京大卒の主夫

京大は出たけれど、家庭に入った主夫の話

なぜPTA会長は男性が多いのか?

4月になると話題のPTAです。

強制入会だの、ベルマークだの、平日の活動だの、こと話題に欠かないのがPTAですが、ここでは「なぜPTA会長は男性が多いのか?」議論を取り上げます。

 

9割のPTA会長が男性

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I-7-2図 自治会長及びPTA会長に占める女性の割合の推移 | 内閣府男女共同参画局

全国のPTA、自治会のそれぞれの会長職における女性の割合の推移を示したのが上のグラフです。ともに、低い割合を示します。

ちょうど女性の議員の割合に似ています。あるいは古い体質の会社の女性管理職の割合も、このあたりに近いのでは。

 

ちょっと平成20年のものしか見つけられなかったのですが、都道府県別の割合です。まあ、上のグラフでほぼ横ばいなので、あまり経年での変化はないものとします。

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都市部と地方との違いが明確になっています。

都内ではほぼ半々です。

当たり前ですが、女性でも男性でもどちらでもできる仕事だというのが分かります。

 

重要なことは男性が決めるのか

PTA問題に詳しい文化学園大の加藤薫教授(日本文化論)は「『重要なことは男性に』という日本社会の古い部分がPTAに残っているのでは。」と指摘。

上の東京新聞のコラムには、このような専門家のお言葉があります。「女性活躍」と同じ文脈で語れば、管理職に女性が少ないのと同じ理由で、男女差別がある、ということになります。

他にちゃんとした統計や分析調査があればいいのですが、いま手元にはありません。どこかにはありそうですが。

 

news.yahoo.co.jp

大塚玲子さんは、PTAに関していろいろ調べて単著も出されています。ここで挙げられている理由は「考えてみた」ものだそうなので、論拠は薄いですが、詳しい専門家の一人ですので、その理由を見てみます。

・会長の集まりは夜が多いから

・女が前に出てはいけない、という意識があるから

・交渉ごとが多いから

・男性文化が強すぎるから

という4つの理由を挙げています。

これは一般にいう男尊女卑の地域文化の影響も大きいと思いますが、女性たちがうまく男性を担ぎ上げて「便利に使う」というように飼い慣らしてきた結果でもあるように思います。会長職に男性を飾っておいて、「本当に重要なこと」は女性たちで決めてきた、という話です。

 

実際に、田舎の方では、今も名誉職的な位置づけで、商工会や商店街の長などと同様に、地域の力関係が影響しやすい役回りである、という話は聞きます。

そういった地域のつながりの薄い都市部で、女性会長が多いというのもまあ納得できます。

「説得」という会長の選び方

役員の選出方法は、それぞれのPTA規約に沿った形になると思いますが、おおむね

・立候補あるいは協議

・推薦委員(選出委員・指名委員など)による

・くじ・じゃんけん

に大別されます。

 

下記の表は、参考程度にネットで拾ってきたものです。履歴カードとは過去の役員履歴や3歳以下の子供がいるかなど、選出に当たって配慮されるべき項目を書くことができる魔法のカードですね。

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http://www.sagamihara-hashimoto-e.ed.jp/11_tayori/2PTAsensyutsu.pdf

これだけ見ると、男性に偏ることはあまりなさそうにみえるのですが、一般に三役(副会長・書記・会計)以上の役員の場合、あらかじめ目星をつけた候補者を口説くことで、次の担当者を決めることが多いです。「推薦」というよりは「説得」というのに近いです。

保育園の保護者会の話ですが、私も飲みに誘われた後に、長々としたLINEをいただき、会長をやっていただきたい旨を伝えられたことがあります。。

そのため、非常に属人的・かつ慣習に倣った選出がされやすいために、男性が慣例で会長となっている学校も多いと思われます。

 

父親参加の是非

個人的には、会長職に限らず父親がもっとPTAに参加すればいいし、PTAも自治会も可能であれば、夫婦連名でやればいい、と思っています。

lazyplanet.hateblo.jp

時間的に会議に出られなくても、家でやれる仕事も多いですし、外部の会議も含め月に複数回ある場合は、交代で行ったほうがお互いに職場に気を遣う機会も少ないかと思われます。

去年一年間、夫婦連名で保育園の保護者会長をやっていましたが、何の問題もなく、仕事も分担できて非常にやりやすかったです。(ケンカのタネにはなりますが)

実感として会長職をすると、年間100~120時間程度はそれらに無償で費やすことになり、たしかに面倒なのですが、基本的にはボランティアでやってることなので、無理のない範囲で、あとはどれだけ仕事を振る、捨てる、減らすかかと思います。

 

PTA活動のめんどくさいもののほとんどが、慣例的に行われているものだと思うのですが(偏見)、空気を読みつつもそういった慣例を穏やかな手続きで変えていきたいものだなぁと思うところです。

あ、でも当面は何もやりたくありません。保育園の会長職で疲れたからです。 

 

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PTA参考記事

・とてもよくまとめられております。ミクロ編もぜひ。

topisyu.hatenablog.com

 

・なぜか知らないけれど、とても詳しい栃木県のPTA解説サイト。

栃木県/あすのPTAのためのハンドブック

 

・他、参考図書

 

女人禁制と相撲のはなし

相撲の女人禁制をめぐる話題が賑やかです。

べつに、人は間違える生き物なので、あわてた宮司が「女の人は~」と口走ったとしても、ごめんなさい、でいいと思うのですが、いろいろ言い方はありますよね。何度も炎上している相撲協会なので、そのあたりは炎上対応のマニュアルをいい加減策定してほしいです。

 

(※そういえば、先日娘の入学式でした。)

 

ただ、宗教・習俗的な儀礼としての相撲のルールについてはちょっと興味がわいたので、少しだけ調べてみました。 

www.huffingtonpost.jp

そもそも女人禁制とは?

女人禁制は、主に信仰にかかわる慣行として、とりわけ山を修行の場として神仏と交流して自然の力を身に着ける修験道において、日本のほとんどの霊山は、明治5年(1872年)に政府による解除の布告が出るまで女人禁制を維持してきました。*1

女人禁制は主に、二つの理由からなされます。

一つは、女性の生理にかかわる妊娠・出産・月経などの血の穢れを忌み嫌うため、

もう一つは、男性の世俗の欲望を断ち切る(仏教的戒律)場に誘惑されないため、

です。*2

 

女人禁制の場所・場面

今も女人禁制を続ける山の例としては、紀伊山地霊場大峰山」などがあります。

大峰山 - Wikipedia

また、今ではそんな慣行は無くなりましたが、トンネル工事なども女性が立ち入ることはできませんでした。

 

京都の祇園祭の山鉾巡業では、2001年に300年ぶりに女性が山鉾に上ることを許されました

 

また酒造りの場でも女人禁制が謳われていました。そういえば、こんなまとめもありましたね。

togetter.com

実際、化粧の匂いがつくことや、麹以外の菌がつくことを嫌う意味合いもあったようですが、古くは女性が酒を造ってきた歴史もあり、実際にはただの酒の神様が怒るという観念からくるものでした。*3

 

そして相撲です。

2000年に、大阪府太田房江知事が表彰式での土俵入りを断られたことは上述の記事中にも紹介されていますが、そもそもの走りはなんでしょう。

山田知子『相撲の民族史』(1996)によれば、相撲の語源は手に何も持たない足踏みを意味する「すまい」(素舞)で、死霊や悪霊を鎮め追い払う呪術であったといいます。

神事としての相撲の事例は多々あるようですが、今も有名なのは、靖国神社の奉納大相撲、伊勢神宮の奉納大相撲などがあります。

五穀豊穣とか鎮魂だとか、まあ目的はいろいろです。

相撲という『儀式』が持つ力やお相撲さんの縁起の良さ、強い力にあやかることで穢れを祓います。

第63回 神宮奉納大相撲(平成30年)|神宮会館

平成30年奉納大相撲のご案内(4/16)--開催日程--|新着情報|靖国神社

『相撲を取る』という行為自体が、穢れを祓うための神事とされるために、やはりこうした神事としての相撲では、女性は「穢れ」として排除されているようです。

 

穢れ・不浄観の由来

諸説あるようですが、文献上は、9世紀ごろから、女性の血を穢れとして禁忌に組み込むものがみられるそうです。*4

明確に月経(お産)が穢れと書かれるのが『貞観式』という平安初期の法令集です。(*5

その穢れが徐々に拡大・強調されていくなかで、女性の存在そのものを「一種の穢れ」とみなす観念が生まれた、とされています。その過程の中では、儒教的な家父長制や仏教思想など容易に女性蔑視に結び付きやすい思想からも強く影響したものと考えられます。

 

 

 

 

大相撲は神事なのか?

先にみた、神宮や靖国神社での相撲は、儀式的な要素の強い神事である、というのは分かります。

決して『宗教>女性差別』で何をしても許される、というわけではありませんが、宗教的な事例でいえば、男子禁制もまたあるでしょうし、今回の命にかかわるような緊急事態を除けば実生活上の不便はあまりありません。

ところで、今行われている『大相撲』は神事なのでしょうか?

