12.1.sat > 12.2.sun

 

家の植物は今、増え続ける多肉植物に侵食されつつあるので、今一度ちゃんと手入れしたいなぁと思います。

来年は、植物男子のボタニカルライフを目指します。

 

ボタニカル・ライフ―植物生活 (新潮文庫)

ボタニカル・ライフ―植物生活 (新潮文庫)

 

 

minimo(ミニモ)で0円カットしてもらってる

タイトル通りの話ですが、最近『minimo』というアプリで美容院を予約して、無料でカットしてもらっています。

まだ2回ほどしか使っていませんが、なかなか便利です。

minimodel.jp

なぜ無料なのか?

美容師側も0円カットの場合、利用手数料は無料になります。

無料でカットモデルを集められる、というのが最大のメリットです。無料以外のメニューも比較的手数料が安い、というのもメリットですね。

media.minimodel.jp

デメリットとしては、低価格であるがゆえに再来店の可能性が低い、というところですが、それはどの広告媒体でも共通の悩みかもしれません。

 

そうしたモデルを探すアプリはいくつかあるようですが、minimoの場合、CMなども積極的に出しており認知度が全く違うようです。また、集客は店単位ではなく、美容師さんの個人単位で行っています。そのため、確実に自分のための客が来てくれる、というのも魅力のようです。

この手の個人店は集客にホットペッパー等のサイトを頼りがちですが、それなりに高い広告料を搾取されていますので、迂回路としてこうした集客方法が生まれたのは、いいことだと思います。

 

f:id:lazy-planet:20161029150402j:plain

0円カットモデルの場合、入社1年目~3年目くらいまでの新人が切るので、営業時間外で、店長のチェックがこまめに入るなどで、多少時間はかかります。最終的に店長が微調整してくれるので、仕上がり自体は全く問題ありません。

また、だいたいは、初回限りのサービスになります。次も0円がいい、という場合はほかの店かスタッフを指名することになります。

 

ちょうど近くに0円カットの美容師が数名いて、かつ募集時間帯が合えば、とてもお得にカットしてもらうことができます。

 

失敗しないために

新人のカット、しかも0円というところで、当然失敗するリスクもあります。心配な場合は、なるべくそれを低減するための対策も多少しておいた方がいいかもしれません。

 

・美容師の口コミ評価を見る

ホットペッパーなどから店の情報・評価を確認する

・事前に詳しくやり取りする(チャットのような感じでできる)

・当日も、できるだけ注文を詳しく、仕上がりの不満も伝える

・ベテラン・店長のチェックを必ず受ける

 

無料だからといって、遠慮することはなくいろいろ言ってもらった方が美容師さんもいい練習になる、とのことです。新人とはいえ、美容学校を卒業した資格をもったプロではあるので。

また、客単価が低いから、新規客だから、といって手抜きをする美容師ももちろんいるかと思うので、その点は注意が必要です。店長のチェックがあればあまりそうしたことは無いと思いますが、コメントのやりとりがほとんどない美容師などは警戒したほうがいいかもしれません。 

 

美容室の再来店の課題

minimoは、0円でカットしてもらえるという点では、非常に魅力的ですが、美容師側としてはそういう客は再来店してもらいにくい、というパワーバランスの悪いサービスでもあります。

再来店をしてもらいたい場合は、

・その場でLINE@に登録してもらう

・1,2か月後のフォローをする

・その場で次回予約を勧める・クーポンを渡す

・おすすめの美容品を特別価格で販売する

など、アプリ外での接客マーケティングが必要になろうかと思われます。

 

私のブログらしく一応統計を見てみますと、現在全国の美容室の数は25万件あります。

f:id:lazy-planet:20181211094836p:plain

平成29年度衛生行政報告例の概況|厚生労働省

コンビニは約6万件、歯医者は約6万8000件です。薬局も約6万件。

圧倒的に数が多いのは美容室ですね。だからこそ、リピーター率は大事なんだと思いますが、かといって新規客も大事だし、マーケ分析するにはその数が多いに越したことはありません。

 

だんだん誰向けの記事なのか分からなくなりましたが、美容師さんに伝えたいこととしては、0円のリピート率の低いであろうお客さんであっても、それなりに有益に思ってくれたら、客としては嬉しいです。こちらも、練習台にどうぞ使ってください、という気持ちでやっています。

 

まあ男性の場合、安く済ませたい方は、1000円カットだったり、バリカンなどで済ませる人も多いかもしれません。 

パナソニック  セルフヘアーカッター   白 ER-GS40-W

パナソニック セルフヘアーカッター 白 ER-GS40-W

 

 それはそれで、安いと思いますが、失敗のリスクはどの方法でもあると思うので、安心を求めるなら、「行きつけ」の美容院が一番ですね。

 

美容文藝誌 髪とアタシ 第三刊「考える髪」

美容文藝誌 髪とアタシ 第三刊「考える髪」

 

 

PayPay祭りのあとのTポイントの終わりの始まり

さて、20%という破格の還元率で客寄せを試みているPaypayですが、皆さん寄せられてますでしょうか。

www.itmedia.co.jp

こちら大阪では、あまり皆さん使っていないのか、私と行動時間帯が違うのか、ジョーシン行ってもファミマに行っても、とても珍しがられます。

(ワイモバイルユーザーなので、とりあえず使ってみた。)

何を買うのか?

正直、あんまり買うものないんですよね。Amazonでも楽天でもセールやってるし、ビックカメラジョーシンで家電買っても定価が高い分、それほど還元も魅力ではなく。

ファミマでは、ビールなどの酒類も売ってるし、無印良品の商品も売っているので、そのあたりは魅力的かもしれません。

あと、ヤマダ電機なら日用品も売ってるはず。

 

1/10の確率といっても当たらない確率は9/10なので、n回買い物しても1-n乗分にしかならないので、当たるかどうかは分かりません、というのはさすがに文系の私でもわかります。まあ宝くじ買うよりはいいと思います。

祭りのあとに

新品未使用のiPadProがメルカリに出回っていますね。最新のボタンのないモデルのが、8万くらいで買えるので結構お得なのかも、と思います。

おそらく年内に祭りは終わるのではないかと思います。その後のポイントの使い道としては、のちに対応するであろうYahoo!ショッピングですね。

【重要】期間固定TポイントからPayPayへの変更について - お知らせ - Yahoo!カード

 

