保育における親の参画のあり方
学童連絡会のはなし
先日、学童の保護者会の外部会議に参加してきました。
保育園のときも、こうした会議はあったのですが、公設公営の学童の多くは、「学童保育連絡協議会(学保連)」と呼ばれる組織に属しています。
市区町村、都道府県でそれぞれ市連・県連があり、全国的には全国連があります。
全国学童保育連絡協議会(ぜんこくがくどうほいくれんらくきょうぎかい)
保育運動連絡会など、地域によって微妙に名前が違ったりするようです。「運動」の文字が入るとちょっと親からも市政からも警戒されやすいですね。
「運動」とあるのは、親や保育士の組合が関わっていることが多く、市への要望を出して保育の充実を図ってきた、という歴史があるからです。それはまさに保育の問題を訴える運動であり、良くも悪くも親のボランタリーな参画によってそれらが行われてきました。
保育の質と親の参画
それはそれとして、学童も保育園も含めて「保育」において、親の関わりは『保育の質』にどのような影響を与えるのでしょうか。
日本において、『保育の質』について語られるとき、主に議論になるのは保育者の資格・労働環境や、保育施設の面積や保育内容の基準などですが、OECDでは保育の質を高めるうえで重要となる政策課題を次のように上げています。
- 質に関する目標設定と規則
- カリキュラムや望ましい基準などの策定
- 保育者の資格、研修、労働環境の改善
- 家族や地域の参画
- 統計・調査・監査の充実
実際に日本では、親は保育サービスを利用する「お客様」とみなされ、保育園の保育者によってそのサービスの質が変わる、という見方が一般的ではないかと思います。が、OECDの見方では、親をパートナーとして位置づけることで、保育の質の改善に親の力が役立つ可能性を指摘しています。
(※参考文献 親が参画する保育をつくる 池元美香)
ここで、重要なのは親はお客様ではなくパートナーである、というところです。
お客様である親が、その意識のまま保育園にモノ申せば、ただのモンスタークレーマーとなってしまいます。顧客として、サービスの質を品定めして問題があれば批判する、というよりは、日々の保育や家庭での育児のなかで起こるさまざまな問題点を共有し、解決に向けて協議する、という参画の仕方が求められています。
非生産的なPTA
一方で、現状のPTAや保護者会などといった組織では、ベルマーク、学校の清掃などの下請け仕事、面倒な行事、送別会、役員など、親の負担に関する議論が多く、実際にまあ親は負担しかないです。あまりに非生産的な活動が多くて、保育や教育の質を向上させる、という本来的な目的が果たされていないように思います。
学校や園に対し親として対等に意見し教育・保育上の問題がないかどうかなどを共有し、解決に向けて一緒に協力する、といった本来の目的を果たさないPTAの活動は基本的には悪でしかないと思っています。
保育者の労働環境を改善してほしい、教育や保育に対してもっと予算を充てて欲しい、という具体的な議論にもっと時間を割くべきところを、ベルマークとかマジでどうでもいいことに議論を割かれるのは時間の無駄だし非生産的です。
親同士の親睦を深めるのもいいことですが、ベルマークの作業をやりながら表面的な雑談しててもそんなに仲良くなれないし、平日昼間に参加できない親はハブられてしまうというまた別の問題も起こってしまいます。
同じ保育園や学童に預けている親同士、悩みを共有できて、解決できるような関係を築くためには、日々の保育の問題について話し合うような場、少しでも生産的な議論ができる場があったほうが、より深い部分まで話せる気がします。
親の負担とメリット
現状、親はとても忙しいです。保育園や学童に預けている親は、たいてい共働きで、どちらか一方が長時間労働をしていることが多く、そうした非生産的な親の会・PTAには否定的な人が多いと思います。
ただ、だからといって、親の会・PTAを無くしてしまおう、というのもまた、かえって保育の質を下げかねないものとなってしまいます。
保育の質の向上に直接つながるものであり、親や預けている子ども自身にきちんとその費やした時間がメリットととして還元されるものであれば、親の参画を促すという議論も生まれるかもしれません。
PTAや保連の負のイメージ
ようやく、冒頭の話に戻りますが、学童保育連絡協議会などのイメージも非常に悪いです。もともとは「運動」から始まったものであり、日本共産党的なイメージが強く、親からも市政からも訝しがられています。PTAの負のイメージについては、ネットウォッチャーの読者の皆様はよくご存じだと思います。
そうした現状の組織への負のイメージが、ポジティブな親の参画の大きな障害になっている、というのが現在の日本の保育における親の参画状況となっています。
ではどうすればいいのか、という話になるのですが、とりあえず今回は問題提起だけで締めておきます。
もし、保育園や学童選びで悩んだりしている人がいれば、保護者会のような組織はどうなっているのか、どれくらいの負担感なのか、などといった項目についても、ぜひチェックしてみてください。
そして、もし余力があれば、それらを実りある組織に変えていってください。
映画『Tully(タリー)』とシッターの話【ネタバレ注意】
映画『Tully』(邦題は『タリーと私の秘密の時間』)を観ました。
以下、公式より引用します。
「わたし、ひとに頼れないの」──仕事に家事に育児と、何ごとも完璧にこなしてきたマーロだが、3人目の子供が生まれて、ついに心が折れてしまう。そんな彼女のもとに、夜だけのベビーシッターがやって来る。
彼女の名前はタリー、年上のマーロにタメグチで、ファッションやメイクもイマドキ女子だが、仕事ぶりはパーフェクト。
荒れ放題だった家はたちまち片付き、何よりマーロが笑顔と元気を取り戻し、夫のドリューも大満足だ。さらにタリーは、マーロが一人で抱え続けてきた悩みの相談にのり、見事に解決してくれる。
だが、タリーは何があっても夜明け前に姿を消し、自分の身の上は決して語らない。果たして彼女は、昼間は何をしているのか? マーロの前に現れた本当の目的とは──?
邦題の付け方と、サイトの作りのダサさは、洋画によくあることなので置いておきます。
引用の紹介文にある通り、実質ワンオペで育児家事をしている共働き家庭の母親が、ベビーシッターの登場によって生活が一変する、というのが物語の大部分です。
そのため、シッターサービス会社であるキッズラインのブログでは絶賛されています。
それでも夜じゅう付き添ってくれるというナイトシッターのサービスはまだ日本では少なく、あまり馴染みありません。
アメリカ事情にもそれなりに詳しいらしい記者が書いている下記の記事では、シッターの時給からすると、一晩につき16,500円~44,000円とあります。やはり高額なので、ある程度の収入が確保できなければ、雇うのは難しいのが分かります。
現実的には、夜に夫婦だけで出かけたいとか、それこそ映画が観たい、とか、そうしたときに2~3時間ほど使うというのが、このナイトシッターでしょうか。(実際、家事代行サービスのベアーズにはデートナイトプランなるものがあるそうです)。
(※写真は映画館の帰りに立ち寄ったコーヒー屋さんです)
が、その物語はその最終盤に全く違う様相をみせます。
というところで以下、ネタバレです。
映画なんて観る暇ない、見る予定もない、とかもう知ってるよ、という人だけご覧ください。
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ウチの子どもの習いごと【雑感】
習い事について、我が家の例を。雑感なので、まとまってなくて読みづらいです。
就学前は全て保育園にお任せ
ウチは、就学前の幼児期には特に習い事はさせませんでした。
保育料もそこそこ高いし、私が働いていないし精神的に不安定なおかげでそんなに余裕があるわけでもなく・・・、そもそも保育園に長時間預けていて忙しいし・・・、というところが主な理由です。
基礎的な体力や集団生活の決まり事などは、すべて保育園で習ってくれました。竹馬も、なわとびも、けん玉も、全部保育園で覚えてきてました。保育園、最高すぎる。
感謝してもしきれないくらい、保育園にはお世話になりました。
なので、今やらせている習い事は、今年(2018年)に入ってから始めたもので、まだ日が浅いです。
ちなみに、ベネッセさんのPR記事によりますと、
「塾・習い事・絵本・玩具等にかかる費用」(幼稚園・保育園のものは除く)を調べたところ、20年前に比べて今は大幅に「減少傾向」にあり、平均費用は5,960円とのことです。
これも、おそらく20年前に比べて、保育園に通う子どもが大幅に増えたからではないでしょうか。「しまじろう」が月額2000円ほどでお安いからかもしれません【PR】。無料のアプリなどの影響もあるかと思います。
就学後の習い事
小学生以降の習い事についても、一応統計を見てみます。やっぱりベネッセさんです。
(ベネッセ教育総合研究所「学校外教育活動に関する調査2017」)
大変分かりやすい図なので、そのまま引用させていただきます。
スポーツ・芸術活動・家庭学習(通信教育)・教室学習活動(塾)、とそれぞれの種類ごとに分けて、それぞれの活動費をグラフ化しています。
学年が上がるごとにつれて、スポーツ・芸術が少なくなり、塾や通信教育の割合が増えます。
これは、『受験』を意識した塾通いに比重を置くことと、放課後の部活・クラブ活動が習い事の代替活動になっていること、がその要因と考えられます。
人気な習い事は、スイミング・体操・英語教室・ピアノなどですね。
ウチの習い事
ようやく、本題です。ウチはいま、「体操教室」と「ピアノ」を習わせています。
「体操教室」は、子どもの希望です。
年長の初め頃、「やりたい!」と言って近所の民間クラブを見に行くも、土曜日のコースは予約50人待ち、とのことで。1年近く待ってようやく入りました。
体操教室のいいところは、
・体の柔軟性・動かし方の基礎が身につく(大きなケガをしなくなる)
・つまづきやすい「逆上がり」や「跳び箱」などが余裕でクリアできる
・初期費用がほとんどかからない
というところです。
運動苦手な両親の子なので、親がうまく教えられない、ということもあります。難なく逆上がりしているのを見て、すごいなー、と感心しています。
ピアノ(エレクトーン)については、
・学校でピアノまでは習わない
・音楽に親しむ機会を増やしたい
・楽譜が読めると、他の楽器も楽しめる
というところで、習わせています。
子どもがより興味の持ちやすい、ということで、正確にはピアノではなくエレクトーンを習っています。ピアノの初めのころの練習って地味でつまらないですよね。。
エレクトーンだと初めからいろんな音がサンプリングされているので、子どもも飽きにくいかと思います。
週にいくつ通えるのか?