大相撲の前進は江戸時代に行われていた勧進相撲と言われており、基本的なルールはそこから継承されているようです。『勧進』とは寺社・仏像の建立・修繕のために寄付を募ることです。もうけを得るという点では、いまの興行相撲とほぼ同じです。

江戸時代に女相撲があったことは上述の記事にもありますし、野良相撲というような草野球のような非公式の相撲も多くあったようです。

いまある大相撲は、そのなかの主流ではあるものの、多様な系譜の一つにすぎません。

 

もう少し、大相撲の歴史を詳しく見る必要があります。

 

明治期の近代化と相撲

明治維新~文明開化という社会の動向は、近世の社会・文化に深く根ざしていた大相撲にも深刻な影響を及ぼしました。*6

「お前明日から散髪な」という命令が飛び交う中、お相撲さんはマゲを結い続けました。相撲は野蛮でしかも裸体を晒すとは、けしからん。非文明的だ、という逆境の中で相撲は活路を見出し、先に見たような奉納相撲など一定の役割を担います。

また、勧進相撲パトロンとなった相撲年寄らも廃藩置県で無職になります。相撲の組織再編は不可欠であり、苦難を乗り越えながら新たな興行組織へと再構築されていきました。

そして、明治42年に「国技館」が生まれます。『近代における大相撲の改革とその変遷』*7という論文では、この時、国技館の開館にともなって土俵を取り巻く制度改革が行われた”といいます。

「相撲は興行的にはうまく行っているものの、式は乱れており、品行もいかがわしいものがある」として、この是正を図るべく、同 41 年夏場所終了後に力士および行司一同を回向院境内に集めて訓示を述べている。

(中略)

このほか、投げ纏頭(はな、投げ祝儀、投げ花とも書く)の禁止、土俵上での作法、場所入りの際には羽織・袴の着用の義務(今日は着物)が申し渡され、力士の品位向上も努めた。そして、この場所から故実に倣って、正面(南)から見て右側であった東方が左側に変わり、土俵上の東方・西方が逆転して今日に至っている。
明治 43(1910)年の 5 月場所からは行司の装束が裃姿から烏帽子・直垂姿に改められた。なかでも、優勝制度の制定は勝負へのこだわりを生じさせ、引分・預などはこれを契機に減少傾向を示し、大正末の個人優勝が制度化した際に廃止された。

さて、文中における故実とは、朝廷などにまつわる古い儀礼書のことであり、ここで改めて神事としてのルールに倣っていることが分かります。

と同時に、ほぼ今日にも受け継がれているルールに近いことから、少なくともこの段階において明確に女人禁制についてもルール化されたと考えられます。

とすると、女人禁制はわずか100年ほど前の伝統ということになります。

 

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女人禁制が現代に残る意味

それでは現代においてもなお、大相撲に女人禁制が残る意味はなんでしょうか?

ひとつは、相撲が国技である、ということ、そして近代国家における近代スポーツの役割というところにあると思います。

国家主義的であると同時に、保守的な思想と容易に結びつきやすい。伝統を重んじるがゆえに、封建的で現代社会における人権をないがしろにしてしまう。

そういった側面が意図せずとも見え隠れしてしまうため、多くの批判を呼んだのではないかと思われます。

女性が土俵に立ち入ったからと言って、疫学的には全く汚れることはないでしょう。特に相撲はほとんど見ないんですが、遅かれ早かれ、女人禁制は解いたほうが相撲は長く続くのではないかと思います。

 

前に少しだけ働いていた古い体質の会社では、お昼休みに休憩室でご飯たべてたら、ここは男子禁制よ、と言われて追い出されたことがあります(もっと遠回しな表現ですが)。全くもって不条理です。そのあと塩でも撒いたんでしょうか。

以上、主夫とは全く関係のない話でした。

 

*1:鈴木正崇『女人禁制』p2.

*2:同p4.

*3:同p22.

*4:同p196.

*5:令集解にも「不浄の物」という記載有り(波平恵美子『ケガレ』第二章)

*6:『近代における大相撲の改革とその変遷』http://repo.komazawa-u.ac.jp/opac/repository/all/36270/

*7:http://repo.komazawa-u.ac.jp/opac/repository/all/36270/jsb011-07-shimoyachi.pdf

私の好きな道具たち(キッチン編)

先日、自分の家の家事が他人の家でも通用するとは限らない、とか、家事なんて手抜きでいい、みたいなエントリを書いたばかりなのですが。

 

lazyplanet.hateblo.jp

 それはそれとして。

家事を便利にする道具はたくさんあります。

自分の好きな道具を使って家事をするのは気持ちいいですよね。

オフィスで文房具やPC周辺機器にこだわるのに、その辺りは似ていると思います。

効率化うんぬんよりも気持ちよく仕事するための、趣味みたいなものです。

 

先日、せっかくいいカメラを買ったので、そのカメラで撮った写真でお送りします。

木のへら

いきなり地味なものを持ってきました。

どこで買ったか覚えていないくらい10年以上使い続けているものです。

炒め物のときに必須のアイテム。菜箸よりしっかり具材を混ぜることができます。

料理の基本は母から教わったのですが、その母がいつも同じようにこうしたへらを使っていました。

 

有元葉子さんの鉄フライパン

こちらは、鉄フライパン。

(※ビビッドなせいで錆びているように見えますが錆びてません)

鉄フライパンを探していて、価格も手ごろで軽くて使いやすいこちらを選びました。

これがとても良いです。

まず、柄が短いので収納しやすい。24cmの鉄フライパンのわりに軽い。

そして、熱効率がいいので、すぐに調理できます。

ハンバーグはボール状にしてそのままオーブンに入れれば、中までしっかり火の通ったジューシーなものが出来上がります。

 

水につけたまま放っておくと錆びてしまうのが鉄フライパンですが、ガシガシ洗って、火にかけて乾かしておけば、基本的に錆びることはありません。

 

今は、ラバーゼというブランドで売られています。

 

キュキュット泡スプレー

子どもの水筒やお箸セット、弁当のふたなど洗いにくいものはこれで、シュッとかけて1分ほど放置して洗い流せばOK!という非常に優れモノです。

とにかく楽です。お値段298円ほどで買えるので、ぜひ。

 

パストリーゼ 除菌スプレー

最近、おしゃれなパッケージの除菌・消臭スプレーが流行っています。

が、なんか効果も怪しいものが多そうな中で、信頼性の高いのがこちら。

口に入れても大丈夫な成分でできている、というのが最大のウリです。

とにかくキッチン周りやテーブル、その他気になるところはシュッとして台拭き。ウイルスを退治した気分になって、気持ちいいです。

 

より安価なものはこちら。マツモトキヨシのPBブランド品です。マツキヨも最近、モノトーン調のパッケージに変わったようです。キッチンにそのまま出しておいても問題ないデザインでいいですね。

 

 蚊帳ふきん

上のスプレーなどはこれに使います。普通に水拭きにも使います。これは柄ありですが、なんでもいいです。楽天スーパーセールやお買い物マラソンの買い回りで、うまくいけば4枚1000円くらいで手に入ります。

丈夫なので、毎日使ってすぐ洗濯します。とにかくボロボロになるまで使い倒します。

ダスター

最近は、こんなオシャレな箱に入ったダスターもあります。

これなら、普通にキッチンに置いていても問題ないですね。

これもいっぱい入ってるので、ガシガシと遠慮なく使います。台拭きとしてだけでなく、家じゅうの掃除に使います。

べつに普通の雑巾でもいいのですが、さっと捨てられるもののほうが楽です。

 

IKEAのガラス容器・木のさじ

コーヒーは普段は豆を挽いてドリッパーで淹れるのですが、面倒な時もよくあります。

そんなときはインスタントコーヒーです。

詰め替え用の安いのを買ってきて、このガラス瓶にいれます。短めの柄の木のさじを入れておけば、1杯分がちょうど掬えて楽です。

見た目も悪くないので、そのままキッチン台などに置いています。

 

砂糖&塩の保管

陶器製の容器です。これをコンロ横に置いています。(だから汚い)

上のシールはIKEAで売ってます。(コーヒーの保存容器にも同じのを貼ってます)

中には計量スプーンが入っています。

調理するとき、ここからスプーンでサクッと掬って入れるのが、私的には一番楽です。

 

IKEA ふりかけ等の保存

名前が分からないのですが、これもIEKAのものです。

上から撮ってるのでわかりづらいですが、キッチンの収納に入るくらいの大きさの調味料入れです。中身が一目でわかるように上のふたにテプラでラベルしています。

これがあると、子どもが勝手に引き出しを開けて、ゆかりやのりたまを自分でふりかけられるので、楽です。

写真のなかに「のりたま」がないのは、子どもがいつも使ったまま卓上に置いているからです。(←妻に叱られるやつ)

 

お茶のAmazonDashボタン

お茶を沸かすこともあるのですが、基本的には面倒なので2Lを箱買いしています。

子どもの水筒のお茶も十六茶です。

在庫管理を自分ひとりでやるのも大変なので、家族の誰かが気づいたらこのボタンを押します。ダッシュボタン、ちょっと楽しいので、みんな苦になりません。

会社で総務してた頃に、ダッシュボタンがあったら絶対導入するなぁ、と思います。

本当は、からだ巡り茶のダッシュボタンが欲しいので、Amazonさんお願いします

 

栗原はるみさんの丸いまな板

丸は正義です。どんな向きにおいても、まっすぐです。

持ちやすいし、据え置き型の食洗機なら入ると思います(おそらくビルトイン型の勝間さんには無理と言われましたが・・)。

裏が白、表が青なので、ニンジンなど色移りしやすいものは青で、他の食材は白で、と使い分けたりもできます。

エピキュリアン カッティングボードS

そんな大した量を切らないとか、チーズとかおつまみ、ミニトマトなど朝食程度などに使うときはこちら。

かなり傷がついている(ようにみえる)のですが、かなり固い素材でできていて丈夫です。もう5年以上使っています。固い板なので、切る具材を選びますが、慣れれば小さくて扱いやすいので便利です。

 

終わり

これ系の記事は、書きだすとキリがないので、いったんこれで終わります。

いいカメラは余計なものが映り込んでもそれなりにきれいに見えて、いいですね。汚いものも見えすぎるのが欠点です。

 次は、収納用品でこのシリーズ、続きます。

メルカリを共有本棚(シェア倉庫)として使う

メルカリ便利ですね。

最近、ブランドものの服は専らメルカリで買ってます。

仕組みと市場ができれば、メンテだけで大量に儲かるのでいいビジネスだと思います。

 