Yahoo!ショッピング等で付与される期間固定TポイントはPayPayに移行するようです。

ゆくゆくはTポイント自体がなくなるか、統合されるのかもしれません。そうすると、まぁPayPay自体は今後も使わざるをえないかなぁと思っています。(※Yahoo!プレミアム会員で、プラチナランクのヘビーユーザーです)

 

ツタヤでCD・DVDをレンタルすることもなくなってしまったので、もはやTカードは持っていないのですが、そろそろTカードの終わりが近づいているように感じています。

 

余談ですが、もともとマイナーなバンドのCDを借りることが多かったので、ツタヤさんはそもそもあまり使っていません。そんなマイナー好きな音楽ユーザーの憩いの場所、東京のジャニスはつぶれてしまいましたが、大阪のK2レコードは健在です。

音楽CD専門【K2レコード】CDレンタル 関西・大阪・なんば・日本橋でんでんタウン 郵送(宅配)返却OK 100以上のジャンル分け 10万枚以上の在庫

 

お祭りには乗っかりつつも、必要なものだけ買いそろえる、というところで乗せられすぎないようにしたいです。

年末だからこそ、財布のひもは固めに・・・(自戒をたっぷり込めて)。

f:id:lazy-planet:20161215151804j:plain

 

なんか写真イベントやることになった件 #僕らのSnapmart

突然ですが、枚方市(ひらかたし)でフォトウォークイベントなるものを企画することになりました。

フォトウォークってなんだろう、私も(たぶん)したことがないのに響きの良さで使っています。たぶん、皆で写真撮りながら散歩することです。

 

急に決めたので、日程の余裕もなく12月22日(土)開催です。

まだまだ参加者、絶賛募集中です。

f:id:lazy-planet:20181208093618p:plain

oursnapmart-kansai01.peatix.com

Snapmartユーザー(非公式)オフ会と称していますが、べつにユーザーじゃなくても構いません。写真を一緒に撮って楽しめる仲間が集まればいいなと思って、やっている企画です。

 

Snapmartについては、下記に詳しく書いています。ストックフォトサービスのiphoneアプリです。アプリなので、他のサービスに比べて気軽に投稿できるのがいいですね。

その辺りは圧倒的に使いやすいです。

lazyplanet.hateblo.jp

なぜやるのか?

もともと、東京のほうで、同じくユーザーどうしの非公式イベントが開かれていて、その様子がとても楽しそうだったのです。 

関西でもやってくれたらなぁ…、がいつのまにか「やりますか!」になりました。

ユーザーによるユーザーのための企画なので、「非公式」です。

非公式ではあるものの、社員さんがtwitterでRTしてくれたり、記事にしてくださったり、といろいろと集客面で協力いただいています。無料イベントにしちゃったし、金銭的に余裕がないので、助かります。

info.snapmart.jp

この記事にもあるとおり、Snapmartの写真は、一部分でも人物が写っていると売れ行きが飛躍的に上がります。本人が特定される場合はモデルリリースを取る必要があり、そのハードルの高さからも出品枚数も少ないのが現状です。

特に複数人であれば、なおさらです。そのあたりのハードルを乗り越えるための企画です。ユーザーどうしなら、モデルリリースも取得しやすいです。

 

モデルのリスクについて

自分の写真・家族の写真等を販売することについてリスクはないのか?というのは最も気になるところだと思います。

ただ、購入者情報のチェックは当然運営側でされているでしょうし、利用規約などでも不適切な取扱いは禁止されています。無断転載されるリスクでいえば、ブログやSNSへの写真掲載よりは低いかと思っています。出品した写真がどこに使われているか、などもSnapmartの場合、簡単に検索できます。

特定企業しか購入できない写真、というのもあります。その場合は、必ずその企業だけしか使えないので、そうしたクローズドな販売用にだけモデルとして起用する、というのもアリだと思います。

今回も、参加者どうしの約束事として、モデルリリースや顔の露出、SNSでの当日の様子の掲載OKかなどの確認は行います。

禁止されている利用方法 | ヘルプ - Snapmart(スナップマート)

イベントのメリット

そのうえで、イベントのメリットとして、下記を挙げます。

・初心者でも参加できる、写真コミュニティに入りづらい人でもOK

・フォトウォークなので、人物写真以外にもいっぱい撮れる

・参加者限定でSlackコミュニティに招待、ノウハウの共有

・複数人が写った写真撮影が可能

・他の人の撮り方が実践的にわかる、身につく

・自分の写真も撮ってもらえる(いつも撮影者側なので)

というところでしょうか。

 

まとめ

(これだけ見ると、壮大なマッチポンプ感ありますが)半ば中の人から背中を押されて、勢いづいてしまいました。ユーザーが自走するサービスって素晴らしいです。自走させてくれる、というのもありがたいものです。

 

個人的に、クリスマスの写真が撮りたかったので、ボールが飛んできてすぐに始めてしまいましたが、継続的なコミュニティ形成をしたいと思っていますので、またやると思います。今回、都合が合わなかった人もぜひ、またご参加検討いただけたら、嬉しいです。

f:id:lazy-planet:20171119160533j:plain

 

こんなすごいイベントにはできませんが、ささやかで楽しいイベントにしたいです。

www.takchaso.com

f:id:lazy-planet:20181208093529p:plain

 

サイボウズDaysで考えるインクルーシブな職場環境 #cybozudays

サイボウズ青野社長の講演

サイボウズのカンファレンスイベントに参加してきました。

基調講演を聴いて、少しブースを回った程度ですが。青野社長、プレゼン上手いというか声がいいですね。

主に、「働き方改革」という文脈で講演をされました。

 

業務効率化のためのクラウド製品を開発している会社なので、自社も働きやすい環境にする、というのは一貫しているところだと思います。

cybozuconf.com

 (主に社員さん中心に)多くの方がツイートしているので、twitterハッシュタグを追えば、内容の一部は把握できます。

 

サイボウズは、とにかく人事制度が特殊です。

100人いたら100通りの働き方がある、ということで、一人ひとりが出社時間も、給与体系も、在宅や複業をするかどうかも、自由な働き方をしているとのことです。

cybozu.co.jp

管理コストが大変なのでは、というのは当然の疑問ですが、柔軟な働き方ができれば、様々なライフイベントごとに社員が辞めることなく働くことができます。

離職率が低ければ、採用コストも教育コストも削減できるわけで、リソースを管理に集中させやすい、というのはあると思います。もちろん、ツールを使った効率化も最大限されていることと思われます。