昔の方が、習い事ブームがすごかったのかもしれない、というのは統計からも伺えます。実際に、共働き家庭で、平日の夜に習わせる、となると低学齢の子どもには厳しいかもしれません。
ウチは水曜の夕方、土曜の昼に通わせていますが、それ以上だと親子ともに高負担になりそうです。
学校の宿題、ゲーム、遊び、おでかけ、旅行。
習い事以外にも子どもにさせてあげたいことはいっぱいあります。
そうしたことが、毎週決まった時間に習い事があるせいでできない、というのはストレスのもとです。
個人的には、習いごとの上限は3~4つまでが限界だと思います。
それでも、多くのことをなるべく負担なくさせてあげたい、という場合に、「民間学童」という選択肢が上がってくるのだと思います。
お金はかかるがメリットの多い「民間学童」
高所得の共働き家庭の多い都心部のほうが、充実している印象です。むしろ、ニーズに対して足りないくらいかもしれません。
送迎サービスや英語・プログラミングを学べるなど、公設の学童にはない多彩なプログラムを主に平日の放課後に受けることができます。
習い事は、習わせているあいだは親は自由時間が得られますが、送迎が面倒です。
民間学童であれば、その点幼稚園バスのように送り迎えをしてくれるところもあり、子どもの安全な環境を確保しつつ、習い事・塾の感覚で質の担保されたさまざまな教育を受けさせることができます。
もちろん、費用は格段に跳ね上がり、下記の記事のように、夏休み週5日通うともなれば10万円近い金額を払うようなところもあると思います。
こうした民間学童サービスは、今後より進展していくものと予想されますが、一方で民間学童に通わせられない低所得層との格差もより一層強まります。
習いごとによる格差
『教育』に対してどれだけお金をかけるか、というのは親の価値観の問題でもあるし、そもそも公立学校か私立学校かを選択する時点で、経済面による住み分けがされている現状もあるので一概に結論付けることはしませんが、経済的に貧しい家庭は否応なく選択肢が限られてきます。
学校外教育における格差解消というイシューに対しては、チャンスフォーチルドレン(以下、CFC)をはじめ多くのNPO団体が各地で活動をしている分野でもあります。CFCの学校外教育バウチャーは、一定の実績と効果を上げていて、寄付に対して子どもが受ける恩恵の割合なども分かりやすく書いているので、私も数年ずっと寄付を続けていました。
まとまりなく話を続けてきましたが、親のニーズと負担感、子どものニーズと負担感、そして指導者の職業的安定性、事業者の持続可能性、そのあたりのバランスをどのようにして取ればいいのか、というところが、今後の学校外教育の課題になりそうです。
CFCのようなNPOの支援も、経済的理由で学校外教育の受けられない全ての子どもたちに届けられるわけではありません。そもそも親と子ども自身の学びに対する欲求がなければ、こうした支援にたどり着けないからです。
以前、こんな記事のなかで、“「教育」が重要なものであると田舎において感じさせること”が重要だ、と書いたことを思い出しました。田舎にいると、それが案外気づけなかったりする、ということです。
なにが、子どもを大きく成長させるのか、は親には分からないし子ども自身にも分かりません。ただ、なるべく多くの選択肢に触れる機会があれば、そのいずれかに琴線に触れるものがあるかもしれません。
習い事、学童、学校、地域、家庭。どれも、もっと子どもにとってさまざまな機会を与える場であってほしい、と思います。そんな機会を今も探しています。
スポーツで稼いではいけないのか?
東京2020大会ボランティアの募集
先日、東京オリンピックのボランティア募集が始まりました。
はじめに断っておくと、私はオリンピックの『ボランティア』に対しては批判的な立場です。最低限、有償ボランティアの平均額程度の支給はあるべきだと思います。
ただ、そのうえで今回応募してみました。*1
応募フォームの入力に30分かかる、googleやfacebookでログインすると、いきなり英語表記になり、日本語表記への変換に戸惑う、スマホで見るとフォームが見づらい、誤って送信を押すと大量のエラー表示で埋め尽くされる、など、大変香ばしくトラップだらけの応募フォームになっています。
募集段階から人を不安にさせる応募フォームとか完全に終わっていますし、こんなところに個人情報登録していいのか、という思いはありますが、私はオリンピックではなくパラリンピックのほうに応募しました。(たしかに登録するのに30分かかりました)
以前も書いた通り、オリンピックのほうはおそらく簡単に集まるだろう、と思っています。
理由は、海外からの応募、出場選手・関係者の応募が多く、かつ企業の動員、学生の単位取得など、最終的にはなりふり構わず集めようとするから、です。
アテネ五輪などは外国人ボランティアが過半数を占めていたようです。やりがい搾取だと国民的な批判を浴びていたとしても、海外からの応募で集まる可能性があります。
(※募集要項のFAQを見ると、短期滞在ビザで可能とあります)
下記、ラジオで外国人への門戸が閉ざされている、というくだりがありましたが、どうやら開くようです。
(※とびばこパンです。ちょうどいい写真が見つからず。)
ボランティアの物語
上の記事の仁平さんの分析は素晴らしいです。
国がボランティアの多さにこだわるのは、「民度の高い国民が自発的に支える大会」という物語を求めるからだろう
こんなにボランティアが参加する我が国は先進的な「おもてなし」の国だ、という物語を描きたいから、とにかく数を集めたい、と。
自発的に五輪ボランティアに参加する、というのは、この大きな物語に意図せず参加してしまうことであり、それは「やりがい搾取」だと言いたくもなるわけですが。
ただ、参加する一人ひとりの個人にとっては、もちろんそんな物語はどうでもいいわけです。良くも悪くも労働力としては搾取されながら、個人としてはエンターテイメントやイベント参加型の体験として、そこそこ楽しめるのではないかと思います。そこにあるのは、国が描くような大きな物語ではなく、個人の物語です。
「ボランティアは、自己犠牲なのか?」というのは、必ずしもそうではなく、他人のためだけでなく自分も楽しむことができる活動であれば、それはそれで良いことです。もちろん、報酬が得られるのなら、もっと良いです。
自分も楽しむ、自分にもメリットがある、さらにいえばそれで報酬がもらえる、ということをもっと前面に出してもいいと思うのですが、 それを言い出しにくい雰囲気がスポーツ全般にあるのではないか、と感じています。
スポーツと職業
ここからは、ボランティア論ではなく、「スポーツを生業とすること」について少し考えたいです。
考える上での元ネタはこちらです。(読まなくても大丈夫です)
どちらの記事も、日本でのスポーツビジネスの難しさを語っています。
日本はアマチュアリズムできて、スポーツで商売をするのは何かなという感じがあったのが、プロ野球、Jリーグ、Bリーグとプロのスポーツが発展してきて、やはり周りに与える影響も大きいということで、本当に発展途上だなという気がする。
プロ化する、そのことがお金に替わる、そういう風なことがある種汚いとは言わないけどスポーツマンシップに反するかのような考え方が主流を占めていた
どちらも言い得て妙なところがあります。オリンピックは商業的だという指摘と、日本のプロスポーツは20年遅れているという指摘は、同じ事象をそれぞれ逆の立場で見ています。『カネ』が前面に出ると批判が強くなり、『カネ』がなければスポーツそのものが衰退してしまう。
そして、その「やりにくさ」がプロになれなかった、なりきれない多くのスポーツ選手の生きづらさにつながっているように思います。
オリンピックが商業化したのは、1984年のロサンゼルス大会からと言われています。
それ以前のオリンピックは東西冷戦の影響もありボイコットする国も多く、盛り上がりに欠ける様相で衰退の一途を辿っていました。それを大改革し、スポンサーや放映権などのビジネス化に着手したことで黒字化に成功し、その後五輪大会が発展したのもまた事実です。*2
商業化するオリンピック:スポーツ界におけるメディアの影響力 – Inaba Lab
先日の学童の話で、フランスでは地域の文化・スポーツの担い手として、正規雇用の人材がいる、というところは非常に興味深く、同時に「アートやスポーツで稼げるようになりたい」という子どもの夢を、プロまではいかなくとも実現可能なレベルまで落とし込むことができるとしたら、こういうところじゃないだろうか、と感じました。
逆説的なようですが、「スポーツで、カネを稼いでいい」という雰囲気を作るためにボランティアに参加するのもアリだと思っています。
五輪のボランティアは非日常的な”お祭り”の担い手ですが、そのときの高揚感やスポーツへの関わりを日常に持ち帰り、持続可能なものにする段階で、単なるボランティアではなく職業として可能なレベルでの地域スポーツの担い手(指導者)のあり方について、多くの人が考えるきっかけになればいいなと思います。
危機感の共有を
地域のスポーツの担い手について調べていると、部活動の教員参加を含め、かなりの割合で『ボランティア的な労働』 が見られます。それについては後日改めて記述しますが、今のところ日常的なスポーツ産業で儲かっているのは、会員制のジムやフィットネスクラブくらいです。
少なくとも、オリンピック以外の大会で、10万人に近い規模の人が短期集中型でスポーツ周辺事業に関わることができる機会は無いと思います。
様々なバッググラウンドを持った多様な人材が、実体験を持った当事者としてスポーツビジネスを語ることができれば、日常におけるスポーツ文化やクラブ活動などにも正の影響を与えることができるのではないか、という期待を、この大会のボランティアに込めておきたいと思います。
より平易な言葉で言えば、スポーツの「遅れてるなぁ」という側面や文化的な危機感みたいなものを、もっとみんなで共有して変えていけたらいいな、と思うのです。
そうでもしないと、本当に東京オリンピックとか、ありがた迷惑な話でしかないので。
校長先生と教頭先生と飲んできた
先日の学童の記事、話題を提供してくださった髙崎さんにお見せしたところ、好評いただいたので、ちょっとホッとしています。なので、今回は閑話です。
PTAのパパの会
少し前の話です。PTAのパパの会主催で、学校の通学路をみんなで歩いてみようという企画があったので、参加しました。
大阪では地震があったこともあり、タイムリーな話題となりましたが、企画自体はずっと前から練られていたもので、もともと防犯・交通という視点で危険個所がないか、という目的で行われるものでした。
地震でのブロック塀の倒壊を受け、加えて災害時の危険性という視点にも気づけたことでより有意義なイベントになったことと思います。
さて、その話自体は前置きくらいで、メインはタイトルのはなしです。
その後、PTA会長含む男性の保護者数人と校長先生・教頭先生と飲みに行きました。
体裁としては非公式の親睦会というようなものだと思います。詳しいことは知らないですが、本来公務員である先生と保護者が、親睦のためにこうした会を開くのは公にすることはできないのかなという気もします。
それでも先生とお酒を飲む、というのは、友人知人の先生以外では初めてでとても楽しかったです。
というか、主夫にとっては飲み会なんて年に2,3回しかないので、外で飲める!というだけでとても楽しいのですが。
何を話すのか?