さて、今回はメルカリを共有棚として利用する、というお題です。

メルカリの「シェア倉庫化」とはどういうことか、というのは、下記の記事が詳しいです。

appmarketinglabo.net

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ある大学生はお店で「流行りの服」を新品で買ってきて、メルカリで「流行が終わる前」にすぐに売ってしまうのだそうです。

そうすることで、自分の心を満たしつつ「後から流行りにのってきた子」に高く売ることができて、実質的に安く洋服を着ることができるから。

流行にビンカンであることで、経済的にトクするようになっている、というのがちょっとおもしろいなと感じました。 

これは「服」の消費行動を図解したものですが、おなじことを「本」で行います。

 新刊本を安く購入でき、同じ趣向の人に共有できる(安く売れる)、ということです。

 

メルカリの商品欄がブクログなどの本棚のようになるので、これを『共有本棚』と名付けます。

買ってすぐメルカリ登録

私は、新刊本を買います。もともと欲しい本、読んでみたい本、いろいろです。

買うと同時に、メルカリに出品します。

 

「カウル」という姉妹アプリを使えば、ISBNバーコードを読み取るだけでOKです。価格も自動計算で算出してくれます。(新刊の場合定価の8割~9割の値段になります)

 

あとは、売れるまでに本を読みます。普通に本棚保管で、とくに出品棚とかは作ってません。

 

たまに読み切ってないうちに、売れることもありますが、その場合発送まで(2,3日)の間に読み切ります。

半強制的に積ん読を解消できるので、これはこれで良しとします。

 

売れた後の手続き・処理

いくつか用意しておくものがあります。

A4用紙・A4封筒、

ネットワーク(Wifi印刷できる)機能のあるプリンタ

クリックポスト(Yahoo!アカウント)のID

プチプチ(包装用)

マスキングテープ

です。

 

基本的に、送付はクリックポストです。A4サイズで厚さ3cmまでの大きさのものならすべて164円で送付できるので、たいていの書籍はこれで送ることができます。

相手の住所をコピペしてクリックポストに入力し、印刷します。

プリンタをwifiで接続していれば、スマホでもPCでも作業はできます。

 

プチプチ(緩衝材)は、自分がAmazonなどネット通販で頼んだ時のものを取って保管しておき、それを使います。(多少破れてても文句言われることはありません)

 

A4サイズの封筒に売れた商品を入れ、マスキングテープで閉じます。

B5サイズの本などなら、封筒を半分に折って閉じるときれいです。

クリックポストの宛先の紙もマステで両端を留めるだけです。

 

マステを使うのは、糊よりも早いのと、見た目オシャレにみえるからです。

 

発送までの相手とのやりとりはしなくても大丈夫です。発送通知と評価だけあればいいし、ちょっと遅れた場合は、その旨伝えればOKです。

 

発送の手間は、かなり簡便なものになっています。

1商品につき3分弱。たくさん出品して発送日を決めてまとめて行えば、より短縮できます。

 

上記のやり方で100件以上取引していますが、100%良い評価を得られています。*1

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手数料と売上

手数料は売上の10%です。

あまりに安い本だと大した売上にならないので、基本的に単価1000円以上のものしか出品していません。

売価は新刊本の場合、定価の8割~9割にしていますが、値下げには柔軟に対応します。

高いと思われるかもしれませんが、売れなくてもいいか、というか、あんまり売りたくないな、くらいの気持ちで高めの値段で出しています。(なんせ共有棚なので)

それでも、新刊で買うより安く、メルカリのちょっとしたポイントも使えるので売れていきます。 

 

結果、定価の6,7割が利益となります。

 

最近ネットで新刊本を買うと10%ほどポイント還元されることが多いので、無事売れさえすれば、実質定価の2,3割の価格で新刊本を読むことができます

新刊を買う際の罪悪感が少なくなる、というのも大きいです。

 

 

 

 

売れない本もそのうち売れる

そんな単価の高い本を読むユーザーがメルカリにいるのか?と思うかもしれませんが、意外と本を買う人は多く、特にカウルの影響で爆発的に広まっている印象があります。

 

また、メルカリにはフォロー機能というのがあり、フォローしたユーザーの出品した商品をすぐに見ることができます。

売る側としても、勝手にリピート購入していただける、ありがたい機能です。

 

そのため、しばらく売れない本もそのうち売れることもあります。

私が出品している商品は基本的に本好きのコア層に響くものを出しているので、この本もいいな、とさかのぼって買ってくれる人も多いようです。

 

本当に手元に置きたい本は一度手放すと分かる

自分の部屋の本棚は有限です。

 

でも常に自分の本棚を公開しておくことで、その本棚にある本を誰かが手に取ることができます。

そうして、本棚の本は常に入れ替わっていきます。

 

たまに手放して惜しいと思う本もあるかもしれませんが、とりあえず一旦手放してみます。

すると、やっぱりもう一度欲しい、と思ったころには、売った値段と同じくらいに価格がこなれていることもあります。

 

「本当に手元に置いておきたい本は、いずれ戻ってくる」というのは本屋Titleの店主・辻山さんの言葉ですが、誰かに売ったり貸したり買い戻したりできるのは「紙の本」の利点です。

 

 本についての話は、こんなことも書いています。本は、大好きなので、新しいものともうまく付き合っていきたいです。

lazyplanet.hateblo.jp

 

*1:件数的に古物商取らなくていいの?と思われるかもしれませんが、年間でいえばそれほど売れていません(確定申告も要らないレベル)。よほど何か指摘されるか件数増えたら取ろうかなと思います。そんな難しい手続きじゃないので・・

家事(仕事)の効率化について思うこと

家事(仕事)の効率化の目的

家事に限った話ではなく、仕事全般に言えることですが、「業務効率化」って何のためにやるんでしょう?

 

以前、こんな記事を書きましたが、ここでは長時間労働は人の幸福度を低下させるという統計を引き合いに、幸福度の追求のため、という回答を一つ提示しています。

lazyplanet.hateblo.jp

 でも、それよりももっと実務的に感じられるメリットとしては、「判断業務」などの高次元の仕事への時間が増やせる、ということに尽きると思います。

誰でもできるような作業的な時間は極力減らすか、自動化するか、無くすかして、自分にしかできない仕事に時間を費やしましょう。ということです。

 

家事であれば、効率化して空いた時間は、そのまま自分の好きなことに使ってもいいと思います。趣味の時間や、読書・音楽、負担でなければ子どもとゲームしてもいいと思います。

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家事(仕事)の効率化の手段

効率化の手段は、すでに日本の名だたる企業がその体系をほぼ確立しています。

president.jp

www.otsuka-shokai.co.jp

 

ほぼ、記事中の文章そのままですが、ここでは家事(仕事)は4つに分類します。

(1)主作業(夕ご飯を作る)

(2)付随作業(買い物をする・献立を考える・食卓の整理)

(3)準備・後始末作業(下ごしらえ・片づけ・皿洗い)

(4)ムダ・例外作業(醤油をこぼす・失敗して焦がす・作りすぎ)

となります。

仕事を分類して見える化すると、注力すべき(1)が何かはっきりします。(1)に時間とエネルギーを配分しながら、(2)~(4)の作業をする。(2)では、情報収集時に本案件に無関係な情報には見向きしないこと。(3)では、事前準備として、過去、社内に類似の案件がなかったか調べる。あればそれをたたき台にして、時間を節約するのです

業務を分類したら、5つのムダを探す。

(1)品質のムダ(味付け・素材)

(2)滞留のムダ(レンジとコンロの平行稼働)

(3)歩行・移動・流れのムダ(家事動線・冷蔵庫の中身整理)

(4)種類・数量のムダ(適正量・作り置き)

(5)ミス・手直しのムダ(計量)

だそうです。

これはあくまで、業務改善を前提としていますが、そもそも業務を「変える」ではなく、そのものを「なくす」「減らす」という考え方もあります。

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(※大塚商会HPより 上記引用URL)

 

具体的な方法は提示できない

では、具体的に何をすればいいのか、というのは上述の記事には書かれていません。

夕飯を作る工程での効率化でできることは、食洗機を使う、宅食を使う、冷凍総菜を使う、ホットクックを使う、家政婦を雇う、など様々です。

 

その人の居住環境・生活時間・スタイルや好みなどによって全然違うものになります。

 

このブログで、あまり具体的な家事の話をしないのも、それが理由です。

うちの家事の仕方が、他の家で最適な家事とは限らない、からです。

 

それでも、いくつかある実践例のなかで、自分に合ったものを見つける、というのが最善手かと思います。

それこそ、主婦たちが積み上げてきた過去のノウハウ的なものは膨大にあるので、それを参考にしつつ最新のトレンドを新刊雑誌などで追えばいいと思います。

 

効率化を負担に思うなら、しない

効率化・効率化ばかり考えていると、息苦しくなります。

仕事が遅い、雑なのが、責められているような気がする、時間がかかっていること自体にイライラしてしまう、そんなふうに感じてしまうのなら、効率化なんてしなくていいと思います。

家はくつろぐための場所で、安心して落ち着ける場所のはずです。

それなのに家でも仕事してるみたいな感覚は、やっぱり少し生きづらい気がします。

だらだらと家事をするのもまた、ストレスをためない大事なやり方だと思います。

 

うつ病になり休職中のころ、キャリアアドバイスを受けたとき、健康だった時の力を100%としたら、いま自分はどれだけ働けるか?と聞かれ、60%と答えました。

すると「じゃあそこからさらに8割の力で働ける場所を探しなさい」と言われました。

人は、簡単に自分の力を過信して無理をする生き物のようです。

アドバイスどおりに仕事を見つけたので、今も無理なく続けられています。

 