人事評価は、市場価値における評価・社員間の評価などによって決まるそうです。

 

インクルーシブな職場環境

この辺の話が青野社長から聞けたのがよかったな、と主夫の私が思うのは、その少し前に、LITALICOの野口晃菜さんがこんな記事を書いていたからです。

synodos.jp

おそらく、野口さんの言うところのインクルーシブな職場に一番近いのが「サイボウズ」です。(※LITALICOはよく知りません)

 

野口さんの記事は、障害者雇用の水増しの話に合わせて書かれたもので、「雇用率」だけ守らせても(守れてもいないけど)意味ないんじゃない?という趣旨の話です。

そのうえで、働く人が抱えるそれぞれの「困りごと」を無くしたインクルーシブな職場環境を目指すことが「障害のない社会」のために必要ではないかと訴えています。

障害は個人の側ではなく社会(環境)の側にある、というのがLITALICOの一貫した考えです。

 

その意味で、エンジニアが低スペックのPCで働く環境も障害のある会社ですし、子どものいる親がパフォーマンスを発揮できない環境も、障害のある会社です。

 

自由な働き方ができる会社は、多様な人材が働くことができる会社です。時間や場所の制約で、身体的・精神的な制約で普通には働けないけど、自由に働くことが許されるなら働けるかもしれない、という人は、結構たくさんいるように思います。

 

そして、それを活かしきれていない社会も会社も、もったいないです。

 

実際には、サイボウズも非常に人気のある会社だし、インクルーシブな環境のある会社ほど優秀な人材が集まりやすく、狭き門になっているというハードルの高さはあると思います。

 

地方の緩く働ける企業を探す

ただ、意外と地方の中小企業など、緩く自由に働ける環境がありそうな気がします。そうした事例の一つとして、今回登壇されていたのが、『株式会社お掃除でつくるやさしい未来』さんでした。

osouji-mirai.com

ホームページもなんだか作りかけみたいな会社ですが、いま全国にリモートの社員さんがいてマンションの共用部などの掃除をしており、そのほとんどが子どものいる女性とのことです。しかも、子連れで掃除に行ってOK、と。

子連れでオフィスに行ける、みたいな会社はよくあるかもしれませんが、子連れで現場に行く、というのがなんだか新鮮です。でもそれくらいの自由があってもいい、もっとあるべきと思います。

 

こういう事例が、もっともっと増えるといいなと思います。

厚労省も「くるみん」なんていういい加減な認定事業やってないで、ぜひ「インクルーシブ度」を計量可能なものにして、事例を拡大できる施策を行っていただきたいです。

 

このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法

このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法

 

 

f:id:lazy-planet:20200622094907j:plain

 

学習机を買うかどうかのはなし

先日、兄と一緒に遊んでいた時、年末に実家に帰ったら子どもの学習机見てみようかな、という話を切り出されました。

じつは、うちの娘も、サンタへのお願いに「机がほしい」と書いているくらいに欲しがっています。でも、ウチの場合、家具系のものはサンタにはお願いしないのです。

 

兄のブログ(と兄弟関係)をご存知の方は承知しているかもしれませんが、うちの実家は家具屋です。

www.smartstyle-blog.net

 

なので基本的には、実家で買おうと思っています。

 

さっそく、母親に聞いてみたところ、

さすが、回答が早い。

参考に送ったのは、これ。 杉工場。

夜には、父親から電話が掛かってきて、他にもオススメを教えてもらったのですが、お酒を飲んでいてすぐに忘れたので、

 

えっと、高野木工。

 

あと、堀田木工はこれか。

 なるほど、高けぇ。

LINE中の「飛騨木」、飛騨産業のことと思われますが、

kitutuki.co.jp

お値段は見ていません。

 

ちなみに、ダカフェ日記などで有名なのは広末木工、モモナチュラルという店名で展開してるのが脇木工です。日本の木工産業もまだまだ捨てたものではありません。ニトリや無印に負けずに頑張ってほしいです。

 

続 ダカフェ日記 (ダカフェ日記)

続 ダカフェ日記 (ダカフェ日記)

 

 

 

さて、基本的には天然木のものが流行りで、それを買う人が多いようです。

大人になっても使える、シンプルなものが好まれていますし、私もそれがいいと思っています。

まあキズは付きやすいですが、ヤスリ掛けしてオイル塗ればだいたい消えます。

 

それでも、お客さんの望む価格帯はベルメゾンと同程度なので、まあ接客大変ですね。大塚家具も危機に陥るわけです。

[rakuten:bellemaison-interior:10056227:detail]

…正直、ベルメゾンでも全然いいんですが、問屋が卸してくれません。

 

ちなみに、今はリビング学習しています。

一応、小さい机はあるし(だいたい散らかしてて使えないけど)、大きめのダイニングテーブルを買っているので、そこで勉強することもできます。

といっても、学童で宿題を終わらせることも多いので、親としてはまだ学習机いらんやろ、と思っています。

でも、いとこの子が机買ってもらうってなったら、自分も欲しいと思うのは自然なことなので、せっかくだし帰省の際に一緒に見に行く感じになるかなぁ、というところです。

 

lazyplanet.hateblo.jp

 

f:id:lazy-planet:20190323135149j:plain

 

勝間式・調理システムによる標準化について

勝間式・食事ハック

ようやく読みました。面白かったです。

勝間さんは、いうまでもなく大変優れた仕事人なので、業務の効率化・標準化の視点をそのままそっくり家事にも応用しています。その考え方の揺らぎが全くなく、非常に心地よいリズムで読み進められます。

勝間式 食事ハック

勝間式 食事ハック

 

 「勝間さんといえば、ホットクックでしょ?」というくらい、ホットクックのイメージが先行していると思いますが、実際には、ホットクック以外のこともたくさん書かれています。

個人的には、ホットクックは導入する予定はないので、その部分のほうが興味深くよませてもらいました。

katsumakazuyo.hatenablog.com

 

ホットクックに対する、個人的な考えは下記に書いています。

要は、「そこまで今の食生活を変えるシステムは導入できない」という判断です。

lazyplanet.hateblo.jp

 ホットクックはただの道具ですが、それを日常の調理に組み込むのは勝間式ともいえる「システム」です。そのシステムを導入するには、これまでの業務のやり方を踏襲するのではなく、新しいシステムに合わせた新しい働き方が必要になります。(今までの業務に合わせてシステムの側を変えることは、標準化の手続きとしては不適切です)

勝間さんの提案は、いうなれば新しい働き方改革(家庭編)みたいなものです。

雑感

とりあえずの感想を列挙します。

・具だくさんみそ汁、最高

・大豆いいよね

・納豆は買った方が楽じゃない?