・些細な問題
私は1年生の親なので、保育から教育に変わったことへの違和感を端々に感じているところがあります。
先日の体操服の話もそうです。
他にも、給食時に「いただきます」というとき、手を音を立てずに合わせるという「きまり」があり、音を立てる子がいると、「誰ですか?今のは」と言って何度もやり直しをさせる、ということがありました。
娘が話してくれて、とても強い違和感を覚えたのですが、連絡帳に書いても(担任レベルに言っても)しょうがないから、教頭先生に手紙を書こうか、という妻と話もしていたのですが。
ちょうど飲み会の話があったので、「ちょっと待て待て、今度飲むとき話すから」といって多少なりとも穏便に済ませることができたように思います。まあ手紙書いてもよかったけど。
そのほか、給食の時、クラスによって机をくっつけてグループで食べたり、授業のときと同じように前を向いて食べたりと違いがあるのは何故なのか?という問いもありました。アレルギーの子がいるかどうかで、違うようですね。
こうした些細なことですが生活習慣に影響を与え、子どもを思考停止にさせてしまうようなことについて、軽く直接相談できるのはありがたいことでした。とにかく理由を説明しろ、というのが伝わって(覚えていたら)いいなと思います。
本来であれば、母親ともそうした機会を持ったらどうかとは思いますが、男女が混ざると保護者と先生と言えど、誤解を生んだり誤解じゃない状況に発展する可能性もある、ということで自重されているのかもしれません。。
父親ならそれほど言われることはないだろう、という先生側の魂胆もあるのかもしれません。そんな場に参加する意識高い系の父親はいろいろ言ってくるかとは思いますが。
・地域のはなし
大阪の北部は、地元の人と転勤族が半々で交じり合っています。東京も同じような感じかもしれません。私もこの地域に住んでまだ5年ほどなので、地域の昔のこと、詳しいことは自治会活動や職場の同僚(40~60代の女性)を通してしか把握していません。
長年、先生をやっている校長や教頭のはなしは、地域を理解する上でとてもタメになりました。
半ば強制的に地域の区割りで校区が決められる以上、いろんな子どもが小学校には入ってきて、社会的養護の子もいるし、地元の子もいるし、転勤族で地域のつながりの全くない子もいます。
いろんな背景や特性をもった子どもたちが集まるというだけで、学校は十分にインクルーシブな環境である必要があります。学校管理職の認識次第で、そうした環境がどの程度実現されるか、というのはかなり変わってくるように感じます。
・先生のはなし
先生のしている仕事って、思っている以上に見えてきません。授業を受け持っていない校長や教頭先生ならなおさらです。
管理職となると、子どもと接する機会が少なくなります。それでも管理職として内外の組織の調整を行い、たまには現場に顔を出していかなければいけません。登下校の時も必ず門の前に立っています。
そして、先の地震みたいなのは本当にイレギュラーな対応でしたが、学校の対応は素早く素晴らしいものでした。そういうのは、しっかりと直接「すげーよかった」と言ってあげたいです。
こうした飲みの席も仕事上欠かせないとのことで、想像以上に彼らは地域の付き合いを重視し、それに時間を割いていました。
学校の役割は「子どものための教育」以外の面も想像以上に広いです。「地域」と一言で言っても、「青少年育成」「防災・防犯」「生涯教育」「地域自治」「広域連携」とさまざまな活動があり、おそらくそのほとんど全てに学校が関わってきます。
個人的には面倒な組織は統廃合すべきと思いますが。
私は、基本的に学校を、子どもを預ける機関としてはあまり信頼していません。最低限の機能はあると思いますが、先生も事務員もその数は少ないし、業務も年々多忙になっているなかで、過度な期待はできないし、これ以上負担をかけさせたくない思いもあります。
一方で「地域」という観点でみれば、学校はハブ拠点としての機能を果たしています。
学童の件もそうですが、地域にある学校はいろんな人が集える場所なのだから、ただ児童の学校教育だけに使うのはもったいないような気がします。
まとめ
飲みの席だと、どうしてもお酒の飲める人に対象が限られてしまうのですが、ランチ交流会的なのがもっとあってもいいなぁ、と思います。そしてできれば、普通に休日出勤扱いで手当つけてあげてほしい。
保育園と違って学校は、送り迎えの時に先生と顔を合わせることもなく、学校での出来事は見えづらく、先生との距離も遠いものです。そのため、とにかく自分で積極的に取っていかないと情報が入ってきません。
保護者としてはこうした機会を設けてもらえることは、とてもありがたいことです。
先生や父親同士で単純に交流するだけでも楽しいです。飲み代はかかりますが、その分の対価は十分に得られます。PTAの活動自体、賛否の分かれるものだと思いますが、学校からの情報を得にくいなかで、貴重な機会を半強制的に作る組織として、搾取されるのでなくうまく活用したいです。
先生も保護者も双方無理のない形で、コミュニケーションを取っていきたい、と思う次第です。
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フランスの学童との比較。放課後の『時間』
先日、学童についての記事を書きました。その後、twitterで何件か学童関係者からの反応があり、また興味に任せていろいろと調べています。
『学童』と何か
そもそも『学童』が何を指すのか、というところを明らかにしないとそもそもの議論が始まらない上に、地域によってその形態も内容もかなり異なるという実情が思った以上に根深く議論を難しくしています。
この記事では、学童とは「放課後児童健全育成事業」を指すものとします。
すなわち、『保護者が労働等により昼間家庭にいない小学校に就学している児童に対し、授業の終了後等に小学校の余裕教室や児童館等を利用して適切な遊び及び生活の場を与えて、その健全な育成を図るもの』です。(放課後児童健全育成事業について)
そのうえで、「どんな放課後の過ごし方が理想なのか?」という問いを考えたいと思います。その問いを考えたなかで、浮かび上がった学童の課題感は下記の三つです。
現状の学童の課題
- 学校の時間よりも長い『放課後』の時間が疎かにされているのではないか?
- 学童で過ごす子どもが増える一方で、インフラとして脆弱なのではないか?
- その原因として指導員の処遇の悪さ、不安定さがあるのではないか?
そのほか親の負担感や地域格差・経済格差など、課題を挙げればきりがないと思いますが、主にこの3点について焦点を当てます。
そこで、今回はフランスの学童保育との比較から、放課後の時間について考えます。
参照するのは、髙崎順子さん(@misetemiso)の下記のレポートです。
【配布のお知らせ】
— 髙崎順子 (@misetemiso) 2018年9月17日
フランスの学童保育に関して、報告書を自主制作しました。
この画像以下、A4全14ページの内容です。
色々考えた結果、ご興味ある方にのみ無料でメール配布しようと思います。読まれたい方はDMくださいませ。
読みやすさ重視ではない、情報メインの内容です。予めご了承ください。 pic.twitter.com/k9xmDjWWKx
無料でいただいていいのか、申し訳ないくらい大変優れたレポートです。
表紙に、その要旨がまとめられていますので、まず引用させていただきます。
ー ハード面の「場所」だけではなく、そこで展開されるソフト面の「時間」のあり方が重視されている
ー「時間のあり方」を左右する学童保育指導員・支援員の職業化が進み、多くの場合、自治体のフルタイム・正職員として雇用されている
ー 学童保育指導員が児童と過ごす時間が、学校教員とほぼ同じだけ長い(放課後・休日以外の学校生活でも、学童保育指導員が従事)
ー 学童保育指導員の数が多く、保育以外の文化・スポーツ系など、人材が多彩である
それぞれの項目について、レポートを踏まえたうえで、考えたいと思います。
放課後の「場所」ではなく「時間」として捉える
まず、第一に、フランスの『学童』政策は、放課後の場所の確保・充実ではなく、時間としてそれらを捉えている、という点です。
このあたりは、フランスの学童保育の成立背景からくるものと思われます。
フランスの学童は学校周辺サービス(Service périscolaire)という役務分類の元、一般的には余暇センター Centre du loisirと呼ばれている。
正式名称は法律上異なるものの、成立時の呼称が現在も続いているようです。以下でも、フランスの学童保育を「余暇センター」として記述します。
余暇センターの成立背景は下記の論文にわかりやすくまとめられています。
フランスにおける学校支援と青少年の地域公共空間 : 余暇センター (Centre de loisirs) を中心に
こちらの論文に拠れば、フランスの余暇センターは80年代に大きく捉え直されている、としています。
それは、やや結論的に述べれば、それまでの文化・スポーツなど多様な余暇活動からより教育的な活動へとシフトしていく。
とあるように、学校外における学習補助の意味合いが強まるのですが、それは単に補習をするのではなく、『余暇活動・文化』としての学習という性質の強いものでした。
余暇センターは、学校生活から排除されがちな子どもを学校へとつなげ、生活を見直し、リズムを整える、という機能を持ち合わせた、『学校周辺事業』として学校と家庭のあいだに立ち現れます。
そして、それは明確に、
子どもの解放された(自由な)時聞が、新しい不平等な時間となってはならない。社会はそれを組織し構造化する手段を与えられるべきである。
と打ち出され、教育の不平等を解消させるものとして発展します。さらには、後述しますが、社会的に排除されがちであった「スポーツや芸術はできるけど学校の勉強は不得意」といった子どもをそのまま学童指導員としての職につなげることで、そうした層の貧困化を防いでいます。
「余暇時間」という自由な時間を重視する考えは、バカンスの国ならではのものかもしれませんが、こうした方針が80年代~90年代にかけて確立され、その後余暇センターは対象年齢も地域も含め急速に拡大していきます。
このように『自由時間』をどのように過ごすか?という前提から、制度や組織が組み立てられています。そして、その質の担保のために指導員の処遇も保たれています。
なぜ指導員の待遇が良いのか?
これは、”自治体のフルタイム・正職員として雇用されている”こと、”放課後・休日以外の学校生活でも、学童保育指導員が従事”していることにあります。
彼らは、給食時の補助や、休み時間の監督として、放課後の時間だけでなく昼間の時間も学校の中で仕事をしています。
そのため、フルタイム・正社員で働くことができ、一定の給与が保障されています。
このことは、多量な業務を抱える教員の負担軽減にも繋がっています。日本の教員負担を減らす、という意味合いでも、こうした指導員のあり方は大いに検討すべきものだと思います。学童の対象を中学生まで広げれば、中学の部活の指導員としての雇用も生まれ、もちろん部活動への教員の負担は軽減されます。
ただ、彼らのことを「余暇担当」「余暇専門員」としてまるで「子供と遊ぶだけの簡単な仕事」のような認識で、彼らの職務時間だけが長くなれば、安定した地位と収入は得られない可能性があります。
専門性のある職業としての指導員
現状の日本の学童においても、指導員の研修を受けることが義務付けられ、一定以上の専門性が求められていますが、指導員の数は最低2名いればいい、という制度にとどまっており、絶対数も少なく、児童数の多い学童保育は多くの無資格の非正規補助員によって成り立っています。
フランスにおいては、学童の指導員という職業は、文化・スポーツで一定の功績を残しつつも、プロレベルには達せず安定した収入を得ることのできない、といった中間層の非正規・無職の人たちを救うセーフティネットとしても機能しています。
日本の学童事業と並行して行われる放課後教室などの課外活動には、地域の保護者や町内会の青年らが指導にあたることがありますが、総じてボランティア的な要素が強く、それらは正当な対価を払われているとは到底言えないものになっています。
逆に言えば、彼らがほぼ無償に近い形でそれらを担っていることで、文化・スポーツの専門性を持った人材市場が地域社会に生まれていません。
当然、彼らは指導員としての研修を受けているわけではありません。一部の部活動などに見られるような根性論的な体育会系思考が、そのまま地域社会に生きる子どもたちに刷り込まれてしまうリスクもあると思います。
児童の発達段階に応じた保育の基礎のうえに、文化・スポーツの専門性を備えた人材が地域社会で活躍できる場が生まれることは、子どもにとっても質の高い保育を受けることができる、という大きなメリットになります。
フランス式の導入の難しさ
やや過大評価気味に書いてきましたが、当然デメリットもあります。まずは人件費・費用面です。莫大な公的資金と親の所得に応じた応能負担が必要となります。現状は、民間の習い事、民営学童が、より教育的・文化的な時間を過ごすための場として機能しています。もちろん、高い費用を払える親の資金力に委ねられていて、その結果として教育格差が生まれています。
教育格差を生じさせないために、現状の『習い事・塾産業』を解体し、公的な学童の場に専門人材が活躍できる新たな市場を作る必要がありますが、さまざまな経済界の非難を浴びることは目に見えています。
公設民営、指定管理者といった方法も考えられますが、公的教育に民間企業が関わると、今度は親の側が保育業界のそれと同様に強い抵抗感を覚える可能性があります。『くもん教室』が学校内で学童保育やってて、問題ないと思えればいいのですが。
放課後時間における、日本の『習い事』という慣習が、公的な質の高い学童保育の導入を難しくさせているのではないか?