「休む」「何もしない」「立ち止まる」

乳幼児がいて一番大変な時期は、そのことだけに集中して、他の家事は一切やらない、委託する、という形をとっていいと思います。

他の家事をしていないと、放置した仕事が山のように積みあがっていくさまを見ているようで、焦る気持ちもあると思いますが、それは自分がしなくてもいい仕事です。

 

効率化は、余裕を生むために作るものですが、そもそも余裕がないときは、そのこともしんどいと思います。

会社はゴーイングコンサーンで、自分がいなくても動き続けますが、自分のことは自分で休むこともできるし、立ち止まることもできます。

「休む」「何もしない」「立ち止まる」ことも、効率化以上に大事なことのように思います。

 

効率化について、つらつらと書いたものの、

だらだら家事したっていいんじゃない?人間だもの。

というのが本音だったりします。

 

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イームズのシェルチェアを拾ったので塗りなおした話

先日、団地のゴミ捨て場で、こんな椅子を拾いました。

 

イームズのシェルチェアですね。(※もちろんリプロダクトのレプリカです。)

 

ウチの市は、毎月一度、粗大ごみならだいたい何でも捨てられる日があり、ソファや家具、カラーボックスなど様々なものが捨てられています。

 

「ヤスリがけしてオイル塗りなおしたらいい感じになりそう・・・」と思わず考えてしまうようなヴィンテージ感のある家具が捨てられていると、つい拾いたくなるのをいつもぐっと我慢しています。

 

今回は比較的きれいな状態のものが捨てられていたので、仕事に行く前に拾って帰りました。

 

一部割れの補修跡があるのと少し黄ばみがあるくらいで、十分使えるものでした。

ただ補修跡と黄ばみを隠すため、家にあるペンキで塗りなおしてみました。

 

(一番負荷のかかる箇所に割れが有)

 

全体をアルコール消毒した後、脚を六角レンチで外します。脚のつなぎのゴムも念入りにきれいにします。そして、ダンボールを敷き詰めてペンキ塗り。

とりあえず、広い部分をローラーで適当に塗って、刷毛で全体にムラなく塗っていきます。素材がプラスチック樹脂なので、刷毛の跡が少し残るので一定方向に塗り込むように丁寧に仕上げていきます。

とりあえず塗るのが下手でも、2度塗り、3度塗りと繰り返していくうちに、だんだんムラは無くなり刷毛の跡もきれいになっていきます。

 

で、出来上がり(ここまで全部iphone5で撮影)。きれいに仕上がりました。

 

 

そしてリビングに置いてみました。

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本当は観葉植物を置きたかったのですが、座面がカーブしているので、少し置台を工夫する必要がありそうです。とりあえず、それらしい本を置いてみました。

 

DIYというほどでもないですが、ひと手間加えるだけで、素敵なインテリアに仕上がったので、そのまま捨てられるよりは、まあ良かったかなと思います。

 

たいした話ではないですが、主夫の平日大工でした。

 

子どもの学用品がほぼネットで揃う時代

先日、娘の小学校入学の説明会がありました。 

親が主に聞きたいことは、年間の行事日程と学用品購入、その他事務的な手続きの話なんですが、丁寧に児童による学校案内などもさせてくれました。

 

 

さて、揃えなければいけない学用品はいくつもあるのですが、ほぼすべてAmazon楽天などをはじめとしたネット通販で揃えられました。

小学校入学時に購入する学用品リスト

<学用品リスト>
学校標準服 5,000
標準靴 3,000
体操服×2 楽天 2,660
ハーフパンツ×2 楽天 3,080
上履き イオン 680
体育館シューズ ベルメゾン 1,980
赤白帽 楽天 420
体操服ぶくろ 近所の布屋 500
給食エプロン・帽子 yahoo 1,680
給食マスク イオン 120
お道具箱 ロハコ 900
鉛筆削り ロハコ 1,900
筆箱 ポンパレモール 1,620
ミニタオル×2 イオン 420
防災ずきん 0
白の靴下×5 イオン 980
白のインナー×2 イオン 780
シューズ袋 100均 108
レッスンバッグ 卒園品 0
合計 25,828
※標準服・靴は私服として計算(4月入学時)


 右は購入店です。ランドセルは除きます。

銀座界隈で話題の標準服ですが、学区の小学校にはありませんでした。

ちなみに中学も制服は無いようです。

 

また、副教材やクレヨン・絵具といった学用品は学校で一括購入・後日集金するため、こちらで用意する必要はありませんでした。

上記の金額に加えて5000円ほど、プラスされそうです。 

 

インナーは特に指定はありませんでしたが、体操服の下に着ると透けそうなので、白を購入し、靴下はなんとなく購入しています。

 

学校によっては、ざぶとん代わりになる防災ずきんを購入するところが多いようですが、これもおそらく一括購入のためなのか、必要ありませんでした。

 

水筒、弁当箱なども必要ですが、これは保育園・幼稚園時代にすでに持っている方も多いのではないでしょうか。

 

こうしてみると、学用品をそろえるだけでも、かなりの金額になります。

 

公立小学校は授業料も入学金も無料だし、給食も安価で栄養があるもので、大変ありがたいのですが、ランドセルも高額なうえにさらに高い標準服を買うのは、たしかに反発があって当然です。

 

lazyplanet.hateblo.jp

 

 

 

 

学用品をネットで買うメリット

学校に来る販売業者ではなく、あえてネットで学用品を買うメリットとしては、以下の点が挙げられます。

  • 学用品を買うのに長い列を並ぶ必要がない
  • 自分や子どもの判断で比較検討ができる
  • 価格が安い(ポイントがつく・使える)

 

といったところです。

 

説明会の際は、保護者のみの参加だったので、子どもにどんな色のがいいか、どんな形・素材がいいかといったことが聞けませんでした。

子どもが使うものなので、子どもの意見を反映してじっくり選びたいというのが一つありました。

 

また、それらを買うのに並ぶのも億劫です。といってもウチの小学校は人数が少ないのでそれほど時間はかからなさそうでしたが、それでも長い列ができていました。

まあネットで比較検討している時間も実際長いのですが、寒い廊下で待つよりは家でテレビ見ながらポチポチしたいというぐーたらな発想です。

 

そして、ネットの方が安いです。送料負担はかかりますが、これまで貯めていたポイントが使えたり、クーポンが使えたり、購入時にポイントが付くので、トータルで見ると圧倒的に安いです。

 

上のリストをみて、なんで購入店がバラバラなの?という疑問に対しては、それぞれで使えるクーポンや割引を使った結果こうなりました、です。

(※リストの合計金額は割引価格やポイント値引きを加味していません)

 

学用品をネットで買うデメリットと対策

  • 実物を見ることができない → 事前に実店舗でメーカー確認・検討
  • 粗悪品・不良品が届く可能性 → 返品・交換の確認
  • 品切れ・配送遅延などの可能性 → 早期の注文・納期確認

といったところでしょうか。

ウチの場合、説明会の際にサンプルがありましたので、そのメーカー表記などを参考にネットで同じものを探しました。

メーカーと素材表記が同じであれば、素材や質が違う、薄っぺらい安物である、という可能性はかなり低くなります。

 

粗悪品の判断は、レビューを参考にしつつも、万一の場合の返品・交換対応についても確認をしておく必要があります。ネット通販はクーリングオフができませんが、相手都合の場合であれば、問い合わせに対応してくれる店が多いです。

 

この時期、とくに卒園記念品などの発注対応で、名入れ商品などはかなり待たされることがあります。一般の商品は大丈夫かと思いますが、名入れなどをする場合は、早めの注文をお勧めします。

 

(100均で見つけたシューズ袋です)

 

なにかと物が安く手に入る時代なので、うまく安くいいものを買って、その分習い事や旅行などの経験をさせるのにお金を使いたいなぁと思います。

 

ニンテンドースイッチと子ども

ニンテンドースイッチ買いました

ニンテンドースイッチ、発売当時からずっと欲しい欲しい、と言っていたのですが(僕が)、ようやくネットでも定価で買えるようになったところで、購入しました。

 

 

 

鮮やかで素敵なデザインです。

意外とコンパクトにまとまっているおかげでテレビ回りもスッキリしています。

手前にいるのはアレクサさんです。

 

正直、この見た目だけでとても気に入っています。

 

もちろん、ゲームだけに特化した、様々な遊び方ができるハードの魅力もあります。

ソフトの無さが指摘されていますが、正直スプラトゥーン2やゼルダだけで一年以上遊べそうです。

段ボールを使った工作キットなども今後楽しみです。

 

子どもとゲームに関する統計調査

子どもにゲームを与えるか?というのは育児における主要なイシューの一つです。

もっとも、最近はテレビゲームよりも、スマホタブレットでのゲーム、あるいはニンテンドー3DSなどの携帯型ゲームのほうが主流のようです。

 

・据え置き型ゲームが減少、スマホ利用が急激な伸び

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 (ベネッセ研究所*1

 

テレビゲームが家にない、という家庭も多いです。 やっぱり、スマホゲームに押されている印象です。 

 

・乳幼児のいる家庭の中でテレビゲームのない家は約半数

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(ベネッセ研究所・幼児の生活アンケート*2

 

また、別の調査では、ゲームよりも動画視聴に時間を費やしていることも分かります。でも年齢とともにゲームの割合は増えていきますね。

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低年齢層の子供のインターネット利用環境実態調査 - 内閣府

6歳あたりで、ゲームをする割合が7割を超えます。

 

ちなみに、親が据え置き型ゲームを持っている場合だと、2013年のデータでは8割ほどの6歳児がゲームをしているようです。 

・親が据え置き型ゲーム機を所有している場合の幼児のゲーム経験

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乳幼児の親子のメディア活用調査 報告書 [2013年]│ベネッセ教育総合研究所

 