・蒸し料理、最高

・オリーブオイル高い(安いのがニセモノなのは知ってる)

・高い塩は旨い

Amazonフレッシュ、地方民は無理(PrimeNowには実は野菜ある)

・豆乳はLOHACOでもAmazonでも普通に手に入る(賞味期限長い)

・調理家電の電源問題が課題

・導入するなら、ガス台の上が一番(コンロを封印)

・私は味のバラツキが好き

・やっぱり焼いた肉は旨い

・食事は宗教に近いので、安易に勧めない

 

下記、少し詳細な説明です。

バラツキと標準化

個人的な根本問題がここです。そもそも、「味のバラツキ」を問題と思うかどうか、です。勝間さんのロジカルな調理法は徹底して「いつも同じ味を作る」ことを目指しています。レストランなどでプロに求められるのも、それですね。

 

でも、個人的には「味のバラツキ」が結構好きです。

工場で作られた製品は標準化された同じ品質のものばかりだと思いますが、手作りで職人が作り上げたものは一品一品その味が異なりますよね。もちろん手間がかかる分、後者のほうが高いですが、世の中にはそういうもののほうに価値を感じる人も多いです。

システムによる標準化は、その「手作り感」を徹底して排除します。品質を一定水準に保つためのものなので、当たり前ですが。

「手作り感」に価値を感じている人には、標準化はあまり魅力的には映らない、ということです。むしろ、価値を毀損するものです。

 

このあたりは対立させると、宗教戦争になりかねないので、どちらがいいかというものではなく、個人の価値観や事情、生活環境と照らし合わせつつ、あくまで自己決定のもとに自由に選択すればいいと思うのです。長い人生のなかで、事情が変わってやり方を変えることもあるでしょうし。

 

私の場合、作っている途中で急に気が変わって味を変える、ということが良くあります。その結果、変なものになることもありますが、それはそれとして最初に味を決めてその通りに作る、ということができない(したくない)性格なので、合わないなぁと思います。

「蒸す」という調理法

これ、すごくいいなぁと思います。これについて、書かれた部分はほとんど同意しかないのですが、ただ蒸すだけなら「かき混ぜ」が要らないんですよね。

そこで、いま気になっているのが、下記の「大同電気鍋」です。

amanoshokudo.jp

単純にレトロでかわいい、というのでまず惹かれたのですが、価格も1万円ちょっと、台湾という蒸し調理が一般的であろう文化で作られているので、その機能は充分。操作方法も、超シンプルで大きさもほどほど。

レシピも調べてみればいろいろありそうです。 

台湾の「いいもの」を持ち帰る (講談社の実用BOOK)

台湾の「いいもの」を持ち帰る (講談社の実用BOOK)

 

 調味料はいいものを

これも同意です。 歯磨き粉もそうですが、毎日少量しか使わないので、高いものを買っても長い時間でみればコスパは良いと判断しています。

 

最近気に入っている塩は下記のものです。と言っても、たくさん使うのは躊躇してしまう貧乏性です。。

セルマランドゲランド ゲランドの塩(顆粒) 1kg

セルマランドゲランド ゲランドの塩(顆粒) 1kg

 

 

醤油は、(妻の実家のある)加賀の醤油を使っています。慣れ親しんだものなので、ということでこちらを使っていますが、とても甘い醤油なのが特徴です。砂糖の量もこのおかげでかなり減らせます。

[rakuten:kawasakigroup:10017802:detail]

(実際には違う醸造所のものですが、ネットでは売ってませんでした)

 

オリーブオイルは、たぶん下記のものをコストコで多少安く買っています。良いかどうかは分かりませんが、安っぽくはないです。

やっぱり肉が好き

油で焼いた肉は旨いですね。ビールもうまい。

勝間さんも触れていますが、体に悪いとか深く考えると健康に良いものしか食べられなくなり、それはそれで精神的によくないので、健康リスクは自覚しつつも、やっぱり肉は旨いです(語彙がない)。

しかも小さい子どもがいると、肉無しの生活というのはかなりの困難が予想されます。大事なのは「ムリしない」ことです。標準化して、結局ストレスが溜まっていては本末転倒ですから。

 

なので、今日も私は肉を食べます。

 

 

lazyplanet.hateblo.jp

 

小さい財布とキャッシュレスのはなし

財布は小さいほうがいい

以前は、長財布を持ち歩いていました。

財布を小さくしたいと思ったのは、財布を小さくしたら家計のやりくりがしやすい気がしたからです。というか、家計を見直したら財布も小さくて済むのではないか、と思い至ったからです。

 

まあどんなのでもいいんですが、これぐらいの財布だけを持ち歩くようになりました。

これなら、ポケットにもすっと入るので、スマホと財布と鍵だけ持って出かけても手ぶらでいけます。

 

以下、財布を小さくするためにしていることです。

電子マネーの活用

楽天に入社した友人の新卒研修で作らされた楽天カードを持っているので、主に楽天Edyを活用しています。たいていのコンビニで使えて、スーパーなども対応しているところが多く、使えなくてもクレジットカードとして使えるので、ほとんどの買い物を楽天カードで済ませています。

最近は、楽天ポイントを消費するのに、楽天ペイも使っています。よくEdyと間違えられるのがつらいです。

 

また、いま某大手系列のスーパーで働いているので、WAON付きの従業員カードが使えます。これも系列店で買い物するときに便利です。学用品の類が従業員割引で買えるのはありがたいです。

 

PayPayやらLINEpayやらOrigamiやら、いろいろ最近は出てきましたね。

使えるものは使っておきましょう、ということでとりあえず全て使っています。今日からまたOrigamiでローソンの乳酸菌飲料の無料クーポン始まっています。

電子マネー払いでマネーフォワード連携

電子マネーやカードの支払いは、支払い過ぎに注意が必要です。そのため、マネーフォワードなどの家計簿アプリは必須です。電子マネーやクレジットカードで支払っていれば、何の入力をしていなくてもほぼ家計簿は完成されています。