という新たな問いがここに見つかります。
新・放課後子ども総合プラン*1に書かれている、NPOや民間事業者の参画を~というくだりが、安易に受け入れられないのは、それが本当に子どもの時間の質を高めることにつながるのかどうか、私たちが丁寧に見極めなければならないからです。同時に本当に指導員の改善につながるのかどうか、というところも見極めることが必要になります。
保育園の民営化でよくトラブルになっているものの一つが、職員の処遇改悪です。習い事市場における『先生』も、大学生だったり主婦・主夫のパートだったり、もともと薄給で決して待遇が良いものではありません。
そこで、常勤での雇用は本当に可能なのか?という視点が重要になってきますが、そこまでの文意は新・放課後子ども総合プランからは読み取ることができません。決して教育に予算を十分に投入しているとはいえない今の状況で、この先転じて予算が配分されるとは期待していません。
親の応能負担は今後増えるだろうと思われますが、それだけでは不十分で、学校教育における教員と学校周辺教育における指導員とでどのように業務をシェアし、それぞれに予算を投じられるか、といった根本からの議論がなされるべきなんだろうと思います。
『習い事』については、また次の機会に書きたいと思います。取り急ぎ、フランスの学童レポートを読んで、日本の親なりに考えたことは以上になります。
髙崎さん、貴重なレポートを提供してくださり本当にありがとうございました。
パパリュックの中身。パパもポーチ使います。
これ系の『パパ』のバッグの中身、っていう記事、需要がないのか、やる人がいないのか、あまり知られていない気がします。アウトドア系の雑誌やガジェット系のビジネス雑誌なら、あるんですけど。
というわけで、パパバッグの中身紹介です。
なお、梅つま子さんの下記の記事に触発されたものです。私はこんなに上手に整理できてはいないのですが・・。
リュック
リュックはハロルルのミニサットンを使っています。
定価だと高いですが、セールで半値で売られてることが多いです。私も半額で買いました。
小さめのリュックなのが、いいですね。軽くて丈夫で、かわいい。
職場もこれで行ってます。
リュックに入り切っていないものは、
・財布・鍵
・スマホ
・エコバッグ
・晴雨兼用傘
です。財布・鍵・スマホはポケットに、エコバッグはカラビナでリュックに取り付け、傘はリュックのサイドに入れています。
財布は、ほとんど現金は入れていません。カードも最低限です。なので、小さな小銭入れみたいなのをメイン使いしています。(これについてはまた書きます)
晴雨兼用傘は、今年の猛暑のために買いました。日傘も兼ねてるのがありがたいです。日傘男子という単語が流行ってくれて助かりました。
バッグの中身
ポーチばっかりでよく分からないですね。
鞄の中がごちゃごちゃしないために、どうしてもポーチは必要なのです。男性のものはどうしてもナイロン生地のものが多いのですが、私は帆布のほうが好きです。
真ん中のA4ファイルは病院の領収書を入れたり、習い事でもらってくるお知らせを入れたりしています。社員証みたいなやつは、学校に入るための許可証です。
見づらいですが、上の写真で番号の入ったものについて、さらに中身をご紹介。
あ、③はただの筆箱なので省略します。
①ポーチ
①の中身です。薬と、印鑑、あと普段ほとんど使わないポイントカードや割引券などが入っています。
②ポーチ
②の中身です。左から、扇子、軍手、ウェットティッシュ、名刺入れ、スイスナイフ、シール入れ、メモ帳、汗拭きシート、です。
軍手やスイスナイフは最近災害ごとが多いので、外出先で何かあったときの護身用です。特になにかの作業時には安全のため軍手は必須です。
シール入れは、外でお菓子を買ったり薬局でシールをもらった時に、鞄の中でくっつかないために、と100均で購入。また、もし、泣いている子どもがいたら渡してあげられる、ということも想定して、いろんなシールを入れています。
先日、空港のチェックイン行列の中、1歳半くらいの活きのいい海老反りギャン泣き男児がいたんですが、航空会社の男性がスッと近づいて2枚のシールを差し出し「どっちがいい?」→男児キョトン→「両方どうぞ(^_^)」→男児呆然と手のシールを眺める、という光景を目の当たりにして、うおーと思いました
— ぼのきち (@bono_kichi) 2018年8月14日
このへんは、ぼのきちさんに倣っています。
ウェットティッシュ系のものは必須ですね。
③ポーチ
主にデジタルガジェット系が入っています。充電器とモバイルバッテリー、イヤホン、そしてモバイルルーターです。
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これに格安SIMを入れて使っています。
外で、スマホのデータ量をあまり気にせず、同時にipadも使えるし、夫婦揃って出かけるときは妻のスマホのデータ消費も抑えられます。
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充電器は、このタイプのもの。横に、コンセントの差込口がついています。自分がカフェや新幹線のコンセント口を使っていても、隣の人が困らないためです。
モバイルバッテリーは重いので、比較的容量の少ない軽いものを選んでいます。
・・・と、ここまでが標準装備であって、これで約2キロぐらい。
これに、本やカメラやペットボトルが加わると、一気に重くなります。
いや、子どもとでかけるときに本は持ち歩かないか・・(でもなぜかいつも入ってる)
カメラも本当はカメラバッグ使うべきなんですが、リュックにそのまま突っ込んでいます。
子どものお菓子やハンカチなどは子どもが自分のかばんに入れるようになったので、以前に比べればずっと子どものものは減りました。
なにかとモノを持ち歩いてしまうなぁ、というところでお出かけ時の装備はいつも見直しながらやってます。
長い長い放課後のはなし【学童】
『放課後』の子ども
”子どもは幼稚園や保育園、小学校が終わった後の放課後、どのような環境でどのように過ごすのが理想的なのだろうか?”
と、疑問を投げかけるのが、下記の記事です。
うちの子どもは「学童保育」に預けていますが、親が専業主婦・主夫などで、学童に入らない子どもたちは、てきとーに集まって子どもたちだけで遊んだり、友達の家に行って遊んだり、としているようです。
決められた場所・時間で遊ぶ「学童保育」と、自由度の非常に高い「放課後の子ども」だけの時間。どちらがいいか、という対立構造にするのは的外れにしても、それでも、どういう時間・場所が理想なのか?という問いは考えていく必要があります。
小学校低学年の場合、授業時間も短くすぐに放課後の時間になります。
全国学童保育連絡協議会の調査では、子どもが小学校にいる時間が年間約1,218時間、学童保育にいる時間が年間約1,633時間と、学童保育にいる時間のほうが圧倒的に長い、という結果となっています。(学童保育に関する実態調査)
それだけ長い時間を過ごす「放課後」という場の重要性はもっと知られるべきです。
学童保育の現状
そもそも学童保育とは、
児童福祉法(昭和 22 年法律第 164 号)第6条の3第2項において、
「小学校に就学している児童であつて、その保護者が労働等により昼間家庭にいないものに、授業の終了後に児童厚生施設等の施設を利用して適切な遊び及び生活の場を与えて、その健全な育成を図る事業」
放課後児童クラブ運営指針(PDF)
として規定されています。
平成27年の子ども子育て支援法によって、第 59 条に規定する「地域子ども・子育て支援事業」の 1 つとして位置付けられ、市町村子ども・子育て支援事業計画に従って実施されることとなりました。
また、『放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準』という省令において、いくつかその基準が定められています。
現在は、省令で対象が”留守中の小学生”とされていますが、未整備な現状も多く以前と同じく小学3,4年生までが対象の自治体も多いかと思います。
また、省令第10条で、”放課後児童支援員を置かなければならない”と定められていますが、その支援員の定義はかなり緩いものです。
非常に見づらいですが、下表が支援員の資格状況です。
平成 29 年(2017 年) 放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)の実施状況
なお、支援員は一事業所あたり2名以上、とされていますが、1人を補助員に置き換えることも可能、補助員は特に資格を必要としません。
また、支援員の雇用形態別の状況は下表です。
(※同調査より)
賃金については、内閣府の28年度のものによると、
給与 | 平均勤続 | 平均年齢 | 集計人数 | |
月給制 | 270.3万円 | 8.3年 | 42.8歳 | 1,834人 |
時給制 | 76.2万円 | 4.6年 | 48歳 | 3,544人 |
のようになっています。
月給制・時給制の違いが常勤・非常勤ではなく、非常勤でも月給制、常勤でも時給制があるのがややこしいのですが、両者を平均すると、約140万円程度。
親の負担金額は下記の表のとおりです。
保育園に比べれば、かなり割安感があるのではないでしょうか。
それでいて、年間の開所日数は、非常に多いです。
平日だけでなく、土曜日や学校の振り替え休日の際も開所しているため、年間の開所時間は非常に多く、それだけ多くの時間を学童の子どもたちは過ごすことになります。
冒頭に紹介したとおり、学童にいる時間のほうが長いのです。
だからこそ、その『質』の部分が問われてくるところになります。
学童の質とは?