より学年が上のほうのデータについては、こちら(2013年の調査)。

ゲームの時間が短いのも気になりますが、高校生になってもPCもあまり使ってません。思ったより、本を読む子も多いです。

そしてやはりスマホの伸び率がすごいです。

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第2回 放課後の生活時間調査 -子どもたちの時間の使い方[意識と実態] 速報版 [2013] │ベネッセ教育総合研究所

 

子どもとゲームに関するルール決め

ゲームやスマホ、携帯電話が子どもにとって害悪だとは思いませんが、大人が使っていても依存性の高いものなので、何らかのルール決めが必要です。

 

今のところ、我が家ではまだ明確なルールは決めていません。

子どもとゲームで遊ぶときは一時間程度まで。でも、友達が来たときのパーティゲームは例外、といったくらいです。

 

下記、調査結果にもあるように、多くの家庭でもやはり何らかのルール決めをしています。ゲームに限らず、SNS、動画視聴といった電子機器やインターネットについてもルールを決める家庭が多いことが分かります。当然といえば、当然です。

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ちなみに、ニンテンドースイッチには「みまもり設定」といって、プレイ時間を確認したり、遊ぶ時間を決めることもできます。勝手にダウンロードしてしまうという心配もないので、そのあたりは十分にうまく設計されています。

www.nintendo.co.jp

 スマホの親指ゲームをさせたくない

据え置き型ゲームは年々トレンドではなくなりつつあるのに、なぜスイッチを購入したか?と言えば、スマホの大して面白くもないゲームを子どもに遊ばせたくない、という思いがあるからです。

 

スマホのゲームは暇つぶしやちょっとした息抜きには最適だとは思うのですが、面白みはあまりありません。

基本的にガチャと親指での画面遷移でレベルアップを図ってカードやキャラなどの強いデッキを作ってプレイする、というのがスマホゲームの一般的な形です。

多少の操作性やパズルゲームの形は違えど、その形式以上のものはありません。それはそれでスマホゲームの完成形ですし、それもまた楽しいかもしれませんが、そんなものだけを「ゲーム」だと思ってほしくない、と考えています。

 

ニンテンドースイッチは、話題になった段ボールキットにもみられるように、遊びの幅が非常に広い自由度の高いゲームです。その仕組みは見事ですし、純粋な遊びとして楽しいです。

 

いま、子どもにやらせているのは最近ハマっている「すみっコぐらし」です。

幼児が最初に触れるゲームとしては最適なゲーム難度で、スイッチの特性を生かしたミニゲームも楽しめてキャラクターに癒される、というとても平和なゲームです。

スイッチの機能を試せるパーティゲームのような位置づけでもあるので、ここから始めるのがちょうどよさそうです。

youtu.be

スプラトゥーン2」は、様々な道具でペンキの色を塗りまくり、敵を倒していくというやや好戦的なゲームですが、「どうぶつしょうぎ」で全然強いコンピュータと対戦しようとしない”兄の呪縛のかかったキルア*3”))のようなの娘にとっては、挑戦していくことを学ぶいい機会だと思っています。

 

こちらは、ジャイロ操作に全然慣れず、まだへたくそです。僕もですが。

 

でも、大きなテレビの画面で親子でゲームをするのはやっぱり楽しいです。大きな画面で楽しみを共有できるというのも、DSではなくニンテンドースイッチを選んだ理由の一つです。

 

小学生になれば、もっと友達ともいっぱい遊べるかな、と思います。

 教育効果よりも純粋な遊びを楽しむ

ゲームに知育要素はあまり期待していません。成績に負の影響を与えるとも思いません(自分の経験上)。

まあ、意識高い系の調査では、ゲームはむしろいいみたいな結果もあるようです。

prw.kyodonews.jp

でも、ゲームは単純にコミュニケーションツールとして、たくさんの友達との共通言語として、純粋な遊び道具として、楽しんでもらえればと思っています。

また良く知られていることですが、任天堂は海外売上比率のほうが圧倒的に高く、世界的にもそれらのゲームがひとつの共通言語になっています。世界中の子どもたちの間で親しまれているものが、どんなものなのか知っておくのも悪くないように思います。

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任天堂”2018年3月期決算短信参考資料”より(右が海外・単位は百万/本)

 

そして、何より僕が楽しみます。大学以降、ゲームを捨てていたので、じつに15年ぶりの本格的なゲームですが超楽しいです。

いままで、ゲームに対する関心は全く薄れていましたが、改めて始めるとボタンも多いし、オートセーブだし、ネット接続でバージョンアップされていくし、レグザリンクでボタンを押すだけで始められるし、いろんな使い勝手が昔に比べ格段に向上していて、最近のゲームに進化に驚いています。

 

我が家のエンターテイメントの一つとして、これからも楽しみたいところです。

ニトリのカラーボックスでリビング学習環境を整える

子どもが来年、小学生になります。

 

昔ならこのタイミングで学習机を買うのが通例だったようですが、いまは住宅一般が狭くなっていることもありリビング学習を行う家庭も多く、我が家でもしばらくはリビング学習のままでいいかな、と判断しました。

というか、自分も学習机を与えられたものの、居間のこたつや、台所で勉強していた記憶があります。

suumo.jp

 

ただ、教科書などは自分で片づけられるように、また自分のお気に入りのものを飾ったりする「自分の空間」があると嬉しいし、成長につながると思い、リビングの片隅を子どもコーナーにしました。

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子どもコーナー。奥の納戸は玩具や生活用品が入っています。

机は、姪っ子からのおさがりです。幼児のころから使っていて、しばらくはこのままにします。

隅っこにワイン箱を置いているのですが、基本ここにランドセルを置いてもらうことにします。

勝間さんの言うところの、歯磨き以下の労力で子どもがランドセルをしまえるように、です。

 

で、カラーボックスです。

ニトリのカラーボックスの良さ

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奥にニトリのカラーボックスを配置しました

カラーボックスなんて、どれも一緒でしょう、と思いの方も多いと思いますが、各種の主婦向け雑誌はこぞってニトリを推しています。

 

ニトリを推す理由としては、

・棚の高さが調整できる

・底面と最上面の棚も移動可能(床面を浮かせられる)

・引き出しレールの取り付けが可能、レール単体も安い

・ボックスサイズの収納カゴも豊富

・側面にもカゴやフックの取り付け可能

・安い(3段・1,200円程度)

というところです。

 

実際、置いてみてベルメゾンとかにありそうなランドセルラックと何ら遜色のない感じに仕上がったので、収納ボックス含めて総額3,000円ほどでこの環境が整うなら非常に満足です。

 

リビング学習の是非

www.nhk.or.jp

 

リビング学習の是非については、「場所は関係ない、やり方と親のかかわり方だ」という意見もあれば、「東大生の半分はリビング学習」といった怪しい調査結果(*1もあるようで、様々です。

 

まあ、小学校一年生に限って言えば、平日の家庭での学習時間は30分程度が最も多い、という(例によってベネッセの*2)調査もあるので、たかだか30分程度の時間をどこで過ごすか、というのは些細なことなのかな、と思います。

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子どもが大きくなれば、自然と自分の部屋が欲しくなるだろうし、そのときには確実に机は必要になるので、それまではなんとかこの環境のままいけたらいいな、と思います。

 

*1:調べてみると、テレビ番組の調査なので信頼性に欠けます

*2:幼児期から小学生の家庭教育調査・縦断調査│ベネッセ教育総合研究所

子育ては自己犠牲なのか?論

「あたしおかあさんだから」の件

絵本作家の「のぶみ」さんは、個人的な好き嫌いでは「嫌い」です。

今回の件も、また「のぶみ」案件か、とそんなに興味はありません。

論点は、下記の記事で中野円佳さんが解説しています。

news.yahoo.co.jp

 

当たり前だけど、お母さんだからといって我慢することはないし、我慢せずに子育てしてもお母さんです。それはお父さんでも一緒です。

 

ブラック企業で働いていたら精神的にとても強くなりました、長時間労働でがっつり稼いでたくさん遊びました、それらは事実で正しくても、それを歌にした途端にブラック賛歌の根性論になります。

 

この件については以上です。

 

でも、子育てをしていて、これって自己犠牲のうえに成り立つものだよね、と思う場面は多々あると思います。

これについては、さまざまなメディアが記事にしています。

 

 

「子育ては自己犠牲なのか?」論

「子育ては自己犠牲なのか?」という言説は、これまでも何度も消費されてきた子育て世代にとって格好のネタなのです。

だからこそ、商業作家もそこに目をつけるわけですが。 

 

 

2009年 ベネッセの調査より「4割の母親が自己犠牲は仕方がない」 東洋経済

toyokeizai.net

 

2012年 主夫「ムーチョ」さんのブログ

www.katarue.com

 

2014年 「googirl」

googirl.jp

 

2015年 「親の楽しみのために、週1でベビーシッターに預けることの賛否」

www.huffingtonpost.jp

 

2015年 上の記事を受けての個人ブログ「こりつく手帖」

tsutayuri.hatenablog.jp

 

自己犠牲観は根強い

ちなみに、2016年のベネッセの調査((第5回 幼児の生活アンケート レポート[2016年]│ベネッセ教育総合研究所では、「子どものためには自分ががまんするのはしかたがない」という自己犠牲的な考えの子育て観の割合は増えています

ただし、就業形態別にみる必要があるのと、母集団の母親の就業状況に注意が必要です。

まず、アンケート回答者は圧倒的に専業主婦家庭が多く、次いでパート、常勤と続きます。またパートタイム、専業主婦家庭での増加が顕著ですが、常勤者での子育て観の変化はほとんど見られません。

フルタイムの割合が05年に比べ、15年はほぼ2倍となっていますので、「自分の生き方も大切にしたい」と思い、フルタイムの仕事をしている女性は増えている、と解釈できます。

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「自己犠牲」の価値観は、就業形態との相関が強いとも言えます。