マネーフォワードがなければ、本当に電子マネーもクレジットカードも湯水のように使ってしまいがちなので、気を付けて見ています。

 

現金を使う機会は本当に少ないので、毎月1万円程度を手元のキャッシュ(小口現金)として見ています。(というか不明な出費があれば、ほぼ現金払いのなにかです)

 

小銭収納

家の棚に、小銭収納ケースを置いています。100円ショップ等で買えます。財布の中の小銭は、パンパンだなぁと思ったら全てケースに入れています。

保育園の写真購入や着払いの荷物などがあったときなど、ここから小銭をぴったり出せるので、意外と重宝しています。

すぐに10円とか1円がいっぱいになるので、娘の貯金箱に入れたり、近所の神社のお賽銭にしています。

ポイントカードアプリ

意外とこれ系のアプリも充実してきました。JAFやドンキホーテ、ヨドバシ、東急ハンズなど、あんまり使わないですけど、一応アプリだけ入れています。ポイントカード群がすっきりします。 

ちなみに、楽天ポイントはなぜかよく貯まります。というか、ヘビーユーザーですね。。

f:id:lazy-planet:20181201202051p:plain

楽天ポイント、なぜか貯まってる。

キャッシュレスへの不安

こちらは、2018年4月に経済産業省が出したレポートです。

「キャッシュレス・ビジョン」「クレジットカードデータ利用に係るAPIガイドライン」を策定しました(METI/経済産業省)

 

とてもよくまとまっているレポートで、ここでは日本のキャッシュレスが進まない現状として、次の4つを挙げています。

  1. 盗難の少なさや、現金を落としても返ってくると言われる「治安の良さ」
  2. きれいな紙幣と偽札の流通が少なく、「現金に対する高い信頼」
  3. 店舗等の「POS(レジ)の処理が高速かつ正確」であり、店頭での現金取扱いの煩雑さが少ない
  4. ATM の利便性が高く「現金の入手が容易」

逆に言うと、中国などでは、上記のような環境が整わなかったので、一足飛びにキャッシュレスが進んでいるわけですね。 

経産省的には、上記のレポートを出した時以上に、焦っているのではないでしょうか。消費増税も迫っており、頻繁にキャッシュレスに関する話題を提供しています。

meti-journal.jp

実際のところ、一般の人の現金に対する「安心感」「信頼」の牙城を崩すのは難しいと思います。クレジットカード決済はずいぶん前からあるにも関わらず、全ての支払いをクレジットカードで行うのは少数派です。

ちなみに、キャッシュレス化を望むかどうかというアンケートでは下記のような結果になっています。

f:id:lazy-planet:20181201204736p:plain

女性のほうが慎重であるものの、女性の場合、年代が上がるにつれてキャッシュレス化を望む傾向があるのは面白いですね。

これ、こういう施策を大手スーパーなどの小売でやってるからかもしれません。スーパーにとっては、メインターゲットは既に60代以上になっています。

小売側はカード会員も増やせるし、消費者にとっては割引・還元率は大きいです。

f:id:lazy-planet:20181201204913p:plain

 

先日もPayPayの高還元率が話題になりました。私もワイモバイル使っててプレミアム会員なので、何もしていないのに1000円分のポイントが貯まりました。

www.paypay-corp.co.jp

そうやって、徐々に「お得感」を出していくしかないのかもしれません。下記の記事にもありますが、「現金」を持つことが明らかなペナルティ(損失)になる社会であれば、徐々に現金は少なくなると思います。

diamond.jp

もちろん、日本においては地震というリスクもあります。スマホのバッテリーも停電などで電源が無ければ充電できないし、そもそもレジが動かなければスマホ決済できなくなります。

 

結局のところ、キャッシュレス化していても、最小限のカードと小銭が入る「小さい財布」は持たないといけないのかな、というところです。

小さい財布、便利です。

『社会学はどこから来てどこへ行くのか』という問い

タイトルの本を読みました。

ある程度、文系の思想史に明るい人、社会学系統の大学院生向けだと思います。出てくる著名な研究者、知らなくても読めるけど、知らないと何の話か全く分からない気がする。というところで、あまり親切な本ではありません。

私も正直、深い議論になると訳が分からないので、下記は表面的なところの紹介になります。

社会学はどこから来てどこへ行くのか

社会学はどこから来てどこへ行くのか

 

著者のブログから

これについては、著者である筒井先生、稲葉先生がそれぞれはてなブログで書いています。

shinichiroinaba.hatenablog.com

 

jtsutsui.hatenablog.com

稲葉先生がブログに書いている通り、社会学は地味な学問なんだから地味にやろうよ」というメッセージは、読んでいてすごく伝わります。稲葉先生は俯瞰している立場で、あまりメッセージは発信していませんが。

「地味にやろうよ」という発信は、ここ最近メディアに出ている「社会学者」?のイメージが相当に悪いという危機感からくるものではないかと思います。

その辺は、私も同じようなことを書いています。

lazyplanet.hateblo.jp

ツッコミどころとしては、この4名は派手にメディアに出るタイプの社会学者でもないし、筒井先生はややジェンダー寄りであるものの、 全員男性が語っておりゲストにすら女性が出てこない、たまに上野千鶴子先生の話は出てくるけど、すぐに炎上してしまってイチャモン付けられることの多い界隈の話題がない、というところです。

あえて、触れなかったのかもしれません。 

現代思想2018年7月号 特集=性暴力=セクハラ――フェミニズムとMeToo

現代思想2018年7月号 特集=性暴力=セクハラ――フェミニズムとMeToo

 

 

社会学』ってなんだ?