学童の運営・設置基準はもともと法整備のない中拡大したという経緯もあり、かなり緩やかな規定になっています。そのなかで、地域の中にある人的・環境資源に合わせて保護者や地域の自治会やボランティア組織が協力して作り上げてきた草の根的な側面も持っています。
学童の運営基準に関する専門委員会で委員長を務めた柏女氏は「子どもの最善の利益を保障するための質の確保、向上」と「地域の実情に応じた多様性に対する配慮」の両立が必要であったと述べています。
高すぎる基準を設定すれば、切り捨てられる放課後児童クラブが多くなり、低すぎる基準では基準の意味がなくなり、質の向上にはつながらない。
そうした難しい判断の中で、運営基準が作られています。
その基準は十分に子どもの利益に適う高いもので、それを満たす水準にまで達した学童はおそらく、それなりに快適なのではないでしょうか。
ただ、その基準を満たすのに必要な人員の処遇保障がされているのかどうかは、やはり疑問です。
つい先日の2018年9月15日、文科省・厚労省から『新・放課後子ども総合プラン』として放課後児童教室・放課後児童クラブ(学童)の、5か年プランが策定されましたが、そこでもあまり、質については問われていません。
とにかく待機状態のものを解消する、というのが第一優先の課題とされ、その内容の充実・保育の質の向上、といったところが非常にあいまいで、支援員の確保、待遇、資質などについては、ほぼ触れられていません。
支援員の現実と親の理想
上記、意図的に支援員の待遇、親の負担金額、開所時間、とデータを並べたうえで、『質』の担保の難しさに触れました。
学童にそもそも入ることのできない子どもも多く、その待機児童の解消のために量的な拡充がなされている以上、支援員の確保と待遇改善は目下の課題になると思われます。
職員の待遇改善とともに質を上げることは、放課後を過ごす多くの子どもたちにとって有益なものになります。
もちろん、開所時間が長く、子どもたちの居場所を作ってくれる、ただそれだけでありがたいことです。
共働きで放課後の子どもの面倒を見られない家庭は、どうしても学童に入れるしかないわけで、そこを理想の環境にするしかないのです。逆に専業主婦家庭で、それでも子育ての負担が大きく学童に入れたい、という希望もあっていいと思います。
学童以外の安心して子どもたちが遊べる環境があれば、それに越したことはないです。日本でも従来はそうした地域の場があった、というのは冒頭の記事でも触れられています。
その代替環境や代替機能の構築を学童は求められているわけですが、擬似的な環境を作るのは、自然にあるそれらを利用するよりもずっと高度で難しいことだと思います。
これから、長い間まだまだお世話になることが多い学童なので、なるべく支援員の人と仲良く、一緒にその運営のことを考えていけたら、と思います。
【参考】
放課後児童健全育成事業の展開と課題(PDF)国立国会図書館レファレンス
歴史・現行制度・課題など、とてもよくまとまっています。
「主夫」として発信すること
7月初めごろに、ファザーリングジャパン関西に入会しました。
もともと、本体のファザーリングジャパンのほうにも入っていたので、知り合いのメンバーも多かったのですが、心の余裕がなかったこともあり、避けて通ってきていました。入ったらなんか手伝わされるような気がして。
そして、案の定(?)主夫志望も含めて「主夫的」な働き方をしている人がそれなりに人数集まったみたいで、なんか発信しませんか、という話になりました。
こんなブログを書いているくらいなので、いろいろと思うことはたくさんあるのですが、言葉にして、それを共有することはとても難しいと実感しています。
なるべく自分の気持ちは文字に起こしているのですが、言い方ひとつ間違えるだけで全然印象が変わってしまいます。 どう発信するか?というスタンスは、とても大切でメンバー全員が共有しなければならない前提条件です。
Facebookで方向性を議論し、何度かオンライン会議で話しているうちに「いどばた会議」っぽいよね、ということになり、日常性のあふれる感じもとても良くて、『主夫の"いどばた"』という名前でグループを作りました。
以下、メモ的に議論の合間にFacebookに投げかけた文章です。そんなことをしていたら広報役をやってくれ、と頼まれて、慣れないことをやっています。
重複箇所が多くて読みにくいですが、思考の遷移が分かるのでそのまま残しときます。
コンセプト的なもの
現状、男性はフルタイムで働くのが当たり前という社会状況です。
「主夫になること」は通常のキャリアから外れることであり、さらに言えば一度レールから外れたら再びキャリアを積むことも難しい、と思われがちです。実際に、苦労している人も多いと思います。
でも、主夫も立派なキャリアの一つです。その期間はブランクなんかじゃなく、新しい学びがいっぱいあり、さまざまなスキルも身につきます。もちろん、リスクが無いわけではないですが、主夫を経ることの強みはもっと周知されるべきです。
もっと気楽に男性も主夫業を選択できたら、女性にとっても喜ばしいことです。
女性のほうがキャリアを優先したほうが合理性がある家庭も多いでしょうし、出産前後を除けば、育児や家事は男性でも代替可能な仕事です。夫婦間でその都度攻守交代できるというのは家庭のマネジメントにおいてリスクヘッジにもなります。
より広い視点でみれば、多くの男性が長時間労働を強いられている現状は、現役世代の男性という貴重な社会資源のほとんどを労働市場に搾取されています。
たくさん働くのが悪いのではなく、それが当たり前とみなされて、そこから外れた人が生きづらくなるのが問題なのです。
外で働くことだけに囚われず、多様な生き方の選択肢として主夫が当たり前にいる社会を目指したいです。
とは言うものの、どう発信するか?
多様性や新しい生き方、包摂など手垢のついた表現、食傷気味なのもすごくよくわかるし安易に飛びつきたくはないのですが、一方で、男性は働いて当たり前、赤ちゃんはママがいいに決まってる、みたいな考えも未だ根強いわけで。
そういう人には、やっぱり「そこからか?そこから説明しないとダメか?」みたいなとこから丁寧に対応する必要があるんですよね。
ただ、それについてはFJやFJK本体の方でできることかもしれません。
とすれば、多様な社会という前提は当たり前のものとして、もう少し議論の段階を上げてもいいのかな、と。
誰に向けて発信するのか、というところで、そういう保守的な価値観の人とガチで戦うよりは、新しいもの好きで主夫を面白がってくれるような人に向けて発信して巻き込んでいく感じでしょうか。
主夫って、価値観のアップデートをしないと受け入れられない存在なんですよね、社会にとっても自分にとっても。
主夫もキャリアの一つって考えられるようになって初めて自分は無職じゃないって思えるようになった実体験もありますし、それは女性活躍、女性も輝く社会という新聞の見出しを見て、ここに私は入ってないんだな、と思う専業主婦のモヤモヤに似たもののような気がします。
最近よく「アンラーニング」という言葉をよく聞きますが、それに近いのかなと思ってます。
「主夫もキャリアのひとつ」という考えは「その期間はブランクである」という古い概念を意識的に捨てて、新しい「主夫というキャリア」の概念を取り込んでいる、と。
主夫への距離感の正体をもう少し掘り下げたいのですが、単純に分からないものだから近づきがたい、というのもあるかもしれないですし、まだまだ情報が少ないのもあるかもしれません。
もっと身近なものにするためにはとりあえずオープンにすること(秘密結社ではなく!)かなぁと思うのですが、具体的にはまだちょっと思いつきません。
既存の主夫コミュニティとの差異
FJ本体で(東京主体で)作られた「秘密結社”主夫の友”」というコミュニティもあります。
彼らは”政府が打ち出した「2020年に女性管理職比率を30%に高める目標」に習い、全国の男性30%を主夫にするという意味不明な野望を掲げて2014年結社”しています。
もちろん、彼らなりの皮肉です。
主夫の"ツナギ"をクラウドファンディングで作ったり、主夫の友アワードなどの表彰を作るなど、彼らの活動はアクティブかつ社会的インパクトのあるものが多いです。
強力な個性と能力と人脈をもって、それらを活用できる「プロ主夫」の集まりだから、です。彼らのような社会的影響力も無いし、そもそも日常の家事・育児が大変な30代が集まっている以上、そんな「すごい主夫」になることはできないし、目指す方向性も違うように思います。
「普通の主夫」が、育児や家事に悩む人たちの日常生活上の「困りごと」に寄り添う。
ちょっとした悩み事や打ち明け話ができる、日常性とのつながりが強い”いどばた”ならではの良さが、そこにあるような気がしています。
多くの主夫の声を集める、集まる場所を作る。”いどばた”は一つじゃなくて、全国各地たくさんあっていい。いろんなコミュニティがあったほうが、自分に合った居場所を見つけやすい。
主夫どうし、主夫に興味のある人、たまたま通りかかった人、そんな人どうしが気軽に話せる場所はもっとあっていいと思います。
コミュニティの意義・アプローチ
下記は、コミュニティの説明として公開しています。
主夫の”いどばた”はオープンな場所です。
井戸端会議のように自然に人が集まって、日常の何気ない悩みや些細な喜びをとりとめなく話すような。
これまで主夫がそうやって自然に集まって話せる場所は生まれてきませんでした。主夫が少ないから。
だから、ここに作ります。主夫どうし気軽に集まって話すことができる”いどばた”を。
おっさんが集まって話す様子はとても怪しいですが、ふつうに主夫として働いて生活してます。皆と一緒です。主夫ならではの悩みもあります。
一億総活躍社会、どこか「稼ぐこと」=生産性とみなされ、生きづらい空気があります。
でも、主夫もキャリアのひとつです。
その期間はブランクではなく、新しい学びがあり多様なスキルも身につきます。そして、何より家族を守るかけがえのない仕事をしています。そこには男女の差もありません。従来の価値観をアップデートして、新しい「キャリア」という捉え方をすると見えてくる景色も変わります。「稼ぐ」だけがキャリアではないんです。皆が稼いでるほうが、変です。
まだまだ主夫の存在は少なく、認知もそれほどされていません。
被扶養者である男性の数は日本で11万人と言われていますが、パートの主夫を含めれば、もっと多くの主夫がいるはずです。主夫どうし、もっと気軽に交流したい、悩みを話したい、主夫になりたいけどちょっと不安、いろんな思いを抱えている人が、いっぱい隠れていると思います。
働き方も、男性の生き方も、家族のかたちも、もっと自由で、たくさん選択肢があるほうが、きっとみんな楽に生きていけると思います。
肩の力を抜いて、ちょっと、"いどばた会議"してみませんか?
