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地域と子育て-京大卒の主夫

京大は出たけれど、家庭に入った主夫の話

地域限定保育士試験を受けてきました

保育 主夫

タイトル通りですが、地域限定保育士試験を受けてきました。

 

地域限定保育士って・・・?

平成27年通常国会で成立した「国家戦略特別区域法及び構造改革特別区域法の一部を改正する法律」により、資格取得後3年間は当該自治体内のみで保育士と して働くことができ、4年目以降は全国で働くことができる「地域限定保育士(正式名称:国家戦略特別区域限定保育士)」となるための試験実施が新たに創設されました。

この試験は、全国で行われる試験に加えて、2回目の試験として実施します。

 

 

参照元地域限定保育士試験の実施について|一般社団法人全国保育士養成協議会

 

要は地域限定で今年から、保育士試験が年に2回受験できるようになりました、という制度。

 

保育士試験は筆記試験と実技試験に分かれ、うち筆記試験は、9つの分野ごとの科目合格制で、1科目合格すれば、3年以内の際受験の際にその科目は免除されます。

筆記試験合格者のみ、実技試験を受けることが可能になります。毎年の合格率は20%弱とのこと。

 

そのため、単純に回数を増やすだけでも、合格のチャンスは増える仕組みになっています。今回の地域限定試験で合格した科目も、次年度以降の免除申請は可能です。

そのため、今回の試験で1科目でも多く合格すれば、次年度の試験勉強は残りの科目に集中できるのです。

今年は8月に全国で試験があり、10月に地域限定が実施されました。8月のリベンジで受けた方も多いのでは。

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なんで地域限定なの?

3年の地域限定にしているのは、特にその地域で保育士不足が深刻なため、そこで合格した場合はそのまま働いてほしいから。

実施主体は都道府県などの地方自治体のため、特に今年の場合8月と10月というタイトなスケジュールもあり、自治体によっては十分に充足しているのにかなりな負担を強いられることにもなるわけで、特に保育士が不足している地域のみ希望して実施されたものになります。

 

実際には、受験者の半数以上が他府県からの受験者だった、というデータもあるようです。上記に記載したように、今回の試験の合格も免除申請に使えるから、という事情からだと思われます。

とりあえず、筆記試験は地域限定で受かっておいて、実技試験は来年の全国試験を受ければ、全国で働くことの可能な「保育士」資格が得られるわけですから・・・

 

そのため、「地域限定」にしたことでのその実施自治体のメリットが本当にあったのか、疑問の残る制度となりました。。

 

来年からは全国で2回実施、という流れが有力のようです。

実技試験の代わりに短期間の実習も選択できるようにという話もあるようです。

それほどまでに、保育士を増やしたいという思いがあるのでしょう。

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背景にある保育士不足

こうした保育士試験制度の改正の背景にあるのは、現場で働く保育士の深刻な人材不足です。

待機児童や保育園にはいるための保活などがよく話題になりますが、2015年の待機児童数は全国で約45,000人。潜在的な数(認可外保育園に仕方なく入れている等)も含めれば、もっと多いでしょう。

※数字は保育福祉小六法より

 

そのため、新たに保育園を作らなければ、という話になるのですが、土地もない、金もない、人もいない、というなんとも言えない状況になっています。

土地と金についても、いろいろ対策が必要なところにはなりますが、人もどんどん増やさないといけない。それなのに、絶対数を増やすための試験が年に1回だと、保育士が増えるまで1年待たなきゃいけないんですよね。。

 

もっと簡単な保育資格(准保育士)を設けるという案もあったようですが、現状でさえ給与が低く、決して良い労働環境で働いているわけではない保育士の社会的地位がより低いものになる、と反発を受けています。

 

保育園の設置基準に保育士の人員配置も決められている以上、やはり求められているのは「保育士の資格を持った人材」になるのです。

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実際に受験してみて・・・

受けるからには合格するつもりだったのですが・・・、3科目ほど落としました。。

・難易度は地域限定でも変わりません。

・受験者層は幅広く、男性も女性もいれば、主婦層も学生もいます。

・実際に、今回初めて受けるという人は少なかったようです。

 (教室内にずーっといた人は2割くらいだったと思います)

 

ちなみに勉強はユーキャンの通信講座の教材をヤフオクで落としました。(1万円くらい・2013年度のもの)

最新の法制度には対応していないので、保育福祉小六法や厚労省のHPで残りは勉強しました。

また一問一答式のアプリや、過去問受験できるサイトもあります。

 

ざっと知識を詰め込んで、過去問でコツをつかんで、法律の言い回しに慣れる。

というのを1か月ほど、でしょうか。科目合格制なことも考えれば、難易度はそれほど高いわけではないようです。

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なぜ受験したのか?

個人的な動機の話ですが、主夫として子育てや家事に関わって、また実際に保育園に通わせて保育園のなかでも役員をやったりと「保育」に関わる機会が多くありました。

ネット上でも多くの子育て世代の意見や議論が散見されるようになり、現状の制度の問題点や多くの人の悩みが可視化されています。

そのなかで、おかしいなぁと思うこと、変えたいなぁと思うこと、がある一方、自分の知識不足を感じることも多く、分からないところを本で読んだりしながら理解を深めていたのですが、一度体系的に勉強してみたほうがいいのでは?と思うようになりました。

 

ネット上や知り合いとの議論のなかでも、保育士の資格があれば、多少は専門家の意見として認めてもらえます。一シュフの発言よりも保育士の発言のほうが信頼性は高まります。もちろん、それに応じた知識を身に着けることが前提ですが。

 

また、主夫をしていて、今後子どもが育ってもう一度なにか仕事を探すということになったとき、主夫の経験も活かして仕事できないだろうか、と純粋に思いました。それは主婦の多くが保育士資格を目指すのと変わらない動機です。

給料が低いのは分かっていますが、正直200万~300万円あれば、個人的には十分です。共働きだし、保育士の仕事以外でもお金を稼ぐことは可能だからです。

ずっと保育士として従事するなら厳しいかもしれませんが、キャリアの一ステップとしては、それ以上に得られる経験値が大きいと思っています。

 

まだ受かっていないので何とも言えないのですが、いろいろ思う中で、せっかくだから保育士不足の解消に自分自身でも貢献できたら、というところの気持ちが強くなっているのは確かです。

来年の試験に向けてまた頑張ります。