話の中心は、これに終始しています。

社会学は、「社会問題を研究する学問である」としつつも、じゃあ「社会問題」って何?誰が決めるの?本当に問題なの?それを調べてどうするの?というところが、バラバラで、標準的な手続き・理論がありません。

 

筒井先生のブログでは、

社会問題は、それ自体多様で、異質な人々が交錯するところにあり、また時代と社会に応じて移ろいやすい。こういった社会問題にアプローチするには、もう少し人々の問い/方法/理論(概念)の方に近づいていく必要がある。この方向を突き詰めるのがエスノメソドロジーだが、それ以外の社会学も、問い、方法、理論を人々のそれから受け取っている度合いが(他の学問に比べて)格段に強い

としていて、「社会」あるいは「人々」という対象がそもそも概念的に緩いものだから理論としても緩く、ある種の素人くささやいい加減さがある、と指摘しています。学問としての標準的な手続きが弱いのです。

筒井先生は「それでいいじゃん」という立場だと思いますが、それではダメだという危機感を募らせているのが北田・岸の両名です。

 

ちなみに、北田先生は社会学の理論を、岸先生は主に沖縄をフィールドに質的調査(インタビューなど)をそれぞれ得意分野に持っています(筒井先生は家族社会学の分野で量的調査を)。北田先生は本当はサブカルの話をさせるととても面白いのですが、それは封印されるようです。

ともかく、皆全然違うことをしているのに「社会学」をやっている、と。そのふわっとした感じはどこからくるのか。

 

社会学」だけ見てるとなかなか見えてこないし、難しい話に込み入ってしまうのですが、この本を読んでいて他の学問と比べてみるとわりと分かりやすいと感じました。

全く異なるものとの比較

理系の実験や経済学などのシミュレーションの場合、同一条件下で、同じものを比べる、というのが大前提にあると思います。同じ条件である作用を施したAと何もしていないBで結果はどうなるのか?というものです。当たり前の話ですね。

でも社会学にはそれがありません。同一条件下の社会なんてものは存在しないし、行為者である人間もまた同一の存在はいないからです。だから、大規模な調査でも、国際比較してフランスとドイツと日本の少子化対策の違い、みたいなのを調べたりします。

 同じ統計を使っていても、その比べ方が違う、と。同質なものではなく、異質なものどうしを比べる、というのが一つの特徴です。

 

ただ、アフリカで貧困層のフィールドワークをして聞き取り調査をしている人に、じゃあ今度はインドで調べてみたら?と言ったら、その人はとても怒ります。それは全然違うものだし、私が調べたいのはそういうことじゃない、と。

「比較」はあくまで一つの手段で、その対象だけしか調べないということも社会学では有り得るからです。

社会学以外の専門の人からみたら、「訳が分からないよ」となると思います。

 

対象そのものを取り扱う

比較をする場合、多くの場合、状態や性質の変化を見るはずです。こういう経済状態でこうした施策をしたらどう変わるか?をシミュレーションしたり、Aという物質にBという物質を加えたら、どうなるか?など。

しかし、例えば「ボランティア」という社会的事象について研究をするとき、手始めに行うのは、「ボランティア」とは何か?という問いです。

「ボランティア」という言葉自体、比較的新しいものです。が、昔にもそういう言葉ではなくても似たような行為はありました。また、ボランティアにも様々なものがあります。その当人がボランティアであると意識せずに、ボランティア行為をしていることもあります。何をもってボランティアとするかはとても恣意的なものです。

そのような定義自体が移ろいやすいものを(無理やり)定義する、そしてそこに内在する課題・問題点を抽出するという作業から、研究が始まります。

それは、A→A’という変化を見るというより、徹底してAだけを研究するというものです。

Aという言葉の定義はどのように変わってきたか、どのような社会で多く見られる、Aという行為をしている人は何を考えているのか、その集団の内部では何が起こっているのか。

・・・とか、やってるとそれだけで卒論レベルのものが終わってしまいます。大規模な調査は学生にはできないし、せいぜい統計にあたって概要を語り、一部の集団において聞き取りをする程度が精一杯でしょう。

「ボランティア」の誕生と終焉―〈贈与のパラドックス〉の知識社会学―

「ボランティア」の誕生と終焉―〈贈与のパラドックス〉の知識社会学―

 

アフリカの例えに話を戻すと、フィールドワーカーは、アフリカの貧困層を調べるにあたって、当然その社会の成り立ち、構造を把握して歴史的な事情も頭に入れたうえで、彼らのおかれた状況での生き方を観察しています。

それでも、観察される側とする側の関係性のなかで、十分な答えを引き出すための時間と労力は、それこそ膨大なものを費やしています。なぜ、そこまで徹底するのか、というほど徹底してようやく面白い研究に結びつきます。 それと同等のレベルで比較するには、同等の年月をそれに費やすことになります。単純に、リソースの限界があります。

都市を生きぬくための狡知―タンザニアの零細商人マチンガの民族誌―

都市を生きぬくための狡知―タンザニアの零細商人マチンガの民族誌―

 

上記の本は、 徹底した観察から生まれたものの最たる例だと思いますが、小川さやか氏は約10年近い年月をアフリカ零細商人のコミュニティで過ごしています。彼女自身の存在がコミュニティに与えている影響ももちろんあるのですが、そうした中で紡がれた関係から彼女が観察した世界は、とても面白いものです。

比較は社会学において大事だけれど、問いに対する解法の部分において、絶対ではないということです。

ハンセン病療養所を生きる―隔離壁を砦に

ハンセン病療養所を生きる―隔離壁を砦に

 

 他者を理解できるのか?

では、そこまでの年月を費やして「何か」を理解しようとして、本当にその何かを理解できるのか?という疑問も生まれます。

それはマジョリティからの一面的な理解でしかないかもしれないし、ある意味で「理解する」ということ自体が、一方的に意味を押し付けるような暴力的な行為でもあります。誰だって「オタクって~だよね」とか「フェミって~だよね」とか分かった風に言われたら嫌です。そのような「理解」の仕方は間違っていると思います。

対象を慎重に取り扱うこと、その集団の集団らしさを損ねないこと、一定の方向性に導かないこと、そうした方法論を学び、丁寧に言葉を聞き取り、その対象を記述します。

その記述は「理解」ではなく、対象そのものを「スケッチしたようなもの」です。そうやって、ある事象の輪郭を浮かび上がらせるような作業をしているだけです。理解したいけど、理解してはいけない気がする、というジレンマのなかでちょうどよい距離感を探っています。

そうした、慎重な態度・立場を取る、というのも社会学らしさなのだと思います。

 

社会学は人気なのか?