まとめ
Facebook上でやり取りした言葉はもっと多くあるのですが、主な箇所はこんなところです。
ちなみに、メンバーはほとんどが対面で会ったことのない人ばっかりで、オンライン会議しかしていません。主夫のオンラインサロンのようなもの、と思ってもらえれば。
走りながら考える感じで、スタートを切っていますが、なんかまとまった成果物ができたらいいなと思います。
一人で考えるよりも、仲間がいて皆で考えるほうがいいな、と思っています。
もしご興味があれば、お気軽にお声掛けください。
ダイエット経過報告 #トレ友会
こっそりダイエットしたい、という記事を前に書きました。 その経過報告です。
言葉にすると、ちゃんとやらなきゃいけない気がするので、言葉の力はすごいなぁと思います。
職場の主婦パート仲間にも宣言したので、お昼のおやつは控えるようになりました。私も一緒にダイエットする、と言ってくれた人もいました。
以下、つけている記録とやっていることを列挙します。
冒頭に申し上げると、iqo720さんが実践されていたことのほぼ丸パクリです。先人の知恵をお借りさせていただいてます。ありがとうございます。
記録
「カロリDiet」というアプリを使って記録しています。
体重などの基礎データや目標値の設定時から、もうUIが神的に素晴らしく、今どきのアプリはこんなに登録がスムーズなのかと驚きました。
これで、朝昼晩の食事と、その日の運動、そして体重を記録しています。
実際の記録はこんな感じです。
8月26日から開始して、16日時点で-1.5キロ。これまで、何も考えずに食べて飲んで寝ていたことを考えたら、自然減なのかもしれません。今のところ、とても成果がわかりやすく、順調に下がっています。
目に見えて分かることがそのままやる気につながるのが、記録のいいところですね。
活動量計
これまでダイエットに全く関心が無かった人なので、こうしたガジェットも全く知らずに通ってきました。時計すらあまり好きではない人間なので、なんでガジェットに自分の睡眠時間や心拍数まで管理されなきゃいけないの?と考えていました。
が、自分のカロリー収支をするうえで、実際に普段の生活でどの程度運動をしているのか?を知らないと、+αでどれだけ運動しなければならないのかの目安が分かりません。
アプリのカロリー表示はかなりアバウトな数字だし、食事の記録なども検索してだいたい似ている料理を登録しているだけだったりするので、カロリー収支の記録を補完する意味で、Sonyの活動量計をメルカリで安く購入しました。
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これの白です。
ただ、うまく使いこなせておらず、電源入ってなかったり、充電していなかったり、つけ忘れて家を出たり、など記録がとぎれとぎれです。(なんかいい使いこなし方あったら知りたいです。。。)
トレーニングチューブ
びよーんと伸ばすやつ、です。同じような形のものを100円ショップで買いました。
マルチチューブ LiveupSports トレーニングチューブ フィットネス エクササイズ ストレッチ 筋トレ ダイエット グッズ
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背中で伸ばしてストレッチ(背筋運動)したり、足に引っ掛けてレッグレイズをしたり、という感じで使っています。スプラトゥーン2の対戦待ちのときに使っていることが多いです。
姿勢が良くなった気がしますが、スプラを集中していると背中が丸くなるので、良いのか悪いのか・・。
歩く
職場まで自転車で10分ほどなんですが、歩くようにしました。歩くのと電動自転車のどっちがカロリー消費が多いか、は微妙なとこですが。
心療内科への通院時、梅田からバスで15分ほどなんですが、それも(たまに)歩いています。梅田の道は混んでいるので15分といっても、それほどたいした距離ではないんですが。10,000歩いけば、まあまあ歩いたかな、という印象です。
ノルディックウォークしよう、と言っていたのをすっかり忘れていたので、今度鞄にスティック忍ばせておこう。。
まとめ
ダイエット、というか少し体のことについてもう少しちゃんと知ろう、と思いました。
ずっと死にたいとか思っていた時期があったせいで、自分の体のことはかなりないがしろにしていました。
体力づくりもそうなんですが、歩き方とか、立ち方とか、座り方とか、基本的なことをもう少しきちんと学ぼうと思います。
ストックフォトサービス『Snapmart』で売れるコツ
素人でも「写真で稼ぐ」ができる事例の紹介です。
ハウツー的な要素がやや濃いので、そういうのが苦手な方は、目次をざっとみて飛ばし読みしてください。
Snapmartとは
Snapmartは、ユーザーがスマホなどで撮った写真素材を企業などが直接購入できる写真販売のプラットフォームサービスです。ストックフォトサービスとしては後発ですが、iPhoneアプリから気軽に投稿ができる、素人感のある写真が売れる、という点が新しいところです。
『素人の撮る生活感のある写真』のほうが、広告っぽさがなくユーザーに親しまれやすく敬遠されがちな広告写真が自然とSNSのタイムラインに入り込む、というところで付加価値を出しています。
むしろプロには撮れない(撮っても出さないだろう)写真が売れる、というのが面白いところです。
創業者の江藤美帆さんが、開発し紆余曲折あって会社設立に至っています。そのあたりのことをMediumというマイナーなブログサービスでフォローしていた時に知り、最初期からSnapmartを使っています。
彼女の古いブログはこちら→ https://etomiho.com/@etomiho
また、江藤氏がInsatgramで一本釣りしてきた新卒の女の子
(もろんのん (@moron_non) | Twitter)
はInstagram界隈では有名人です。フォロワーも多く、写真家とのつながりも深い彼女が参画していることも、Snapmartの親近感につながっているように思います。
MeetUpに参加してきた
ユーザーどうし・ユーザーと社員の交流会もたまに開かれています。
2018年5月のミートアップに参加しましたが、写真仲間が少ない私にとってはとてもいい機会になりました。あと、社風の自由さが前面にでた緩い雰囲気も楽しいです。
娘連れて参加しましたが、問題なくいけました。
対価を得るには?
前置きはこれくらいにして、本題です。
1.写真販売
もちろん、写真が売れれば収益になります。
収益率は、ユーザーのランクによって異なります。アプリを使いこなしているほど、ランクは高くなり取り分が大きくなります。
2.フォトコンの賞金
同時に、フォトコンテストが常に開催されています。
Snapmart主催のもの以外に、企業の販促として企画商品を撮影して投稿する、というものがあります。フォトコンテストの賞金も収益になります。
3.アンバサダーの商品
また、企業の企画商品の場合、企業から商品が送られてきて、それを撮影するケースもあります。その場合、その商品はそのままもらえます。Snapmart上ではアンバサダー企画と呼ばれています。
これまで、いいちこなどの焼酎3本、キリンのビール・酎ハイ、ペリエ、ネスレのポーション・スティックコーヒー詰め合わせ・コーヒーマシン等々をもらっています。
実際、写真もそこそこ売れるのですが、賞金やもらえる商品での収益のほうが大きいです。
どうしたら「売れる」のか?
2年ほどやってみて、売れた写真は150枚を超えました。売上は総額で9,000円程度です。フォトコンの賞金が1万円のものもあるので、それだけで売上を超えます。賞金と商品も合わせれば、4万円くらいでしょうか。
やっていて分かる、売れるコツを紹介します。全て確率論ですが。
1.Instagramを日常的に使う
アンバサダー企画は「Instagramでハッシュタグをつけて拡散してほしい」という条件が付けられます。そのため、Instagramを公開していて日常的に使っているフォロワーの多い人のほうがアンバサダーに選ばれる確率が高くなります。
2.twitterで社員をフォローする
Snapmartの社員のtwitterを見ると、こういう写真が選ばれる・こういう写真が欲しい、という情報を定期的に発信しています。それに応じた写真をアップしていれば、自然と売れていくことが多いです。
3.ブログのアイキャッチを想像する
自分もブログを書いていると、家事・主婦っぽい写真、学校・育児関連の写真、運動会の写真など、こういう画像が欲しいと思うことがあります。
実際、売れる写真の9割近くがアイキャッチや文中写真に使われています。自分でブログを書いているのなら、書いていて欲しいと思う写真をイメージするといいと思います。
4.画像検索で上手い写真を真似る
よくある構図・よくある風景は、素人が撮っていてもやっぱり売れやすいです。
特にテーブルフォトや物撮りなどは、Google画像検索で良さげな構図を探して、似たようなもので自分なりに配置してみればいいと思います。
5.なるべくフォトコンに参加する
フォトコンの写真はユーザーどうしの「いいね」がつきやすく、「いいね」が多いユーザー・写真のほうが売れやすい・検索上位に来る傾向があります。
6.定期的にアップする
江藤美帆さんの話によれば、購入者の多くは新着画像から探すようです。新しいものを定期的にアップしたほうが目に留まりやすい、ということです。
出してはいけない写真
1.許諾のない人物写真
人物が特定できる写真はモデルリリースが必須になります。相手がSnapmartユーザーならタグ付け感覚でリリース取得が可能ですが、それ以外の場合だと面倒です。また許諾無しでアップするのは完全にNGです。
2.家族の写真
これも可能な限り避けています。企業主催のフォトコンテストの場合は、その企業のみに使われるため、信頼できる企業であれば投稿しています。
ただ、Snapmart側での反社チェックなどはされていると思うので、ただInstagramに家族写真を掲載しているほうが、勝手に使われる可能性は高く、Snapmart内での販売のほうが無断転載・無断利用のリスクは低いように思います。
・粗い写真
写真を購入する際に、必ず出品者情報が表示されます。
そこには出品者の撮影した写真の一覧が表示されるため、あまりよくない写真は載せないようにしています。
・企業のロゴが入った写真
一応出品できるのですが、そのロゴの企業しか写真を買うことができません。
風景にロゴが映っているのはどうなのか?みたいなところは、中の人に聞いたらグレーなところらしく、「それをメインで撮っているわけではない」と主張すれば通ることも多いようです。
東京スカイツリーが写っていたらダメとか、新幹線が写っていたらダメとか言われたらそれこそ使える写真なんて無いですし。
機材や小道具について
私も素人なので、高額な機材も小道具もありません。
スマホの写真も売れるのですが、やはり一眼レフで撮った写真をGooglephotoなどのスマホ連携でiPhoneに転送し、SnapseedやLightroom、VSCOなどのアプリで必要に応じてロゴを消したり彩度を上げてアップすることが多いです。
中古の一眼レフカメラ
最近少しいいカメラを買いましたが、これまで使っていたカメラは下記のものです。これで撮った写真もいっぱい売れています。
いま中古価格で1万円程度です。
OLYMPUS デジタル一眼レフカメラ E-420 レンズキット E-420KIT
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加えて、今買うならこちらの中古レンズを勧めます。中古で2万円程度。ものすごく簡単にボケ味のでる写真が作れます。アイキャッチ画像程度なら、これで十分です。
OLYMPUS 大口径中望遠マクロレンズ ZUIKO DIGITAL ED 50mm F2.0 Macro
- 出版社/メーカー: オリンパス
- 発売日: 2003/10/10
- メディア: Camera
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フォーサーズの過去のレンズは総じていいものが多いです。中古レンズは、新品とは違いレビューが豊富に蓄積されているので、その評価も十分にネット上で確認できます。
・小道具
基本的に小道具は100均で揃えたりしています。上の写真もほとんど100円のものばかり。
100均で買えるおススメ小道具は、
・木のプレート
・ビーカーやフラスコなどのガラス容器
・カラフルな文房具や雑貨
・LEDのジュエリーライト
・背景用の布・木目調のマット
・園芸用の砂やミニチュア
・かわいい柄の折り紙
等です。NaturalKitchenやSeria等で買えます。実生活上のインテリアとしてももちろん活用できます。
この写真の背景の布は、枕カバーです。意外と手持ちのものだけでもなんとかなります。
スマホアプリ
写真の加工・補正はスマホアプリのほうが無料で優秀です。
・SnapSeed
Googleの写真加工アプリです。傾き補正・斜影変換・明るさの部分調整・ロゴの除去などが簡単にできます。
Adobeの無料アプリ(一部機能は有料)です。これがオススメなのは、「かすみの除去」機能です。比較的自然な加工で写真の明瞭度が高まります。
・VSCO
あまり使いませんが、ちょっと変わった加工をしたい、フィルターを使いたいときに使います。加工した!という感じの写真になりますが、全体的にマットな感じに仕上がります。
なるべく最小限の初期投資に留めれば、すぐに回収できます。
最小限の出費で(沼にはまらず)写真技術を楽しみつつ収益になるなら、おいしいですね。
まとめ
小遣い程度を稼ぐコツ的な記事ではありますが、主夫は基本的に収入源が少ないので、こうした小遣いの稼ぎ口を複数持っておくのことが生存戦略の一つとして有効です。
これ一本で稼ぐのは難しくても、こうした稼ぎ口が複数あれば、それなりにまとまった金額が毎月得られます。フルタイムで働けない、決まった場所・決まった時間・決まった人と働くのがつらいという人にとっても、こうした稼ぎ口を複数もっておくことは生活上の保険として有効に機能します。
ブログもそうですが、『成果物をネット上にストックし、誰かに活用してもらう』ことで得るタイプの収益は、やればやるほど積みあがっていきます。
ストック型のビジネスモデルをしている会社などで働いているとよくわかると思いますが、積み上げ型の収益構造は、一度先行して利益を得るととてもおいしい仕組みでもあります。
Snapmartは比較的新しいサービスですし、素人の写真がほとんどです。コツコツ積み上げていく根気良さは要りますが、写真を淡々とアップしていくだけです。
比較的「生きづらさ」を抱えながらでもやりやすい仕事の一つだと思います。
こうした仕事を続けるのは大変ですが、趣味の延長上で誰かに自分の写真を使ってもらえることはやはり嬉しいもので、そこになにかの「やりがい」が感じられてもモチベーションになれば続けやすいと思います。
そのあたりの「売れる」喜びが原動力になるのはメルカリやminnneなどのハンドメイド雑貨の販売プラットフォームと共通かと思います。
「売れる」商品を作るのに、この記事がなにかの参考程度になれば幸いです。
父子手帳の意義と必要性
twitterで父子手帳のことが少し話題になっています。
子どもの10ヶ月検診に来て思うこと。
— コンペイ父サン@0歳&4歳2児の父_育休明け (@maamiitosan) 2018年9月12日
母子手帳って、なんで母子手帳って名前なんだろうか。親子手帳のほうがよくない?
