勝間式・食事ハック
ようやく読みました。面白かったです。
勝間さんは、いうまでもなく大変優れた仕事人なので、業務の効率化・標準化の視点をそのままそっくり家事にも応用しています。その考え方の揺らぎが全くなく、非常に心地よいリズムで読み進められます。
「勝間さんといえば、ホットクックでしょ?」というくらい、ホットクックのイメージが先行していると思いますが、実際には、ホットクック以外のこともたくさん書かれています。
個人的には、ホットクックは導入する予定はないので、その部分のほうが興味深くよませてもらいました。
ホットクックに対する、個人的な考えは下記に書いています。
要は、「そこまで今の食生活を変えるシステムは導入できない」という判断です。
ホットクックはただの道具ですが、それを日常の調理に組み込むのは勝間式ともいえる「システム」です。そのシステムを導入するには、これまでの業務のやり方を踏襲するのではなく、新しいシステムに合わせた新しい働き方が必要になります。(今までの業務に合わせてシステムの側を変えることは、標準化の手続きとしては不適切です)
勝間さんの提案は、いうなれば新しい働き方改革(家庭編)みたいなものです。
雑感
とりあえずの感想を列挙します。
・具だくさんみそ汁、最高
・大豆いいよね
・納豆は買った方が楽じゃない?
・蒸し料理、最高
・オリーブオイル高い(安いのがニセモノなのは知ってる)
・高い塩は旨い
・Amazonフレッシュ、地方民は無理(PrimeNowには実は野菜ある)
・豆乳はLOHACOでもAmazonでも普通に手に入る(賞味期限長い)
・調理家電の電源問題が課題
・導入するなら、ガス台の上が一番(コンロを封印)
・私は味のバラツキが好き
・やっぱり焼いた肉は旨い
・食事は宗教に近いので、安易に勧めない
下記、少し詳細な説明です。
バラツキと標準化
個人的な根本問題がここです。そもそも、「味のバラツキ」を問題と思うかどうか、です。勝間さんのロジカルな調理法は徹底して「いつも同じ味を作る」ことを目指しています。レストランなどでプロに求められるのも、それですね。
でも、個人的には「味のバラツキ」が結構好きです。
工場で作られた製品は標準化された同じ品質のものばかりだと思いますが、手作りで職人が作り上げたものは一品一品その味が異なりますよね。もちろん手間がかかる分、後者のほうが高いですが、世の中にはそういうもののほうに価値を感じる人も多いです。
システムによる標準化は、その「手作り感」を徹底して排除します。品質を一定水準に保つためのものなので、当たり前ですが。
「手作り感」に価値を感じている人には、標準化はあまり魅力的には映らない、ということです。むしろ、価値を毀損するものです。
このあたりは対立させると、宗教戦争になりかねないので、どちらがいいかというものではなく、個人の価値観や事情、生活環境と照らし合わせつつ、あくまで自己決定のもとに自由に選択すればいいと思うのです。長い人生のなかで、事情が変わってやり方を変えることもあるでしょうし。
私の場合、作っている途中で急に気が変わって味を変える、ということが良くあります。その結果、変なものになることもありますが、それはそれとして最初に味を決めてその通りに作る、ということができない(したくない)性格なので、合わないなぁと思います。
「蒸す」という調理法
これ、すごくいいなぁと思います。これについて、書かれた部分はほとんど同意しかないのですが、ただ蒸すだけなら「かき混ぜ」が要らないんですよね。
そこで、いま気になっているのが、下記の「大同電気鍋」です。
単純にレトロでかわいい、というのでまず惹かれたのですが、価格も1万円ちょっと、台湾という蒸し調理が一般的であろう文化で作られているので、その機能は充分。操作方法も、超シンプルで大きさもほどほど。
レシピも調べてみればいろいろありそうです。
調味料はいいものを
これも同意です。 歯磨き粉もそうですが、毎日少量しか使わないので、高いものを買っても長い時間でみればコスパは良いと判断しています。
最近気に入っている塩は下記のものです。と言っても、たくさん使うのは躊躇してしまう貧乏性です。。
醤油は、(妻の実家のある)加賀の醤油を使っています。慣れ親しんだものなので、ということでこちらを使っていますが、とても甘い醤油なのが特徴です。砂糖の量もこのおかげでかなり減らせます。
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(実際には違う醸造所のものですが、ネットでは売ってませんでした)
オリーブオイルは、たぶん下記のものをコストコで多少安く買っています。良いかどうかは分かりませんが、安っぽくはないです。
やっぱり肉が好き
油で焼いた肉は旨いですね。ビールもうまい。
勝間さんも触れていますが、体に悪いとか深く考えると健康に良いものしか食べられなくなり、それはそれで精神的によくないので、健康リスクは自覚しつつも、やっぱり肉は旨いです(語彙がない)。
しかも小さい子どもがいると、肉無しの生活というのはかなりの困難が予想されます。大事なのは「ムリしない」ことです。標準化して、結局ストレスが溜まっていては本末転倒ですから。
なので、今日も私は肉を食べます。