京大卒の主夫

京大は出たけれど、家庭に入った主夫の話

「夫婦で自治会長」のススメ

自治会やPTAの役員の重さ

子育て世代は、子どもを保育園や幼稚園に預ける、マイホームを手に入れる、習い事やサークルに通う、など、地域でのコミュニティも含め、なにかと新しい組織に関わりを持つようになります。

そうしたなかで、回ってくるのが「役員」です。

とくに共働き世帯にとっては、これが負担になるために「PTA」「保護者会」「自治会」の類は嫌!という人も多いのでは無いかと思います。

 

そんな人に、タイトル通りですが、「夫婦で役員をやる」をススメます。

 

単純に二人でやれば仕事を分担できるので、ふつうに二人でやったほうが負担が減りませんか?

でも、保護者会の役員名簿には、母親か父親かどちらかの名前しかないし、自治会も、独身世帯もいるとはいえ、夫か妻かどちらかの名前しかありません

なぜでしょうか。

会議には家族で参加

自治会の会議は、自治会の内部の定例会以外にも、外部での~委員会っていう会議も多多くあります。

どちらかが家で子どもを見て、どちらかが会議に参加ということもありますが、基本的に自治会内の会議には小さな子どもも連れて家族で参加していました。

lazyplanet.hateblo.jp

私は、今たまたま主夫をしていますが、以前は共働きでした。

でも基本的には、共働きだったらどう動くか?と考えながら、日々の生活を組み立てたいと思っていたので、子どもを連れて行かなければならない場面も発生する、ことを考慮して連れて行くことが多かったです。

実際に、妻が仕事で夜が遅いなどのこともあって、どうしても連れて行かなければいけないときもありましたし、そういったときだけ連れて行くよりも毎回連れて行った方が子どもも(周囲の人も)場慣れしてくる、というメリットもあります。

内部の定例会では、子どももすっかり慣れてきて、皆に遊んでもらったり、会議が長引くと「もう帰ろうよ~」とみんなの笑いを誘って場が和みます。リミット(=子どもの寝る時間)があるので、会議も長引かないのも助かります。

 

一応、子どもが遊べるように、塗り絵やおもちゃ、絵本、折り紙などいろいろなものを用意して、ロの字型に並べた会議机のなかで遊んでいます。幸いにも、煩いといって怒られることもありませんでした。

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役員名簿には二人分の連絡先を記載

これも、結構重要です。うちは固定回線は引いていないので、携帯電話、メールアドレスをそれぞれ二つずつ掲載しています。

そうすると、何かの用事の際や緊急の連絡の時、どちらかがつながらなくても、もう一方で受けることができます。

また、人や内容によって、同性には連絡しやすい、こういうのは女性に相談したほうがいい、またその逆もしかり、などといったことが生じます。そうしたとき、どちらかが窓口となり、対応することが可能です。

もちろん、一人当たりの負担も軽減されます。

 

注意すべきは、情報共有です。どちらかに連絡が来たことは必ず相手にも知らせます。転送だけしておけばOKです。

最近は60代、70代のかたでも、普通にLINEを使えるので、かなり助かっています。

(※もちろんITに疎い方も多く、手書きの手紙を頂くこともあります)

得意分野の仕事を分担

僕は、会議でのファシリテーション、エクセルやワードの文書作成などは、得意です。

妻は、細かい詰めの作業、確認、役員間の調整といったことが得意です。

お互い、得意なこと、苦手なことがそれぞれあります。会社での仕事だったら、オールマイティにそれらが求められてしまいますが、自治会の仕事であれば、お互いの得意分野に分けることができます。

 

これは、本当に助かっていますし、夫婦でお互いの良さを再確認できるのもとても良いです。同じ職場でない限り、ふだん相手が仕事場でどんなふうに仕事をしているか、なかなか見る機会はないと思います。

お互いの仕事の進め方やマイルールなどで、意見が食い違うこともありますが、それぞれのこだわりや工夫、技術など参考になることも多く、お互いが「仕事」を通して学ぶことができます。

 

何より、これまた負担が軽減されます。特に自分が苦手なことがパートナーの得意なことだったとき、本当にその負担が軽くなります。

負担感は量だけでなく、その内容からも影響を受けます。苦手な仕事ほど負担に感じやすいものです。

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まとめ

メリットをまとめると、

・仕事量が減る

・連絡窓口が増える

・会議が和む、短くなる

・仕事の工夫を共有できる

・子育て世代でもできます

といったところです。

 

でも、ほとんどの家庭では、どちらか一方が「主体」になり、もう一方が「サブ」もしくは「やらない」状態になります。

その要因のひとつは「一人でやったほうが早い」病がここにもあるのかもしれません。

協力してやるほうが、面倒と。全ての家事に通じる話でもあり、それもよく分かります。

 

 

また、こういった地域での仕事も、「家事」の一分野であり、それは女性(メインで家事をする主婦・夫)が担うものだ、という考えの人もまだ多いと思います。

 

一方で、職住近接でなくなった現代の地域社会には、本当に最新の業務トレンドを知る働き盛りの人材が少なく、お年寄りや業務経験の浅い主婦で構成された非効率的な組織も多く存在します。

働く女性や男性が加わることで、それらの活性化や効率化につながる側面もあると思います。

男性が地域に入ることで個人的に得られるメリットも多く、子どもの顔も広く地域の人に知ってもらえているので、かなり助かっています。

 

自治会やPTAは本当に大変な仕事も多いですが、一方で得られるメリットも少なからずあります。

二人でやることで、負担がかなり軽減されるのは間違いありません。ぜひ、「夫婦で自治会長」をオススメします。