小さなことだけど、男親の当事者意識を弱くさせて育児から遠ざける一因になってないか。
このツイートにぶら下がるリプライを見ているとなかなか興味深いです。
こちらのサイトを見ると、全国各地に『父子手帳』なるものは一応あるようです。
また、リプライをみていると母子手帳ではなく『親子手帳』として配布している地域もあったり、母子手帳に父親がコメントを記入する欄がある、という自治体もあるようです。
母子手帳とは
そもそも母子手帳は、母子健康手帳という正式名称で、母子保健法で定められています。
第一六条 市町村は、妊娠の届出をした者に対して、母子健康手帳を交付しなければならない。
また、その様式は厚労省の定めるところに拠るとして、ある程度定まっています。
活用の手引きには、母子健康手帳の最も重要な意義として、
『妊娠期から乳幼児期までの健康に関する重要な情報が、一つの手帳で管理されるということ』としています。
母子手帳においては、子どもの予防接種や体調の変化を管理するだけでなく、妊娠期の母体の健康管理というのも大きな目的の一つです。時代の変化や予防医学の進展によって内容は変わりつつも、その意義と目的の部分は、一貫して変わっていないと思われます。
父子手帳の意義は
一方で、『母子手帳』という名称自体が父親の育児参加を遠ざける要因になるのでは?という指摘が冒頭のツイートです。これについては、既に2011年に議論がなされていて、その結果『母子健康手帳』という名称はそのまま据え置きになりました。
父親の育児参加を促すために親子健康手帳等への名称変更が有効との意見があったが、妊産婦及び乳幼児の健康の保持及び増進の重要性という観点から、母子健康手帳の名称は変更しないことが適当と考える。
なお、父親の育児参加を促進するためには、父親にも記入しやすい欄を設ける等の工夫を行うことが望ましい。
母子健康手帳に関する検討会報告書(PDF)
そのため、全国の一部自治体で配布されている『父子手帳』なるものは母子手帳の副産物、副次的役割を果たすものに留まっています。
サイト上で閲覧できるものを見てみると、妊娠中の妻への配慮の方法や、父親の育児参加を促すためのQ&Aといった『読み物』としての要素が強い印象です。
そうした『読み物』的な手帳を、妊娠~出産~育児の過程のなかで、どれだけ読み返すかと言われれば、かなり疑問です。とても丁寧に作られているものであっても、一度読んで終わり、になってしまうのではないでしょうか。
さらに言えば、『育児をしない父親』を批判し、ああしなさい、こうしなさい、という内容のものであれば、より読む気がなくなるのではないかと思います。
このあたりの父子手帳への批判については、下記のミネルヴァ書房から出ている書籍に詳しいです。
家族・働き方・社会を変える父親への子育て支援:少子化対策の切り札 (別冊発達)
- 作者: 小崎恭弘,田辺昌吾,松本しのぶ
- 出版社/メーカー: ミネルヴァ書房
- 発売日: 2017/10/10
- メディア: 単行本
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(この本、とても面白いですが、書いているメンバーがほぼファザーリングジャパンの会員だったりするので、若干偏りがある気がします。)
父子手帳の項目も、最近知り合ったメンバーが書いていて、その人がある自治体で作った父子手帳も見せてもらいましたが、やはり『読み物』要素が強い印象でした。
では、本当に毎日記録をつけて、保険証とセットで肌身離さず携帯するような『手帳』としての機能を備えた父子手帳は可能なのでしょうか?それは必要なものなのでしょうか?
夫婦間での共有
個人的には、夫婦で妊娠・出産・育児というプロジェクトに関わるにあたって情報の共有は不可欠だと思いますが、なにも紙でやることはないんじゃないか、と思っています。
紙の手帳はたしかにそれはそれで便利なのですが、最近は夫婦間で共有できる母子手帳アプリなどもあるし、その他の情報共有アプリもその共有方法もググればたくさんあります。
もし、『父子手帳』を作るのであれば、必要な情報や、日々の記録することができる機能を備え、常に携帯することを前提としたものを作ってほしい、と思います。内容的には、母子手帳と全く同じもので表紙が違うだけ、でいいです。
母子手帳とほぼ同内容の記録をつける、というのも手間ですが、上から目線の読み物よりもずっと父親の育児参加を促す効果があるように思います。万一、離婚したときに手帳の所在をめぐって言い争うこともなくなるかもしれません。
「売れるもの」しかもう買わない、というメルカリの話
「売れるもの」しかもう買わない
AERAの特集で、そんなタイトルでメルカリ経済圏の及ぼす効果について言及されています。
山本准教授らの調査では、ミレニアル世代のフリマアプリ利用者では61%もの人が「新品を購入する前に、フリマアプリで売値を調べた」と回答した。
メルカリユーザーの30代男性も「買い物のときはリセールバリューを意識している」という。
価格.comで最安を調べる文化によく似ていますが、店頭の品物は今やフリマ市場と比較されているわけです。ただ、それで新品を買わないという行動になるのではなく、中古でも価値があるからこそ買う、という行動になっているのが面白いなぁと思います。
『メルカリ』で使用後に売ることを考えたうえでモノを購入する、という購買行動ですね。売れる見込みのあるより良い製品を消費者が購入するので、長く使い込める耐久性があり、価値の下がりにくいブランド力のあるよりよい品物だけが作られるのではないか、と記事では期待感を持って語られています。
また、売る前提で買うので、多少高くても中古売価を考えれば安いという心理が働き、価格面でのハードルが低くなる、というのもメルカリを前提とした購買行動の特徴かと思います。
私の場合
本に関しては自分の良いと思うものを新刊で買うようになりました。多少高くても、すぐに売れることが多く、心理的ハードルが下がったからです。
あまり売りたくない商品は定価の9割にしているのですが、それでも売れることがあります。ポイントや中途半端な売上を使いたい、という人もメルカリには多いからだと思います。
子どもの絵本も、ほとんど売らないのですが、絵本も中古価格が下がりにくいものの一つです。『ぐりとぐら』なんかがそうであるように、古い名作がずっと読み継がれているものだからです。
また買う側としては、ちょっと高価な衣服類は、メルカリで買うようになりました。
あまりセールにされることが少なく、30代が着るのにちょうど良さげなものの類を買っています。
具体的には、
・ノースフェイス、パタゴニア、モンベル、グラミチなどのアウトドアブランド
・30代の定番ブランド、ダントン、オーチバル、ジムフレックスなど
です。
いっぱい出回っているので、値下げ交渉もしやすいです。
セールになりにくい商品だからこそ、フリマ市場での価格もそれなりですが、長い目でみてぽっと出のものをハントしています。
モノの価格は上がるのか?