社会学は、なぜか人気があります。私が大学にいた頃も、軽く定員越えしていましたが、幸いなことにサボる人ばかりで授業で席があふれることはありませんでした。

今も、(文学部の中では)就職に有利、などという理由から人気のようです。まともに社会学を学んでいたら、社会を斜に見ることしかしないので、就職には悪影響しかないのですが、たぶんそんなことはないようです。

一般的な感覚だと、社会学=楽のイメージが強いのだと思います。

「社会」を扱うわけで、それこそ何を対象として研究やっても許される空気感がある。なにも興味がないけど、とりあえず「何か」に属さなきゃいけないから社会学に行く、という学生も多いはずです。必然的に質も悪くなるし、中途半端に学んだ人が社会学出身の知識人としてメディアに出てしまうと本当にろくなことにならない、ということも発生します。

 

ただ、教育課程のなかで、フィールドワーク・統計などの授業も組み込まれつつ、概念や理論も一通り学ぶと思うので、バランスの良い学問ではあると思います。

統計学入門 (基礎統計学?)

統計学入門 (基礎統計学?)

 

少なくとも普通に勉強すれば、ニュースがフェイクかどうかという一般的な基礎教養(統計の母集団の怪しさ、手法の正しさ、グラフのごまかしなど)は、とりあえず理解できるようになると思います。

社会学を学ぶとこんないいことあるよ、というメリットといえばこのあたりかもしれません。加えて、幅広い視点の取り方、問いの立て方を学ぶ、というところで学問としての差異化をどこまでできるか、というところかな、と。 

社会学入門 -- 社会とのかかわり方 (有斐閣ストゥディア)

社会学入門 -- 社会とのかかわり方 (有斐閣ストゥディア)

 

 

社会問題そのものを研究する意義

社会学の良さは、そうした間口の広さと、様々な方法論を学べる教育課程にあると思いますが、一方で社会学という割に「社会」においては役に立たないじゃん、という評価をしばしば受けることがあります。

社会問題や特定の事象だけにスポットを当てて、研究することの多い社会学では、「問いの立て方」「それに対する答えの組み立て方」「正しい手続きによる正しいやり方での調査」といった部分にはとてもこだわりを持っているが、肝心の答えの部分でほとんど提言をできていません。

社会学はどちらかというと、その前段階の部分を重視しているからです。他の学問からすれば、社会学は扱うものの「素材」を作っている学問として役に立っています。

ニート」なんて言葉を作ったり「~ハラスメント」という言葉を作ったり、「~の誕生」とか「~世代」とか言ってみたり。それ自体役に立つものではないけれど、それらが「素材」として使われることで、問題に光が当てられ、議論を呼び起こすことができます。

 

それでも結果が重視される昨今では特に、ただ偉そうに現状分析してるだけのインテリと言われたり、それで結局何がしたいのかわからない、と言われたりします。

そのあたりの問題意識から、うまく社会にコミットできる提言をするために、今のカリキュラムが統計手法重視になっているのかと思いますが、だからと言ってそれまで重視してきた手続きの部分を疎かにしちゃいけないよね、というのが北田先生のいう「普通の学問」としての社会学のコアなところなのかと思います。

 

その学問が「役に立つかどうか」という話自体、かなり整理の必要なものだと思いますが、「役に立つかどうか」で言えば、計量的に調査して提言まで持っていくやり方も、質的調査で深くまで対象を掘り下げて観察するやり方も、それぞれの面白さがあって、結局は「なにかの役には立ってるかもしれない」というところでしょうか。 

lazyplanet.hateblo.jp

普通の学問、ってそういうもんじゃないのかな、と思います。『ドラえもん』のように、いつでも役に立つものが出てくるとは限りません。

 

「社会」というあやふやなものをどう取り扱えばいいのか?という、そもそも論を中堅の社会学者たちが改めて議論する、という企画を立てるところからも彼ら(北田・岸)の危機感は非常に感じますが、そういう危機感は当事者だけが感じ取って頑張っていただいて、周りは面白く読んでいける本かと思います。

音楽性の違い、とかでバラバラにならないことを願っています。バラバラにまとまっていてください。

 

尚、本文は私個人の雑感にすぎないので、ガチに「社会学」 をやってる人の感想ではない、というところをご注意ください。私はただの趣味人です。

 

ということで、そろそろ普通の主夫ブログに戻ります。

 

※文中の書籍群はオススメの社会学系の本です。 

家(チベ)の歴史を書く (単行本)

家(チベ)の歴史を書く (単行本)

 

 

間接部門にも家庭にもハイスペPCは必須です

これ、開発やSEの人に限ったことではないです。経理や人事などの間接部門、さらには家庭を含むすべての働く人のPCは高スペックなほうが幸せです。

エンジニアにクソスペックのPCが割り振られていた現場についての個別事例について: 不倒城

 

いまどきスマホですら2秒で起動するのに、会社のPCが数分掛かるとかおかしいでしょ。

そのほか、会計ソフトや基幹システムを起動するときも同様です。

SSD化やメモリ増設による速度改善で、1日あたり20分時短できるとしたら、1年間の約240日でいくらの時短になるかと時給計算してみれば、すぐに元が取れるの分かるはずです。


f:id:lazy-planet:20181126222347j:image

 

家庭のPCも同じです。時短調理で数分の時短をするより、ハイスペックなPCでサクサクとネットショッピングしたほうが時短になります(その時間が無駄使い、という議論はもちろん置いといて)。

いまどき、保護者会や自治会等でもパソコンで文書作成するのは当たり前になってきてるし、写真の保存、音楽等のコンテンツ管理もまだまだパソコンが必要です。

 

 

家庭の場合、それ以上に重要なのがネット回線の速度です。

ゲーム、動画、スマホ、PC、タブレット、家族がそれぞれ使うと、それなりの接続台数になります。それが遅いだけでストレスだし、動画が止まってる時間はそれこそ不必要な時間です。スプラトゥーン2の対戦時に、突然回線落ちしたら仲間に迷惑かけてしまいます。

 

もちろん家計との相談にはなりますが、起動早くする、動画を止めない、程度の環境なら、ホットクック1台分位で済むんじゃないかと思います。ホットクックの値段、知らんけど。

 

全ての家庭と会社に快適なPCライフを!(スマホよりお送りしました)

 

 

我が家のサブスクリプション整理

サブスクリプション(定期購読)型のサービスが流行ってます(以下、サブスク)。

 

