京大卒の主夫

京大は出たけれど、家庭に入った主夫の話

家事(仕事)の効率化について思うこと

家事(仕事)の効率化の目的

家事に限った話ではなく、仕事全般に言えることですが、「業務効率化」って何のためにやるんでしょう?

 

以前、こんな記事を書きましたが、ここでは長時間労働は人の幸福度を低下させるという統計を引き合いに、幸福度の追求のため、という回答を一つ提示しています。

lazyplanet.hateblo.jp

 でも、それよりももっと実務的に感じられるメリットとしては、「判断業務」などの高次元の仕事への時間が増やせる、ということに尽きると思います。

誰でもできるような作業的な時間は極力減らすか、自動化するか、無くすかして、自分にしかできない仕事に時間を費やしましょう。ということです。

 

家事であれば、効率化して空いた時間は、そのまま自分の好きなことに使ってもいいと思います。趣味の時間や、読書・音楽、負担でなければ子どもとゲームしてもいいと思います。

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家事(仕事)の効率化の手段

効率化の手段は、すでに日本の名だたる企業がその体系をほぼ確立しています。

president.jp

www.otsuka-shokai.co.jp

 

ほぼ、記事中の文章そのままですが、ここでは家事(仕事)は4つに分類します。

(1)主作業(夕ご飯を作る)

(2)付随作業(買い物をする・献立を考える・食卓の整理)

(3)準備・後始末作業(下ごしらえ・片づけ・皿洗い)

(4)ムダ・例外作業(醤油をこぼす・失敗して焦がす・作りすぎ)

となります。

仕事を分類して見える化すると、注力すべき(1)が何かはっきりします。(1)に時間とエネルギーを配分しながら、(2)~(4)の作業をする。(2)では、情報収集時に本案件に無関係な情報には見向きしないこと。(3)では、事前準備として、過去、社内に類似の案件がなかったか調べる。あればそれをたたき台にして、時間を節約するのです

業務を分類したら、5つのムダを探す。

(1)品質のムダ(味付け・素材)

(2)滞留のムダ(レンジとコンロの平行稼働)

(3)歩行・移動・流れのムダ(家事動線・冷蔵庫の中身整理)

(4)種類・数量のムダ(適正量・作り置き)

(5)ミス・手直しのムダ(計量)

だそうです。

これはあくまで、業務改善を前提としていますが、そもそも業務を「変える」ではなく、そのものを「なくす」「減らす」という考え方もあります。

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(※大塚商会HPより 上記引用URL)

 

具体的な方法は提示できない

では、具体的に何をすればいいのか、というのは上述の記事には書かれていません。

夕飯を作る工程での効率化でできることは、食洗機を使う、宅食を使う、冷凍総菜を使う、ホットクックを使う、家政婦を雇う、など様々です。

 

その人の居住環境・生活時間・スタイルや好みなどによって全然違うものになります。

 

このブログで、あまり具体的な家事の話をしないのも、それが理由です。

うちの家事の仕方が、他の家で最適な家事とは限らない、からです。

 

それでも、いくつかある実践例のなかで、自分に合ったものを見つける、というのが最善手かと思います。

それこそ、主婦たちが積み上げてきた過去のノウハウ的なものは膨大にあるので、それを参考にしつつ最新のトレンドを新刊雑誌などで追えばいいと思います。

 

効率化を負担に思うなら、しない

効率化・効率化ばかり考えていると、息苦しくなります。

仕事が遅い、雑なのが、責められているような気がする、時間がかかっていること自体にイライラしてしまう、そんなふうに感じてしまうのなら、効率化なんてしなくていいと思います。

家はくつろぐための場所で、安心して落ち着ける場所のはずです。

それなのに家でも仕事してるみたいな感覚は、やっぱり少し生きづらい気がします。

だらだらと家事をするのもまた、ストレスをためない大事なやり方だと思います。

 

うつ病になり休職中のころ、キャリアアドバイスを受けたとき、健康だった時の力を100%としたら、いま自分はどれだけ働けるか?と聞かれ、60%と答えました。

すると「じゃあそこからさらに8割の力で働ける場所を探しなさい」と言われました。

人は、簡単に自分の力を過信して無理をする生き物のようです。

アドバイスどおりに仕事を見つけたので、今も無理なく続けられています。

 

「休む」「何もしない」「立ち止まる」

乳幼児がいて一番大変な時期は、そのことだけに集中して、他の家事は一切やらない、委託する、という形をとっていいと思います。

他の家事をしていないと、放置した仕事が山のように積みあがっていくさまを見ているようで、焦る気持ちもあると思いますが、それは自分がしなくてもいい仕事です。

 

効率化は、余裕を生むために作るものですが、そもそも余裕がないときは、そのこともしんどいと思います。

会社はゴーイングコンサーンで、自分がいなくても動き続けますが、自分のことは自分で休むこともできるし、立ち止まることもできます。

「休む」「何もしない」「立ち止まる」ことも、効率化以上に大事なことのように思います。

 

効率化について、つらつらと書いたものの、

だらだら家事したっていいんじゃない?人間だもの。

というのが本音だったりします。

 

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