家庭だけでなく、経済社会でのより多くの女性活躍を期待するのであれば、「子育ても大事だけれど、自分の生き方も大切にしたい」という雰囲気を醸成するほうがよいということになります。

もちろん、自己犠牲的な価値観が悪いということは絶対にありません。子育てにおいて、自己犠牲が全くないという状況もほとんど無いでしょう。

自己犠牲的な価値観が強まる背景には、先行き不安な現代での「子育て不安」、地縁・血縁等の希薄化、依然として残る男性の長時間労働など、様々な要因があると思います。それらを受けて、子どもを守ることを重視する生き方もまた正しい選択の一つです。

 

どちらの選択肢も尊重するという選択

自己犠牲を自分なりに受け入れて、そのうえで子育てにウェイトを置いて生きる、というのもひとつの選択肢としてあるべきですし、こうした論争においては、どちらかの価値観をつぶすのではなく、どちらの生き方も認めて、多様な選択肢を残していくことが望ましいと思います。否定された価値観で生きることもまた生きづらく、敵対するのもただ疲れるだけです。

ガンガンいこうぜ」なのか「みんながんばれ」なのか「いのちをだいじに」なのか、どういう作戦で子育てをしていくのか、また時代や環境にあわせてどのタイミングで作戦を変えるのか。

時には自己犠牲をすることもあるし、そうでないときもある。喉元すぎれば熱さも忘れ、価値観も変わります。

日々そういうことに悩みながら、お父さんやお母さんは生きています。

 

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幼児の見る虚無動画の選別と排除

親の価値基準で子供向け動画は排除されるべきか?

以前、こちらの記事が話題になりました。

 

nejiko.hatenadiary.com

 

まず我が家の状況ですが、子どもが1歳くらいの頃にiPadを購入。

子どもも触れる場所で共有していたので、小さいころからタブレットは自然に使っていました。

 

以前であれば「てべり」というアプリ、最近ではYoutube Kids」などを使っていますが、こうしたアプリでは検索をしなくても、あらかじめ設定された好きなカテゴリから子どもが自由に好きな動画を見ることができます。

 

虚無動画は、一度幼児向けの動画を見ると、「おすすめ」欄に表示されるようになります。虚無動画の再生回数は非常に多いものもあり、再生回数に応じて、レコメンドされるからです。

上述のアプリなどを使用することで、そうしたオススメを排除できます。

そのようにして、私は子どもの動画コンテンツを意図的に選別・排除しています。 

 

さて、親の価値基準によって子どもに与えられる動画コンテンツは選別されるべきでしょうか?

 

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幼児の好むテレビ・アニメ

www.nhk.or.jp

とりあえず、幼児はいまどんなアニメを見ているんでしょうか?というところで統計をみてみます。

2017年6月に実施したNHKの幼児視聴率調査です。

サンプルは東京圏に住む2~6歳児1000人。

 

テレビの視聴時間は、録画やDVD、そしてyoutubeに取って代わられつつあり、長期的には減少傾向ですが、依然1時間40分という視聴時間を保っています。

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そして、NHKの調査だからでしょうか?圧倒的にEテレの割合が高いです(下図)。

まあ、親が無条件で安心できるのがEテレなのかもしれません。

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そして、よく見られている番組ですが、プリキュア戦隊モノがほぼ入っていません・・!意外と賞味期限が短いのがこれらの番組のようです。。

最近では、これらをすっ飛ばしてドラえもんクレヨンしんちゃんに行ってしまうのかもしれません。

 

ちなみに、これ書いているときに、6歳児の娘に「何のアニメが好き?」と聞いたら、「英語であそぼ、クックルン、0655、ちびまる子ちゃんプリキュアサザエさん天才てれびくん等が挙がりました。

親の趣味と、典型的な6歳児の傾向が入り混じっています。

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 子育て中の方は、上記の図に書かれたテレビ番組の内容はおおよそ把握していることと思います。それぞれの年齢での人気上位はだいたいこんな傾向です。

 

インターネット動画視聴は急増

さて、本題のネット動画です。

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全体平均で47分。それほど多くはありませんが他の視聴に比べ急増しているのと、月齢が低いほど視聴時間が長い、というのが特徴的です。

 月齢が上がるにつれて遊びの幅も広がり、ネット動画に頼らずとも長い時間を過ごせる、ということかもしれません。たしかに、小さい頃の方が無駄にテレビを見ていたような気がします。

このレポートではグラフなどはありませんが、モバイル端末での視聴が増加しているようです。スマホ利用に関しては、ほかの統計にもありますが、育児中の親のスマホ所有率は92%*1とあるので、それも納得です。

 

エルサゲートの排除

まず、虚無動画と区別されるべき、「子どもに見せてはいけない動画」があります。

一見、子供向けに見えて、実は性的な内容や残虐性のある内容を含んでいる、という動画をエルサゲートと呼びます。

悪質なイタズラ目的であったり、人気コンテンツを一部使用し広告収入のみを目的とした明らかな違法動画であったり、と明らかに排除すべきコンテンツの一つです。

japan.cnet.com

これらに対しては、Youtube本体も対策を講じており、国内でも注意を呼び掛けるメディアが増えています。

www.oricon.co.jp

 

虚無動画とは?

こういったエルサゲートの動画には、ほとんど遭遇したことはありませんが、それと虚無動画は区別して考えた方がいいでしょう。

虚無動画には、広告収入目的のものはあれど、こういった悪意はありません。

 

虚無動画をいくつか例示すると、

食玩おもちゃ屋のおもちゃを開封し、それについて解説する動画

www.youtube.com/watch?v=-6WpR4Vfps0(※リンクは貼りません)

 

・よくわからない絵描き歌

www.youtube.com/watch?v=qDXHlz9gGrs

 

・海外のよくわからない映像(下記リンク参考)

とある幼児が好む”虚無Tube”の実例 - 光景ワレズANNEX

などがあります。

 

もともとのネジ子さんのブログにもありますが、

YouTuberがアップしている動画において、音楽はフリー素材のものか、「それ著作権とか大丈夫なやつ……?」と心配になるようなやつで、無闇につけられた効果音はひたすらうるさく、画面に登場する人物は衣装が工夫されているわけでもなく、発声の仕方もめちゃくちゃで、そもそも幼児が好んでみる動画には同じ年頃の子供が出ていることが多く、幼児の奇声が聞こえてくることも多い。なんでわざわざ他人の子供が奇声を発する様子を動画で見せられなければならないのか?とかく、視覚的に美しくなく、聴覚的にも聴きやすさがなく、内容も面白くない、というコンテンツが延々再生されているのである。つらい。

という感想がまさに当てはまるような動画です。

youtuberの動画は、良し悪しはあれど多少見栄えを整えたり、楽しさが伝わるような工夫をしたり、それなりに音響もこだわったりと、素人なりに動画を作り込み、その面白さを伝えています。

 

ウェブの世界では広告収入だけを目的としたゴミみたいなサイトのことを「スパムサイト」と呼ばれますが、それの動画版だと言って差し支えないでしょう。

アフィリエイトサイトに敏感な方はそうしたサイトの特徴をよくご存じでしょう。まさに中身のない、ただ幼児の好みそうなものが配置されているだけのワードサラダのような動画が虚無動画とよばれるものです。

 

虚無動画の選別と排除の是非

さて、これらの虚無動画に対し、私たちはどのように接すればよいでしょうか?

以下は個人の見解です。

 

私は、遠慮なく選別と排除を行います。

子どもがそれを見ていることに対し親自身がストレスを感じ、日常のコミュニケーションに齟齬をきたす可能性があるから、です。

 

残念ながら、親の意識の程度にかかわらず、子育ては選別と排除の連続になります。

 

与えるおもちゃ、見せるテレビ、ゲーム、ときには付き合う人まで、親は直接あるいは間接的に選んだり、選ばせたりします。たとえそういう自覚が親になくても、です。

 

もちろん選別と排除があったとしても、子どもはいつか排除したものにたどり着くでしょうし、そうしたときに親子間のルールを反故にしたり、目を盗んだりすることもあると思います。

それも自然な子どもの成長だと思います。

 

ただでさえ、育児においてはいろいろなストレスに晒されるのに、たかが虚無動画のためにイライラしながら、見せることもありません。もっと面白い(と親が思う)動画はいっぱいあり、それらは十分に子どもも楽しめるからです。

虚無動画という選択肢を取らなくても、HuluでもNetflixでもAmazonビデオでも、良質なコンテンツを低額で自由に見せられるものがいっぱいあります。

 

その他、一般的な解としては、子どもたちのインターネット利用を考える会の発行する「未就学児の情報機器利用 保護者向けセルフチェックリスト(3歳から6歳)」などを参考にするとよいと思います。

www.child-safenet.jp

なんだかPTAの会報みたいな作りですが、そのほうが安心感あるのかもしれません。

自分の知識に自信が無かったり、判断に迷うことがあれば、参考になると思います。

 

より子どもが大きくなったら、動画コンテンツの広告収入の仕組みや、それを悪用したサイトや動画などについても説明すればよいと思います。そうした共通認識があったうえで、子どもが自分の好きなものを見ることは、私は制限しないつもりです。

 

いまは、簡単に自分で動画編集もアプリでできるので、実際に自分たちで動画を作ったり編集したりするのもいい学習になると思います。動画作成の難しさや伝え方、意外と質の高いものが作れるということが分かると思います。

 

Youtubeに関しては、今の子どもたちの世代にとっては避けて通れないものであり、学校内でも話題の一つに上るものだと思います。

ただ、基本的にはYoutubeTwitterなどと同様にSNSであり、SNS上には悪意を持った他者や、話を聞かない・文脈を理解できない他者もいっぱいいるし、何かを発信すればろくでもないクソリプも送られてくる、ということは子どもと共有し、そのためにブロックという機能があるのだと教えていかなければならないかと思います。

 

 「断ること」をしないことが、いかに私たちの生産性向上を阻害し、成長を阻害し、ストレスをためるかということは、きっと勝間さんが教えてくれます。

 

*1:ベネッセ研究所・2017年 乳幼児の親子のメディア活用調査

http://blog.benesse.ne.jp/bh/ja/news/20171016release.pdf

なぜ家事の時間は短縮されないのか?