「二次流通が盛んになることで一次流通のモノの価格が再定義できるのでは。モノの値段が全体的に上がり、無駄なものは生産されずに、サステナブルな社会になる」
とウェブ記事にもあるように、使った後も「売れる」良いものだけが売れるようになれば、モノの価格が上がるのかもしれません。
とはいえ、紙面上の特集を見ると、一番売れているブランドはユニクロだそうです。次いで、ナイキ、アディダスなどが続くとのこと。誰もが知っていて、サイズもデザインもシンプルで想像がつくとのことから、人気があるようです。
大量生産・大量消費なユニクロが一番売れる世界が、サスティナブルとはとても思えないのですが、ユニクロの服は一体どこから来て、どこに行っているのでしょうか。
個人的には、使った後に売る前提で買う、あるいは売らない前提で使い倒す、というだけなら、モノを無駄に捨てることがないので良いかなと思いますが、マージンを取ろうとか、売るためだけに買うといった購買行動(を取る人)がサスティナブルな効果を打ち消しているような気がします。
記事はずいぶん安易にメルカリを讃えていますが、「安く買って、高く売る」という経済の世界のどこかでは必ず搾取されている人がいる、という視点は持っておきたいところです。
障害者雇用の水増しと雇用における個人情報の取扱い
障害者雇用の水増し問題、日を追うごとに水の量が増えていますね。
法定雇用率については以前の記事にて触れました。
この件に関しては、今後は障害者手帳の有無の確認、台帳による実数管理、報告時の添付書類の義務化などが必須でしょう。
属人的な責任どうこうよりも長年に亘ってこうした実態が見過ごされてきたという制度的な欠陥かと思います。
下記、法律の話です。私も苦手なので、苦手な人はまとめだけ読んでください。
雇用における個人情報の扱い
この問題で、もう一つ気になっているのは、障害者手帳をはじめ職員の健康状態に関する個人情報の取扱いについてです。
こちらの記事では、本人に確認せず診断書などの情報をもとに(そもそもそれが間違ってますが)障害者の数にカウントしていたと書かれていますが、仮に本当だとすれば、本人に利用目的を通知しないままの個人情報の目的外利用であって、明確な個人情報保護法違反です。
厚生労働分野における個人情報の適切な取扱いのためのガイドライン等
事業者の場合
たいていの企業は全て個人情報を取り扱っている個人情報取扱事業者です。個人情報の漏洩を含め、本人の同意なしの目的外利用や第三者提供などの違反があった場合、主務大臣より、当該違反行為の中止その他違反を是正するために必要な措置をとるべき旨を勧告されます(第34条)。さらに、その勧告に従わない場合は、罰則がつきます。
個人情報保護法では、取得した個人情報の安全管理を義務付けています。
小さな事業所はとりあえず置いといて、Pマーク取得企業や、それに準ずるような内部統制をしっかり構築している企業であれば、『個人情報台帳』を各部署・各業務ごとに作成して、その内容や目的、実数、保管場所・保管方法、想定されるリスクとその対策、保管期限・廃棄方法などを記しています。
障害に関する情報は、『要配慮個人情報』と呼ばれるものです。
障害については、『本人に対する不当な差別、偏見その他の不利益が生じないようにその取扱いに特に配慮を要するものとして政令で定める記述等が含まれる個人情報』であり、通常の個人情報よりさらに厳しい管理を求めています。
また、医師の診断書をはじめ、病歴なども要配慮個人情報に含まれます。
具体的には、①原則、本人の同意が無い場合は取得禁止、②本人同意を得ない第三者提供(オプトアウト)の禁止などがあります。
個人情報取扱事業者は、次に掲げる場合を除くほか、あらかじめ本人の同意を得ないで、要配慮個人情報を取得してはならない。
一 法令に基づく場合
二 人の生命、身体又は財産の保護のために必要がある場合であって、本人の同意を得ることが困難であるとき。
三 公衆衛生の向上又は児童の健全な育成の推進のために特に必要がある場合であって、本人の同意を得ることが困難であるとき。
四 国の機関若しくは地方公共団体又はその委託を受けた者が法令の定める事務を遂行することに対して協力する必要がある場合であって、本人の同意を得ることにより当該事務の遂行に支障を及ぼすおそれがあるとき。
五 当該要配慮個人情報が、本人、国の機関、地方公共団体、第七十六条第一項各号に掲げる者その他個人情報保護委員会規則で定める者により公開されている場合
六 その他前各号に掲げる場合に準ずるものとして政令で定める場合
(取得に際しての利用目的の通知等)個人情報の保護に関する法律 第17条2
1の法令に基づく場合、ですが安衛法に基づく健診結果はこれに含まれます。が、それ以外の健診結果や診断書はこれに該当しないため、要配慮個人情報と見なされます。
尤も、安衛法に基づく健診結果についても、厚労省の定める『雇用管理に関する個人情報のガイドライン』にて、下記の事項を関係者に周知し、取扱者に徹底することが望ましいとしています。
a) 健康情報の利用目的に関すること
(b) 健康情報に係る安全管理体制に関すること
(c) 健康情報を取り扱う者及びその権限並びに取り扱う健康情報の範囲に関すること
(d) 健康情報の開示、訂正、追加又は削除の方法(廃棄に関するものを含む)に関すること
(e) 健康情報の取扱いに関する苦情の処理に関すること
※雇用管理分野における個人情報のうち健康情報を取り扱うに当たっての留意事項
https://www.ppc.go.jp/files/pdf/koyoukanri_ryuuijikou.pdf
行政機関の場合
行政の実務を私は知りません。が、基本的なところは企業と一緒です。法律の体系としては下図のようになっています。
(https://www.ppc.go.jp/files/pdf/personal_framework.pdf)
行政の取り扱う個人情報でも、同じように利用目的を特定したうえで、その範囲を超える利用は禁止されています。また取得に際しては、本人の同意が必要というのも同様です。
個人情報の管理にあたっては、個人情報ファイルを作成し、総務大臣に通知する必要があります。要配慮個人情報(人種、信条、病歴等)が含まれる場合はその旨の記載をすることが義務付けられています。
また地方公共団体の個人情報の取扱いについては、条例にて定められています。自治体ごとに異なる条例を細かく見てはいられませんが、おおむねどの自治体もガイドラインに則って作られ、個人情報保護法に沿った内容で変わりないかと思います。
ところで、今回の水増しで、「センシティブな情報なので取得できないと思った」などと説明している自治体もあるようです。
それは、多くの条例で、要配慮個人情報の取得の制限を行っているからです。
(総務省:要配慮個人情報の取扱いより)
http://www.soumu.go.jp/main_content/000450974.pdf
ただ、要配慮個人情報の定義は、行政法も条例も、企業に適用されるものと同じであるとされていて、取得は原則禁止であるものの、法令に基づく場合の除外規定は適用されるものと解釈されます。
このあたりを誤解していた、という担当者ももしかしたらいるのかもしれません。
だとしても、障害者雇用はずっと以前から義務化されていて、既に取扱いのあるはずのものなので、それについて何らの規定も管理もされず、その実数を確かめないまま法定雇用率を算定する、ということはあり得ないのですが。
まとめ
ややこしくて、うまく説明できず申し訳ないのですが、
整理すると、
・行政でも障害者手帳の情報は、本人の同意があれば取得できる
・その管理・運用は厳重にされなければならない
・厳重に管理(正確な手帳の実数を把握)していれば、内部監査で不正に気付くはず
・本人に無断で算定に病歴を利用するのは、それ以前に明らかな違法行為
・個人情報の管理上の不備があったと言わざるを得ない
というところです。間違いあれば、随時訂正します。
参考
・個人情報の保護に関する法律施行規則
https://www.ppc.go.jp/files/pdf/290530_personal_commissionrules.pdf
小学1年生の夏休みを振り返る
今週のお題「#平成最後の夏」
夏休みももう終わりですね。
小学1年生の娘は今年初めての夏休みでした。といっても、お盆や土日以外はほとんど学童に行っていたので、夏休みといって特別普段と変わったことがあったわけではないですが、学校の教室に行かない、というだけでもずいぶん違うようです。
夏休みの長い時間をいかに過ごすか、というのは半分くらい親の課題です。
お弁当は作らなきゃいけないし、宿題もたくさんあるし、宿題だけだと飽きるし、夏の思い出的なこともあったほうがいいかななんて思うし、暑くてパフォーマンスが低下する時期なのに普段よりもハードワークが強いられます。
そんな夏休みですが、ウチはこうして乗り切りました、という事例紹介です。
・タブレット学習
ウチでは進研ゼミやスマイルゼミなどの月額制のものは何もやっていません。ですが、このご時世、タブレットで学習したほうが効率がよく、子どもも食いつきがいいことから、無料あるいは低額でできるものを夏休み期間に導入しました。
一つは『Think!Think!』というよく知られたアプリです。ゲーム感覚でいろんな思考パズルを解いていく、というゲームです。現在は無料で1日10分利用することができます。今後、月額300円の有料コースを設け、無料でできる分は制限するとのことです。
もう一つ導入したのが学研の『おうちゼミ』です。
こちらは、テキストの内容とアプリが連動する形になっています。本は3,000円ほどで購入できます。(運が良ければメルカリで相場2,000円ほどで買えます。)
基本はテキスト学習ですが、アプリもあることで子どものモチベーション管理ができる、というところです。これも1日10分が目安です。
『Think!Think!』が思考力や想像力を養うのに対し、『おうちゼミ』は学校のカリキュラムに沿った予習・復習型の勉強をするものになります。どちらも伸ばしておくことで、地頭と実践力が身につくといいな、とやらせてみました。
・学童
夏休み中も学童は空いています。午前中に学校のプールに入り、それから学童に行くというパターンが多かったです。学童でも勉強の時間を設けてくれていて、大半の宿題はそこで済ませました。学校の宿題はすぐ終わるので、何冊か学習ドリルを購入しています。繰り上がり繰り下がりの足し算・引き算、漢字ドリルなど、ずいぶん先の学習まで済ませています。
・トンネルアート
たまにブログでちょくちょくと写真を載せています。
学校からいろんなプリントをもらってくるのですが、その中の一つで学校近くの高架下トンネルの壁に絵を描こう、というNPO団体と市の共同企画がありまして、応募しました。
こうした大きな絵を描く機会もなかなか無いかと思います。夏の思い出作りと、ちょっとしたアートを学ぶ目的で。作業自体は1~2時間を6日ほどでしたが、7月の土日はほぼこれで埋まりました。
そのほか、伊丹市美術館という素晴らしい美術館が近くにあり、ミッフィーで有名なディック・ブルーナ展、スイミーで有名なレオ・レオニ展が夏休み期間に続けて開催されていたので、どちらも鑑賞しました。半ば親の趣味の領域ですが、親の趣味がそのまま子どもの文化資本になると思っています。
・自由研究
一番頭を悩ませたのが、これでした。
1年生だから作品作りにしておけばよかったかも、と思いつつ、妻の意向も強く「地震に備えた防災対策」がテーマの自由研究を仕上げました。大阪で起きた地震を踏まえての内容です。
どんなものを備えればいいか、子どもにも知ってもらいつつ、家族で内容を共有でき、家の防災対策の見直しにもなって、成果物が自由研究として出せる、というかなり親の都合が入りすぎた内容のもので、子どものモチベーションを保つのがとにかく大変でした。最終日に涙目になりながらも、なんとか終わらせました。
子どもをその気にさせるために、外部のイベントにも参加しました。
いろんな企業や自治体関係者が、自社の宣伝も兼ねて自由研究のヒントを与えてくれるという素晴らしい企画です。ここで、消防署による地震体験イベントに参加しました。こちら、思いっきり平日開催なので、親二人とも休みを取って参加しています。
・実家への帰省
遠方にいる祖父母の力を借りることができるのは、夏休みならではかもしれませんが、帰省することがかえってストレスになる場合もあります。
私の場合は、妻の実家に帰るのはいつも少し躊躇してしまいます。自分の実家は、それほどストレスはないのですが、帰るたびに自分の加齢を感じさせられるような発言を受けるのはややストレスです。まあ受け入れるしかないんですが。
2泊3日程度ですが、帰省中はなにかとお出かけするので、子どもは楽しいようです。
今年は、妻がゴールデンカムイの聖地巡りをしたい、と言うので、愛知にある『明治村』に行ってきました。写真は網走刑務所の建物です。奥行があるように見える通路、実は壁に絵が描いてあるだけです。
・やりたかったこと:プール
やりたかったけど、ほとんどできなかったのはプールに行くことです。地震の影響で安価で行ける市民プールが営業休止になり、猛暑の影響で隣市の学校プールが中止になる、などで、府営プールに連日長蛇の列ができる状況になり、とても行く気になりませんでした。
特にプールの習い事はさせてないので、水に親しむことをもっとさせてあげたかったのと、私自身のダイエットを密かに企んでいたのですが、今年は断念しました。
まあでも、気づけばあっという間に終わりました。夏休み。
皆様本当にお疲れ様でした。
なんとなくエア打ち上げでもしたいですね!