分かりやすく言えば、月額何円払えばサービス使い放題、みたいなやつです。

昔からあるものでいえば、携帯電話のオプションだったり、怪しい通信会社の契約だったりと悪質なものが目立っていましたが、最近はHuluやNetflixみたいな映像配信・applemusicやSpotifyなどの音楽配信などをはじめとして、様々な業種に展開されています。

詳しくは下記がまとまってて分かりやすいです。

『世界を席巻するサブスクリプションビジネス』KDDI調査 2018年10月) 

サブスクリプション――「顧客の成功」が収益を生む新時代のビジネスモデル

サブスクリプション――「顧客の成功」が収益を生む新時代のビジネスモデル

 

こうしたサービスが増えること自体は、生活をとても便利にするのですが、家計的に言えば、月額の固定費がそれだけ増えることになります。

我が家においても、定期的に見直し・乗換・サービス停止をしています。

 

以下、自分が使っているものを紹介しつつ整理してみたいと思います。

1.Amazonプライム会員 年間3,900円

ひと月あたり325円で送料無料、Primeビデオ、Primeミュージックなどが使えます。

特に説明は不要ですね。

子どもが、もっぱら見ているのは「ちびまる子ちゃん」です。

ミュージックは寝る前に使っています。少し贅沢な使い方としては、背景音楽の良い静かな映画を聴きながら寝る、というものです。

 

Amazon自体でモノを買うことはほとんどありません。Amazonはあらゆる製品のデータベースだと思っているので、調べものやブログカードでの活用がメインです。

アフィリエイトでたまにポイントが入るので、それを消費する程度。

2.Kindle Unlimited 3か月299円(キャンペーン価格)

上記の値段は、キャンペーンの値段です。その後、解約予定です。定期的にキャンペーン価格で登録して解除を繰り返しています。

この金額以上の本で読みたい本があれば、元は取れます。

3.Amazon music Unlimited 月額380円

これはAlexa用です。Echoでしか使わないので、この値段です。アレクサに呼び掛けて 「ない」と言われるのがストレスなので、加入しています。

 

4.楽天マガジン 月額380円

magazine.rakuten.co.jp

雑誌の多くはこれで見ています。だいたい読むのは、LDK、MONOQLO、&Premium、CasaBrutusくらいでしょうか。最近、ダイエットが気になってたので、Tarzanなども読んでました。

KindleUnlimitedは正規の値段だと月額980円です。しばらく契約していて、購入の8割が雑誌だったので、こちらに切り替えています。全く問題はありませんでした。

5.朝日新聞デジタル 月額980円

digital.asahi.com

正直割高です。月300本まで有料記事が読める、というコースです。「有料記事で読めないじゃん!」というプチストレスを解消するためのサービスです。ちょっと納得いかないけど、仕方なく契約しています。

新聞各紙の共通コースがあればいいなと思います。

6.絵本ナビプレミアム 月額360円

www.ehonnavi.net

こちらは既に解約済みです。

使い方によってはとても使えるサービスです。

絵本読み放題、読み聞かせ配信、学習漫画無料、なぞなぞ読み放題、クーポン配布、レビューポイント2倍など、いろいろ特典が多いです。

 

デジタルコンテンツが多すぎて活用できず、しかも紙の絵本がいっぱいある状況なのでコンテンツ過多と判断しました。

7.任天堂スイッチオンライン 年額4500円

www.nintendo.co.jp

これがないと、スプラトゥーン2でバトルできません。

家族分登録するので、ファミリープランです。あわよくば、もう少し特典を充実させてほしいです。正直、サービス不足です。

 

8.Think!Think! 月額300円

think2app.hanamarulab.com

子供向けの知育アプリです。最近有料化しましたが、月額300円で良質なコンテンツが与えられるなら、まあいいかなと思っています。

9.コストコ 年額4400円

www.costco.co.jp

別にサブスクでもないのですが。年会費払ってるあたりAmazonに似ています。

コストコは、別に超安いわけではなく、単純にそこそこおいしいお肉がそこそこの値段で買えて、ほかの日用品も安いものは安い、という感じです。

そして、日本で買えるチーズのなかではコストコのチーズが一番旨くてコスパが良いです。(と私の上司が言ってました*1

 10.Yahoo!プレミアム会員 無料

ワイモバイル契約しているので、無料なんですが、Yahoo!ショッピングのポイントが倍率高くなる、っていうメリットがあります。

ついでにEnjoyパックっていうのにも入っており、かつYahoo!カード会員なので、5の付く日などは、非常に還元率が高いのが魅力的です。

 

なんか、もっと有りそうな気がしますが、とりあえず以上です。Amazon系の出費が多いなぁ。新聞はたぶん解約します。

サブスクの今後

基本的に、サブスク系のビジネスはモノ系との相性はあんまりよくない気がしています。ボックス型定期配送、ファッション、コインランドリーやクリーニング、美容院、宿泊、家具など、基本的には必要以上にコンテンツが供給過多で使い切れない印象です。

オンラインサービスも供給過多なのは確かですが、こちらである程度選別できるのと、モノとして邪魔にならない点が、ポイントですね。今後またいろいろ情勢が変わるかもしれませんが。

 

ちなみに、子ども向けだとこんなのもありますね。

toysub.net

 

私の前職も、法人向けのクラウドサービスを提供する会社だったので、ビジネスモデル的にはサブスクに近いものでした。

システムが安定していて、カスタマーサポート*2が充実していることが最低限の条件で、いかに解約率を抑えつつ、利益を上積みしていけるか、というのがこの手のビジネスの勘所です。

加えて、コミュニティの形成などカスタマーが自走していく仕組みが加わると、かなり強いのではないかと思います。

 

個人的に、今後利用したいと思っているのが、Schooです。

schoo.jp

これもまた、時間をどのように捻出するか、というコンテンツマネジメントが重要なサービスですが、いろんなテーマがあって、自分自身にも子どもにも良さげなのがあれば、一緒に見てみる、という使い方もできるかなと思っています。

 

なにかオススメのものがあったら、ぜひ知りたいです。

 

カスタマーサクセス――サブスクリプション時代に求められる「顧客の成功」10の原則

カスタマーサクセス――サブスクリプション時代に求められる「顧客の成功」10の原則

 

 

*1:某大手スーパーの日販系バイヤーの部長

*2:最近はカスタマーサクセスって言いますね