10年間で5分

www.tourism.jp

JTB総合研究所 2017年12月12日記事より)

タイトルと、見出しでお分かりだと思いますが、この10年で短縮された1日当たりの家事の時間が5分である、というのがこの数字です。

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統計局ホームページ/平成28年社会生活基本調査 より

(2006年データはSTATデータベースより抽出)

 

ここでは15歳以上としていますが(※根拠数字を探すのに苦労しました)、統計の取り方次第でまた若干時間は変わるのですが、一日5分と聞くとそれほど短縮されていないように思いますし、何千万人という人の365日の総家事時間を考えると、かなり短縮されているのかもしれません。

そもそも、総数の数字は平均時間ですが、男性+女性=家庭内の数値、というほうが自然な気もします。

また、2006年時点でもすでにかなりの家事は最新家電によって短縮されている、と言えるかもしれません。

 

一方で、家事の時短に関する話題は事欠きません。多くの時短本が出版されていたり、

新製品も次々と開発されています。

style.nikkei.com

 

なぜ、家事の時間は短縮されないのでしょうか?

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甘い物はやめられない



労働時間は短縮されたのか?

そもそも、家事以外の仕事、オフィスワークの労働時間は減少したのでしょうか?

特に、ここ数年で電通の過労死自殺の件も含め、長時間労働の問題が再び注視され始め、『働き方改革』は企業の喫緊の課題となっています。

また、当然のことながら、様々なマネジメントシステムや、クラウド、電子申請など、業務を効率化するための技術は進んでいます。それらは、作業的な業務から労働者を解放し、判断業務などのより高度な業務に集中させ、また労働時間を短縮させるものでもあります。

 

労働時間に関する統計はいくらでもあろうかと思いますが、正規・非正規雇用や人員数、景気の変動などさまざまな要因から、なかなか一般統計では把握しづらいので、リクルート研究所が直近で行った調査結果を見てみます。

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『働き方改革』の推進に関する実態調査 2017 | 人材・組織開発の最新記事(コラム・調査など) | リクルートマネジメントソリューションズ

こちらは、実際に働き方改革を進めている企業の人事担当向けに行ったアンケートの結果で、161社の有効回答を得ています。

働き方改革の成果として長時間労働者・労働時間の減少を感じている企業は4割程度、と対策をおこなっていても、実態としては改革は進んでいる、とは言い難い状況のようです。

 

ちょっと長い表で見づらいのですが、なぜ働き方改革が進まないのか?リクルート研究所では、その課題をうまく分類しています。

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割合が多いものを挙げると「現場や他部署との連携が難しい」「社外を含めた商習慣を変える難しさ」等、自分や自分の身の回りだけで解決できない課題が見られます。

 

このあたり、家事の時短にも通づるところがあるかもしれません。自治会やPTA、義父母との付き合いなど、自分だけではどうにもならない阻害要因はあると思います。

また夫婦間でも共通認識が必要かもしれません。「ホットクックによるスマートクッキングを導入するぞ!」と夫が宣言しても、「やっぱり季節のものはほしいよね」と妻が季節ごとに手の込んだ料理を作っていては家事時間は減りません。

「従業員間の不公平感への懸念・反発」という項目もあります。「食洗機やホットクックに任せてお前ばっかり楽しやがって・・!」みたいな感じでしょうか?あるいは義父母世代との家事の進め方等のコンフリクトはよくあるかもしれません。

そのほか、目的や優先順位が不明確、予算や権限不足、自分の仕事がなくなるかもという懸念、など家事に当てはめてみて考えると、なかなか面白いです。

なぜ家事の時間は短縮されないのか?という問いに対する答えのヒントが見えてくるように思います。

 

 

 

 

なぜ家事時間を短縮するのか?

そもそも、なぜ家事時間を短縮するのでしょうか?

これも、長時間労働にその理の一つを見出すことができます。

下記のリンクは独立行政法人経済産業研究所の行った『労働時間が生活満足度に及ぼす影響』の調査結果です。

https://www.rieti.go.jp/jp/publications/dp/17j073.pdf

途中の細かい分析は端折って、結論だけ読みますと、

全サンプルにおいては所得の影響を含めた総合効果においても、非金銭的効果においても労働時間が 10 時間半を超えたところから急激に生活満足度が低下することが見出されている。

男性サンプルに限った場合にも同様の傾向が見出されている。

他方で、女性に関しては 6 から 7 時間程度で生活満足度が平均以下となり、その後も徐々に生活満足度が低下していく傾向が見出されている。

 とあります。*1

女性に関しては、労働時間は7時間程度でも、その前後の家事労働が平均で150分ありますので、9時間半程度と、体力差やジェンダーを考慮すると妥当なところなのかと思います。

 

長時間労働は、生活満足度に負の影響をもたらします。

だから、会社の仕事も家の仕事も、長時間やらないほうがいいです。もちろん一時的に負荷がかかるイベントは双方あると思います。決算時期に忙しいのと同様に確定申告は大変ですし、オフィス移転が大変なのと同様にマンション購入や引っ越しは大変です。

 

このレポートは大変出来が良く、次のようにも述べています。

男性女性にかかわらず、長時間労働が是正されることは配偶者が早く帰宅することに他ならず、家庭を支えるサポーターを得ることに他ならない

家庭を支えるサポーターが増えていくならば、現在のような女性の状況や共働きの労働者の状況は改善されていくと考えられる。

健康面はもちろん、家庭生活を含めた生活全体の満足度にも長時間労働の問題は大きく影響します。

一方で労働時間が減らすことによって起きる様々な軋轢があることも分かります。

10年間で得られたわずか5分の短縮時間も、さまざまな阻害要因と戦ってようやく勝ち取ってきた結果なのだと思います。

 

日本人の家事慣行は見直されるべき、といった記事をたまに見かけますが、日本の労働慣行もまたそう言われ続けていながらなかなか変われないのと同様に、すぐには変われるものではありません。

時短テクニック的なものは、比較的共有しやすく情報もたくさん溢れている時代ですので、ノウハウが手に入らないことは無いと思います。

そういったものを取り入れる際には、時短テク導入時のコンフリクトを想定しつつ、うまく風土として定着させていきたいですね、というところです。

 

 

 

*1:生活満足度は「あなたは今の生活にどの程度満足していますか?」という問いで計測、平均値は1~5段階で3

東京都保育ニーズ実態調査を読みとく

www.metro.tokyo.jp

そろそろ、また保育園の当落情報で一喜一憂する季節ですね。

東京都の実施した、「東京都保育ニーズ実態調査」(平成29年8月~9月実施)の速報版が出ていましたので、ちょっと覗いてみました。

 

東京都といえば、待機児童対策としてベビーシッター代の補助に関する予算を通したことで、最近話題になりました。

www.tokyo-np.co.jp

 都内でシッターを利用する場合、月平均で約三十二万円(一日八時間で二十日間利用)かかるとされる。新制度では、月二十八万円を上限に補助することで、自己負担を月最大四万円程度に抑える。千五百人分の予算を計上し、所得制限は設けない。

 おそらく、その政策の元になっている統計データになるのかと思われます。

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こないだ、玩具博物館で大量に素材を仕入れてきました。


 

共働き世帯は約7割

調査は、0歳~5歳の子どものいる家庭に対し行われ、サンプル数は約38,000件。

まず気になるのは、父母ともに働いている共働き世帯の割合です。

結果を見ると、23区内では母親の32.7%、23区外では37.9%が無職いう結果となり、6~7割が共働き世帯となりました。

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また、母親のほうが就業日数は短い場合が多く、また居住地近辺での勤務が多いという結果になっています。

母親が帰宅時間のピークは17時~18時台、父親の帰宅時間のピークは20時~21時台と、このあたりは肌感覚的にもその通りだなぁ、という感じはします。

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公立認可園の希望と実態のギャップが最も大きい

希望していたサービスと実際に利用しているサービスのギャップを示したのが下のグラフになります。

複数回答可なところが、少し掴みにくいのですが、認可公立園、認可私立園、幼稚園の順に希望順位が高く、東京独自の施策である認証保育園(他の自治体であれば認可外保育園)、認定こども園と続きます。

 

上位のサービスで最もギャップが少ないのが幼稚園です。幼稚園は比較的ニーズが満たされていると考えられます。

ベビーシッターは希望者の母数が少ないですが、それは価格の高さからそもそも検討されていないからでしょう。今後、予算案次第で、希望者が殺到する可能性はあります。助成される人数は少なそうなので、ギャップは相当広がりそうですが。

 

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約3割が保育・教育を考慮して転居をする

それだけが理由で引っ越しをする家庭は少ないと思いますが、妊娠・出産前の居住地から保育・教育サービスの良さを考慮して引っ越してきた家庭は約3割という結果です。

もっとも、家族が増える、というライフイベントは、引越しやマンション購入を考える絶好のタイミングでもあるので、子どものことも考えるのは当然のことかもしれません。祖父母などとの同居がなく引っ越す余裕さえあれば引っ越したい、という人も多いのではないかと思われます。

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 認証保育園と認可保育園の価格差は2万~3万

東京は、高所得者でも認可保育園の保育料は比較的安いようです。認証保育園や小規模保育所が割高です。認可園に落ちたら、倍近い価格を払うことになる、というのはなんとも辛い話です。月に2万~3万円あればもう一部屋ある広いマンションも借りれそうです。

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保育料の適正価格は?

4万円。「家の近くに施設もスタッフも十分な認可保育園があるとき、いくらならその保育園に入りたいですか?」という回答に対し、最も多かった答えです。

また、0歳児が最も高い価格で、年齢が上がるにつれて、利用したいと思う価格は徐々に下がるという結果です。

現状の利用者の認可公立園の平均値が28,000円ですので、現行料金は割安感がある、と言えます。

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また、こちらのデータと就学前児童の人口推計をもとに、価格変動後の保育ニーズ・待機児童数のシミュレーションも行っています。

現行の保育料よりも1万円高くなれば、平成32年にはニーズとのギャップが5.1万人、2万円高くなればマイナスに転じる、としています。

もちろん、価格によって保育園をあきらめる場合、女性が就業をしない選択を取ることが考えられるので、こうした施策は単純には取らないだろうと思われます。

またベビーシッター代補助金の上限設定が自己負担4万円程度としているのは、このあたりのニーズに沿ったものでしょう。

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 待機児童対策は?

結局のところ、待機児童対策はどうするのでしょう?というところは速報版からはあまり読みよることはできません。

人口推計によれば、現行の制度のままでは、平成32年の待機児童数は14万人です。ベビーシッター代の補助は1500人程度ということですので、焼石に水といった状況です。

東京都は、下記のような取り組みを行い7万人分の保育枠の確保をする、とHPに掲載していますが、具体的な数値の根拠は分かりません。

 

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現在、都内の実数上の待機児童数は、8500人程度とされていますが、潜在ニーズを含めれば、10万人単位での不足、という推計になるものの、上記の施策を行ったうえでもなお不足といった状況です。

であれば、今後保育料の値上げがされる、といったことも十分に考えられそうです。

 

一方で、国の施策では、保育料無償化の動きが進んでいます。主な対象は3~5歳になりそうですが、負担割合の設定次第では、保育ニーズがさらに増大する可能性もあり、「誰が保育料を負担するのか」というのが待機児童の根本問題になりそうです。

いうまでもなく、利用者の負担が無くなり、その分が税金で賄われれば、受益者以外の負担が増え、実質的な独身税になります。

www.nikkei.com

個人的には保育無償化は、高所得者層が得をするだけの施策であって、低所得者層はもともと負担感が少ないのではというのが、この実態調査からも読み取れるものなので、反対です。

幼児教育の重要性は認識しつつも、小学生になればほぼ全員が読み書きそろばん程度はできる日本において、さらなる応用力が身につく幼児教育を今の給与水準の保育士に求めるのは酷なように思います。無償化するカネがあるなら、保育士の専門性と質の向上に使ってほしいです。

 

今住んでいる地域と、東京はまた全然異なる保育事情があるなぁ、と細かな点は気になりつつ、とても参考になる資料でした。

うちの子は、もうすぐ卒園です。

ホットクックのもたらす効果の考察

ホットクックとは?

勝間和代さんのブログ、連日すごい勢いで更新されていますが、そのなかでも話題の一つがホットクックによる調理です。

katsumakazuyo.hatenablog.com

 

ホットクックは、SHARPの製品で、「水なし自動調理鍋」という名前で商品紹介がされています。

www.sharp.co.jp

 

炊飯器などの保温調理器や電気圧力鍋と大きく違うのは、「かきまぜ」ができる、ということです。これによってカレーやシチューなども簡単に作って保温しておける、としう仕組みです。

 

勝間さんは、自炊のほとんどをこれで調理している、とのことです。

もちろん、作れるメニューは限られるので、炒め物系をふだん多く作る家庭にとっては、出番が少ないかもしれません。

 

と、ここまでは、勝間さんのブログを読めばわかることなんですが、

ホットクック導入の面白いところは、火も油も使わないことで、台所がほとんど汚れない、ことだと思いました。

 

台所の汚れのない生活

仮に勝間さんのように、ホットクック、炊飯器、食洗機のみを用いた自炊生活をしたとします。(まな板、包丁などは勿論使いますが)

 

台所に、フライパンも、油も、コンロすら置かないので、平らな台と、シンクさえあればOKです。

まな板で食材を切り、ホットクックに入れてスイッチを入れます。コメを研ぎ、炊飯器で炊きます。サラダを作る場合は、加えて野菜を切って盛り付け、食事。

食事後は、食洗機で洗います。大きな鍋だけは自分で洗う必要があります。

食材に肉を使えば、油汚れは出ますが、汚れるのはシンクのみです。ホットクックでの調理なら、油はねも心配なさそうです。

 

台所の油汚れ、結構厄介です。

コンロ周りはすぐに汚れるので、使用後毎回拭かなければならないし、魚焼きグリルも使用後はもちろん、毎回洗います。(そうでない家庭もあると思いますが)

コンロからそれなりに距離のある冷蔵庫の上は放っておくと油の汚れがこびりついています。そのあたりまで油が浮いていくのだと思うと、台所の上空はかなり油で汚れています。レンジフードは言わずもがな、です。

 

勝間さんは、台所にiPadを据え置き、Boseのスピーカーを置いているそうですが、それも汚れの心配が必要ないからこそ、できることなのでしょう。

katsumakazuyo.hatenablog.com

 

油汚れからの解放は、掃除する手間の時短、というだけでなく、普通なら置けないものも台所に置ける、という恩恵も受けます。このことが、台所という空間を大きく変え得るのではないか、と感じています。

 

時短はそこまでメリットを感じない

正直、ふだんの生活で調理自体にかかる時間って、そんなにかかりません。

手間のかかる料理をしないので、肉や野菜などの食材を適当に切ってフライパンに入れて、調味料で味を洋風か和風か、中華にするか、を決めて整えます。その間に小鍋でみそを溶いて、みそ汁をつくれば、一汁一菜の出来上がりです。

魚を焼くときは、魚をグリルに入れて焼くだけ。煮物は、すぐには出来上がりませんが、作り置きや弁当のおかずなどにする場合に作っておきます。プラスの一品にもなります。

 

 

平日夕方の調理時間は、だいたい10分~15分くらいです。

 

手間かけておいしいものを作りたいときは、もちろんもっと時間をかけて作ります。

そのときは、妻も子どもも一緒に作ることもありますし、何にしようかと考える時間も含めて「料理」自体を楽しんでいます。なので、時短する「調理」とはまた別です。

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ホットクックも導入すれば、それ自体を楽しみたくなりますが、それを「調理ロボット」として使いこなすまでには、少し時間が必要になりそうです。

 

ホットクックに8、9割方アウトソースすれば、導入の効果もありそうですが、普通に炒め物もするし、ホットクックも使う、というやり方だとその効果は半減するか、もしくは二重運用となって1.5倍の時間がかかる可能性もあります。どんなアウトソーシングにも言えることですが。

 

本当に時短したいなら、ホットクックのみに生きる覚悟が必要になります。

 

台所という空間がなくなる

ホットクックを前提に考えれば、「台所」のイメージが大きく変わりそうです。

システムキッチンは、とても充実した機能を持った家具ですが、もっとずっとシンプルな形で済むかもしれません。

洗い場のほかには、ただホットクックを置くスペースと、食材を切るスペースがあるだけで十分になります。

レンジフードもコンロも必要ないので、そのスペースは縮小できますし、大きな鍋もフライパンもいらないので収納も最低限で済みます。

台所の壁に本棚を作ってもいいでしょう。蒸気には気を付けないといけないですが、油汚れの心配はいらないので、そうしたものも置くことができます。

 

あるいは、空いたスペースに電子レンジや炊飯器をホットクックと並べて置く、というのはとても作業効率が上がりそうです。レンジ台などのキッチン棚も不要になります。

 

排水さえうまくいけば、台所に洗濯機が置いてあってもいいと思います。ほぼすべての家事がそこに集約されるので、さらに効率が上がりそうです。

 

台所、というよりは家の中の「作業場」みたいな感じでしょうか。そうするとやっぱりパソコンもスピーカーも置きたくなります。

 

必要なのは思い切り

先述したとおり、「ホットクックを導入したスマートクッキング」さらには「台所空間の変革」を実現するには、ほぼすべての調理をホットクックで行う、完全ホットクック食でなければなりません。

 

炒め物をするためにフライパンを残していては、省スペースにならないし、コンロの上以外に、ホットクックを置く余剰スペースは(※我が家には)ありません。油汚れからの解放という恩恵も、完全ホットクック食でなければ授かれません。

 

そこまで思い切った食生活の転換ができるかどうか、というのがホットクック導入における最大の壁です。

これまでの調理スタイルを一新し、新しい文化を迎え入れることになります。覚えた料理の技術も一旦ほぼリセットされます。

 

ホットクック自体はそれほど高価なものではないと思いますが、それを導入し最大限に効果が発揮できるように運用するには、これまでの文化を大きく見直し、受け入れる体制をまず整えなければなりません。

あとは運用次第で、相応のコスト削減と効率化が期待できるでしょう。

 

なんだか胡散臭いコンサルみたいな締めになっていますが、要はモノは使い方次第だなぁ、というところで、一方向に吹っ切れるプロの運用方法に改めて感心し、今日も炒め物をします。

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油でいためたお肉は旨い

 

はてなブログProにしてみました

タイトル通りのものですが、PROの申し込みをしてみました。

hatenablog.com

 

たぶん、その影響でどこかにアドセンスの広告が出ているはずです。

 

アドセンス、10年くらい前は、特に審査もほとんどありませんでした。

申し込みと同時に携帯電話に認証が来る、っていうくらいだったと思います。

 

そのころに取得したアドセンスですが、ほとんど稼働しないままいまだにお金を引き出せないでいます。

お金が欲しくなったわけではないのですが、ちょっとProの機能を使ってみたくなったので、申し込みしました。

 

せっかくお金を払ってるので、ここもなるべく更新しようと思います。

勝間さんを見習います。

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